地獄のSATAも金次第

<前回までのあらすじ>
 彼は「俺、今週末にボーナスが出たら、IntelのSSDを2つとRAIDカード買って、RAID0で爆速ストレージ作るんだ......」と言い残し、秋葉原の雑踏へと消えていったという......。

 ......で。

misc_X-25E_1.jpg

 本当に買ってきましたSSD。現時点で当代随一の性能(シーケンシャルリード250MB/s、シーケンシャルライト170MB/s)を誇るが、お値段が安くても7万半ばという正気とは思えない価格設定のSSD、IntelのX25-Eでゴザイマス。ええ、MLCのX25-Mではございません。SLCのX25-Eです。MLC(Multi Level Cell)と比べて、書き換え耐性とライト能力に優れるけど、容量に劣り、値段は割高のSLC(Single Level Cell)です。なにやら異国の言葉が飛び交っていますが、要は(特にコストパフォーマンスを考えた場合)馬鹿なことをしている、の一言で済む話です。FirefoxさえあればPC用途の8割はまかなえる、というワタシの最近のPCライフスタイルに照らし合わせると、こんなものは完全に無用かつオーバースペックであるという点がますますお馬鹿さ加減を引き立てます。つかお前、今だってシステムドライブはWestern DigitalのRaptor128GB(10,000rpm)で、そこらのシステムドライブより性能は上なはずだぞ。っておや、SSDの様子が......。

misc_X-25E_2.jpg

 えすえすでぃAは なかまをよんだ!
 えすえすでぃBが あらわれた!

 ......もう何も言うまい......。あと、もちろんRAIDカードも買ってきました(当たるを幸いに棚からひっつかんできたAdaptecの1430SA)。RAIDカードの選定を間違えたらボトルネックになる危険もあろうに、その点に関してはほとんど何のリサーチもしていないあたりが、今回の無計画っぷりを如実に示していますですね。だがその無計画に突っ込んだ費用たるや、Core i7搭載のPCが1台普通に組めそうなほどだったりする気がしたりしなかったり。あとこれに、2.5インチサイズのストレージ2台を一緒に3.5インチのドライブベイに突っ込むためのマウンタ、PH-35ZM25Wを追加して護身完成。RAID0のストライピングで爆速をさらに爆速に......うえへへへへへへ。既に正気を失っているご様子です。つかお前、RAID組むの今回が初めてだろ。なんというリスク無視。

 いや実際、この構成にVistaの64bitをブチ込むのにはすんごい難儀させられましたですよ。いや、SSDとは何の関係もなく、単にRAIDに不慣れなせいで。RAID0でアレイを切るところまでは何の問題もなく進んだんですが、いざVistaのインストーラを立ち上げたら、RAID0のボリュームを認識しやがらねえ。あーそうかドライバドライバ、とRAIDカードに付属のCDからドライバを導入してボリュームを認識させて(途中、錯乱して修復メニューからコマンドプロンプトに入って、diskpartコマンドで、ドライブレターを元の構成にそろえたりとか、RAID0ボリュームにフォーマットをかけたりしたけど、この作業が功を奏したのかは未だによくわかってないわたくし)、なんとかファイルコピーまで行ったんだけど、今度は再起動後に、RAIDドライバに対して「有効な署名がされていません」とか言ってWindowsの起動が止まる罠。あー64bitね64bitファッキン!とか言いながら、一旦元のHDDに付け替え戻して、HDDから今まで使ってたVista環境を起動した後、Adaptecのページから、RAIDカードの64bit版ドライバを落としてきてUSBメモリに格納し、もいっかいHDDを外してインストーラを起動させてから、今度はUSBメモリに入れた64bit版ドライバでRAIDボリュームを認識させて一件落着。ふふふ......SSDの中にVista64bitがどくどくと注ぎ込まれているではないか!じっとしてなうえへへへ、ちょーっと天井の木目の数を数えてるうちに終わってるようえへへへへ。もうすっかり正気を失っているご様子です。

 で、やっとインストール完了した、SSDな新生Vista。さあ、俺にSSDでの爆速OS起動を見せてくれ!スイッチオン!

 ...SSDの起動高速化は
 RAIDカードのBIOS起動の追加時間で
 相殺Death。

 ......泣いてなんかない......泣いてなんかいないんだよう......!つか、SSDからの読み込み部分も、前と比べて明らかに体感できるほど早くはなってない気が......。泣いてなんかない......泣いてなんかいないんだよう......!

 それはそうと、一応ベンチマーク的なこともしておかなければ、という義務感に駆られるわたくし。こういう場合のベンチマークは、CrystalDiskMarkHD Tuneを使うのが乙女のたしなみらしいので、とりあえず落としてくるわたくし。一応比較対象として、環境交換前に、WDのRaptorの128GBで取得したのが下の画像。

CrystalDiskMark_Benchmark_WDC_WD1500ADFD-00NLR5.png
HDTune_Benchmark_WDC_WD1500ADFD-00NLR5.png
 なんかCrystalDiskMarkの、ランダム4KのRead/Writeの値が異常な気がするんですが、こんなもんなんだろうか......。HD Tuneで、後になればなるほど転送速度が劣化しているのは、プラッタの内周から外縁へとアクセス位置を移動していってるから、と考えれば一応の説明はつきますですね。いや合ってるかどうか知らんけど。
 で、いよいよ、X25-E×2台+RAID0(ストライプサイズ64KB)の結果。まずはCrystalDiskMark。

CrystalDiskMark_Benchmark_ADAPTEC_RAID_0.png

 ......なんかもういろいろと桁違いなことになってますが、中でもシーケンシャルReadの値が恐ろしいことになってるな......。公称値の2倍弱とは......。だけど、主にWrite系は、例えばここのベンチマークと見比べた限りでは、そんなに単体とは変わってないっぽい。つか、4Kに関しては、64KBのストライプサイズ以下のサイズなんだから、実質単体アクセスと変わらないのか......。とはいえ、ベンチマーク上は、HDDとは桁違いのR/W性能であることは間違いなさそう。ひえー。
 で、今度はHD Tuneの結果なんですが......。

HDTune_Benchmark_ADAPTEC_RAID_0.png

 なんだこれ。つか、なんだこれ。速度がきれいに上がったり下がったり。単体だと、フラットラインなグラフになるらしいので、RAID0とはいえ、同様のグラフになるのかなー、と思っていたらこれだよ!まあミニマム転送速度でも爆速で、きちんと単体分の性能は確保されてるっぽいのでまあよし。でもやっぱり気になるなぁ......。RAID0はこういうグラフになるんだろうか。それとも、何か設定間違えてるんだろうか。うーむ気になる、気になるぞ......。

 あと、SSD導入して何が一番変わったかって、当たり前だけど、システムドライブから音が全くしなくなったこと。前のらぷたんは結構音がやかましいHDDだったので、こうも静かだと怖いくらい。あれですよ、箱○ユーザー的に言えば、NXEのハードディスクインストールのおかげでドライブの騒音が全くしなくなった!のあの感覚に近いデス(笑)。いや、そんなことだけのために、これだけの費用を投入するのは......ああ、SAN値ががもがもと下がっていくッ!

 てなわけで、採算度外視のSSD導入記でございました。SSDはハードの性質上、アクセスするたびに、電磁発勁を撃ちまくる孔濤羅ばりに自分の寿命を削っていくらしいので、バックアップだけは欠かさないようにしよう......。幸い、VistaのUltimateには、ドライブを丸ごとバックアップできる、Windows Complete PCバックアップとやらもあることだし。

コメント(1)

SSD初心者 :

タイトルうまいですね。
吹いてしまいました。

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