『2012』&『フォース・カインド』

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■『2012』

 絶対に映画館で観ろ!

 ......というのは、この映画が超大傑作だから、というわけでは全然なく、単に音と映像が全ての映画なので、映画館以外で観ることにビタイチ価値がないからデス。Death。行き着くところまで行っちまったなエメリッヒ。今後DVDで発売されても、たぶん買うだけ無駄。BDでも、本格ホームシアターか何かない限りたぶん無駄。ずいぶん前から散々世界崩壊の危機!的に予告を小出しにして煽ってたような気がするけど、実際観てみると、脳みそを一切使わないぱーぷーな超大作が大好きなワタシですら擁護が困難なレベルのシワなし超大作っぷり。ワタシ『デイ・アフター・トゥモロー』とかはかなり好きなのにこの感想。どーすんのよコレ。
 あ、ストーリーは、太陽からのニュートリノ異常で地球のコアがメルトダウンして超地殻変動が起きるから箱船計画発動!みたいな。あと、そこに家族の危機とかダメ父さんがんばる、とかがアドイン。火山弾がばんばん降りしきる中、飛行機を追いかけて疾走するジョン・キューザック扮するダメ父さんはほとんどギャグのレベルだとおもいます。あと、割といい人だったダメ父さんの恋敵が、この人が生き残ってたらダメ父さん家族が元鞘に収まらなくね?という大人の都合で、終盤あっさりと物語からリストラされるのに落涙を禁じ得ません。ヒドい。というか、あんたらいなかった方がいろいろ丸く収まってるんじゃね?と思えるほどのダメ父さんパーティの超迷惑っぷりが終盤の最大のハイライトです。いやもうどうしようコレ。ただ、箱船デザインはシド・ミード御大らしいのでそこだけは超OK!いやもうどうしようコレ。

movie_THE_4TH_KIND.png■『フォース・カインド』

 アラスカ州ノームで患者の不眠治療に当たっていた心理学者のタイラー博士の、65時間にも及ぶ記録映像を元に再現した再現映像による、ぶっちゃけるとアブダクションネタの実録もの作品。再現ドラマと並べて、実際の記録映像を流してみたり、監督がタイラー博士本人にインタビューするシーンを挿入したりと、半分ドキュメンタリーチック。

 ......なんだけど、はっきり言って、映画の『BASED ON TRUE STORY』ほど当てにならないものはないので、その点は話半分で。つうか実録ものなので記録映像には妙な迫力があるんですが、催眠療法受けた患者が、いきなり器械体操の平行棒演技中の選手みたく、足を横に伸ばしたまま上半身だけ起こして空中浮遊とかしながらシュメール語でわめくとか出来すぎだろう。終いにはタイラー博士の娘がアーブダークショーンされてしまい、警察のビデオがそのときのUFO飛来をノイズ混じりで捉えているのに、そのとき「オーマイガー、人が何かに釣り上げられていく!応援を!」とかばっちりビデオの音声記録にテンパってた様子が残ってる目撃警官の存在は映画の中でも華麗にスルー。最後はタイラー博士自身が催眠療法で空中浮遊&英語とシュメール語で華麗に自問自答。「娘を返して!」「駄目、絶対(シュメール語)」。そしてその場にいた他の二人もろとも即アブダクション。本当だったら超のつく大事件だと思うんだけれど、そこは「半日後に帰ってこれました、その間の記憶はありません」の一言でやっぱり華麗にスルー。絶対コレ真に受けたらイカン類の冗談だろ。まあその点を除けば、実録的な雰囲気はなかなか迫力があってヨイです。怖いし。ところで誰か、映画の中でキーワードっぽく出てきたのにやっぱり華麗にスルーされた「ズンアブー・イーター」のシュメール語訳教えてください......。

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