ラングストン・ブレードCREW-X1「スターファイア」

doga_orbital_like_fourth_blade1.jpg  かつては一部の航宙艦船で試験的に用いられるのみであったラングストン・フィールドも、今日では航宙艦船のもっとも有用な防御手段として一般化しつつある。ラングストン・フィールドの普及にあたって最大の懸案であった、フィールド維持のためのエネルギー供給も、マイクロカーネル圧縮技術による、シンギュラリティ・コアのエネルギー変換効率向上によって解決しつつある。
 ラングストン・フィールド発生装置の周囲に形成される球状のフィールドは、低エネルギーの物体はそのまま透過するが、高エネルギーの場合は、エネルギーを吸収・拡散することで、その透過を阻害する。フィールドを維持し続ける限り、運動エネルギーであろうと熱エネルギーであろうと、全方位に渡って通過を阻止するラングストン・フィールドは、民間の艦艇では、主にデブリの衝突を避ける手段として、そして軍事用としては、もちろん画期的な防御フィールドとして、広く用いられることとなった。

 しかし、今日に至るまで未だ解決を見ない、ラングストン・フィールドの重大な問題として、フィールドの部分崩壊が挙げられる。フィールドのある一点に対して、フィールド維持エネルギーを遙かに上回る局所的負荷をかけると、その部分のフィールドが部分的崩壊を起こし、フィールドの内側に向かって勢いよく陥没するのである。なお悪いことに、フィールドの陥没部には周囲のフィールドのエネルギーが流れ込むため、その陥没フィールドに触れた内部の物体――大抵はフィールドが防御するはずだった艦艇――は破壊され、ことによると、フィールドなしで直撃した方がまだ救いがあった、というような惨状を引き起こすこともある。
(そのような大事故でもっとも有名なのは、IGSF巡洋艦カービーの事例であろう。カービーのフィールド設備は、当時としては最新鋭であったが、フィールドに反応弾の直撃を受け、局所的陥没を引き起こしたフィールドが、艦の機関部に位置していたシンギュラリティ・コアを、槍のように貫いて破壊してしまった。コアの電磁的拘束を解かれたマイクロカーネルが、全質量を輻射して消滅するまでに、その輻射エネルギーで、カービーは文字通り内側から焼き尽くされてしまったのである)

 ラングストン・ブレードは、その「局所的負荷をかけると部分崩壊する」という、ラングストン・フィールドの問題点を逆に利用した兵器である。防御フィールドとしては敗北を意味するフィールド崩壊も、フィールド力学的に見た場合は、ある安定状態が、別の安定状態へと遷移しているだけである、という観点がその発想の基本となっている。陥没フィールドには、崩壊時に流れ込んだエネルギーが充溢している。さらにその状態から、フィールドにエネルギーを供給しながら「崩壊状態」を維持できるだけの局所的負荷をかけ続ければ、フィールドは、陥没時の形状を維持しながら、触れた物全てを破壊するだけのエネルギーを含有することとなる。すなわち、兵器として利用できるということである。

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 CREW-X1スターファイアは、制式配備された初のラングストン・ブレード型近接エネルギー兵装となる。その形状は、単独のシンギュラリティ・コアを内蔵した本体と、方形のラングストン・フィールドを形成するための一対のフィールドレール(収束補助用のEMFバレルシステムもここに内蔵される)から成る。フィールドレール間にラングストン・フィールドを形成した状態で、本体からフィールドに対して負荷(シンギュラリティ・コアから直接エネルギーを汲み出したブラディオン・リパルサー流)を加えると、フィールドはレールに沿って外側に向かって崩壊し、リパルサー供給が停止するまでの約1.2秒間、長大な刃状のフィールドを形成する。そのフィールドはリパルサーから供給された膨大なエネルギーを蓄積しており、攻撃力を有する。接敵に際しては、刃状フィールドを対象に接触させることで、対象の装甲融解・蒸発を図る。その用法は概ね、人が持つ剣のそれに一致する。ラングストン・ブレードと呼ばれる所以である。
(なお、ラングストン・フィールドを展開せず、リパルサー流のみをEMFバレルで収束させて射出するという用法も可能である。射程距離に難はあるが、一種のインパクトカノンとして用いることができる)

 CREW-X1スターファイアの試験運用結果は満足のいくものであり、特に、その特性上、敵ラングストン・フィールドに対する破壊性に優れるとの評価が下されている。ただし、それ単体にシンギュラリティ・コアを内包するという極めて高価な兵器であり、現時点では、一部のエース機のみに装備される特殊兵装という扱いがなされている。

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 オレにだって......妄想したいことくらい......ある......(キバヤシのように目をそらしながら)

 いやー、いつものロボのVer.4を実はアップしていないことに気がついて、せっかくだからありがちなビームソードをでっち上げて、それだけじゃあまりに手抜き過ぎだから何か一捻り......とか考えた結果がコレだよ!はうあう。文中の単語はどれもこれも元ネタありまくり。ラングストン・フィールドは、ニーヴン&パーネル『神の目の凱歌』に出てくる艦艇用防御フィールドで、その特徴は概ね文中の通り、のはず。シンギュラリティ・コアは、『Dead Space』に出てくる軍用艦USMヴァラーに搭載されてた機関部のエネルギー源。ゲーム中では、アイザックさんがヴァラーのシンギュラリティ・コアを外して脱出用シャトルに取り付けに行く、というシーケンスが存在するので、あの世界では比較的一般的なエネルギー源っぽい。で、シンギュラリティ・コアを直訳すると「特異点核」とかになるだろうから、特異点といえばブラックホールだよな!というわけで、マイクロカーネルのカーネルは、OSの基本コンポーネント...ではなく、カー=ニューマン・ブラックホールのチャールズ・シェフィールド先生(ここで黙祷)的省略形。『マッカンドルー航宙記』では、カーネルがエネルギー源として一般化した世界が描かれてますですね。確かカーネルは、電荷を帯びてスピンしているブラックホールで、そこに荷電粒子を放り込むと、カーネルの角運動量を得て飛び出してくるから、その差分からエネルギーを取り出せるとか、電荷を帯びてるから電磁的に拘束できるとか、そんな理屈だったような覚えが。ブラディオン・リパルサーのブラディオンは、単に光より遅い粒子(要するに普通の粒子)のことで、リパルサーは......すいません、ちょうど『アイアンマン』のDVD観てたとこなんで......。なお、CREW-X1のCREWは、イアン・M・バンクス『ゲーム・プレイヤー』に出てくる近接エネルギー兵装(Close Range Energy Wepon)の略称ですね。

 というわけで、やっと本題の、例のロボパーツアレでナニするロボデータ。このロボも、先に書いた通り、現在はバージョン4で、背中の翼も開閉できたりするようにしてもうたいへん。もう本体はいじらないだろうなぁ...(笑)。

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