Movie Review: 2007年アーカイブ

『バイオハザードIII』

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 ここんとこ何かと忙しく…というか、年に何回かある無気力期に突入してしまい、せっかくの三連休だというのに、外にも出かけずにぐうすか&ぐうたらしていたわたくし。しかしそれでも、昼過ぎまでぐうぐう寝ていたり、起きたら起きたでACE COMBAT 6のマルチロール機縛り勲章狙いでひたすら箱○、などという休日を延々続けていれば、三連休最終日の夕方くらいになってやっとおでかけする気力も回復してくるわけで。というわけで、ぐうたらするだけの連休にしてはイカン!と遅すぎる一念発起をしたわたくしは、とりあえず映画でも観に行こう、と、隣の駅の映画館に足を運んだのであった。いや、別に観たいモンないんだけど…と思ったら、何だか『バイオハザードIII』とかやっておる。いや、これも別にそれほど観たい訳ではないんだけど…。だって、どんなシリーズものでも大抵ダレるシリーズ3作目な上に、監督ラッセル・マルケイですよ?面白くなるなんて考えるほうがどうかしてるとおもいます。まあコートにポン刀という新機軸を打ち立てた功績は認めるにやぶさかではないので、とりあえず観てみることに。『ハイランダー 悪魔の戦士』を最初に見たのは小学生のころだったけど、当時は首ちょんぱだけでも結構ショッキングだったよなぁ…。今見ると、「刀をそんな風にふらふら振り回すんじゃねぇ!」とか突っ込んでしまったりして悲しくなりますが。ビュウ…大人になるって悲しいことなの…。

 前作から5年後、T-ウイルスの蔓延により、世界は砂漠と化していた(なんで!?)。生き残った人々は、徘徊するゾンビから身を守るために旅団を組んで、かつての文明の残骸から食料やガソリンを調達しながら、当て所ない旅を続けていた。一方、アンブレラの追跡から仲間を巻き込むまいと単独行動を取っていたアリスは、ふとしたことから「アラスカはウイルス感染していない」という内容が記された手帳を手に入れる。行く当てなければどこ行っても同じ、というわけで、旅団と合流したアリスは共にアラスカを目指すが、アンブレラ社のハイパーゾンビ部隊に急襲されて旅団は壊滅状態。生き残った旅団の人々はアンブレラのヘリを奪ってアラスカに旅立ち、アリスはその場に残ってアンブレラとの最後の戦いに挑むのであった…って、アラスカは?ねえアラスカは?

 いやー、久しぶりに、映画が終わって席を立った瞬間にもうストーリーが思い出せないシワなし超大作を観たわい。というか、ラスボスのタイラントがどうやって退治されたのかすら思い出すのに一瞬間をおかねばならない始末。決してつまらない映画というわけではないのに、この印象に残らなさっぷりはどうしたことか。まあ、最近もうすっかり馴染んだワイヤーワークのケルナグールとか除けば、全体的には恐ろしいまでに80年代B級SFホラー映画そのものだからなぁ。つか今更直球マッドマックスて。全力で走るゾンビももう真新しくはないし、今作のタイラントに至っては、素体が50過ぎの油の抜けたじじいだぞ。だがアリスもタイラントも何故か念動力に目覚めており、ラストバトルでは唐突に「金田ァァァァァァァ」「鉄雄ォォォォォ」的な念動力バトルが勃発。だが別に何かの伏線というわけではない。もうどうしろと。ただ、普通のB級映画と違って、ラストに量産されてるのがゾンビではなく主人公という点のみ新しいかもしれない。なんで女主人公のSFホラーは、シリーズを追うごとに主人公の人外度合いがインフレしてくんでしょうね…。

 それにしても、ゲームの要素に比較的忠実に従うことで、従来のゲーム原作映画とは一線を画していたはずのシリーズが、こうしてゲームの内容とはビタイチ関係ない内容に到達するというのは、ある意味感慨深いものがありますですね。ダメ映画が比較的好きな身としては、尾羽打ち枯らしたと表現すべきか、明後日の方向にロケットで突き抜けたと表現すべきかは迷うところではありますが。とっぺんぱらりのぷう。

『300』

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 というわけで、クレイトスさん以降すっかり半裸のマッチョバトルにメロリンキューなわたくしは、 半裸のマッチョバトル分が存分に配合されてそうな『300』の先行上映に行ってきたのでありました。映画畑でも最近よく名前を聞く、アメコミ界の名匠らし いフランク・ミラーのグラフィックノベルを、リメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』の監督ザック・スナイダーが映像化。ストーリーはと言うと、紀元前 480年、ペルシア軍100万に対して、300人のスパルタ軍精鋭(+有象無象のアルカディア民兵)が絶望的な戦力差に立ち向かう壮絶バトル、とだけ覚え ておけばOKのステキっぷり。スパルタと言えば、もちろんクレイトスさんの出身国として有名ですが、予告で見る限り、スパルタのヒトタチは、全員ふんどしにマントのみという公然猥褻レベルのいでたちのご様子。そんな私のこの映画の前印象は、「ムキムキの半裸のおっさん達300人が、ペルシア兵100万と肉と肉の熱いぶつかり合いを演じる」てな具合だったんですがよろしいか。いやよろしいか言われても。アッー!

 で、観てみたわけですが。

 何たる暑苦しさ!
 何たるカッコ良さ!

 軍事国家スパルタの300人のあまりの格好良さに失神しそうだったわたくし。基本的に、半裸のおっさんたちがひたすらスタイリッシュに戦い続けるという超単純なハナシながら、その肝心の格好良さのレベルがただごとではない。半裸のおっさんなのに。ス パルタ戦士の育成を見せる序盤から、戦えなさそうな子供は生まれたときに即廃棄・7歳で過酷な軍事教練・最後は森で狼と一騎打ちとかの文字通りの超スパル タンで鼻血出そう。戦闘民族サイヤ人もかくやな存在が地球上にもいたとは(笑)。そんなスパルタ戦士なので、戦う前から魅力全開。援軍のアルカディア民兵 軍団と合流したときのエピソードがステキすぎます。300人というスパルタの兵の少なさに驚くアルカディア民兵たちに対して、兵を率いるスパルタ王レオニ ダスが、アルカディア民兵の平時の職業を聞いていく。答えは陶芸家・鍛冶屋・パン屋等さまざま。で、一通り答えを聞いたレオニダスが、今度は自分の兵を振 り返って「スパルタの兵よ!お前達の職業は何だ!」それに答えて300人のスパルタ兵、全員がいっせいに槍を振り上げて短く鬨の声「Woo!」。何たるウォーモンガー。このシーンで一気に魂ぶっこ抜かれたわたくし。カッコよすぎる。半裸のおっさんなのに。
 だが戦いになるとそれがさらに格好良くなってしまうから困り者。スパルタと言えば長槍密集隊形、いわゆるファランクスが有名ですが、この映画でワタシはファランクスの何たるかを理解しました。スパルタじん最高。一人一人殺すたびにいちいちスローモーションがかかったりして最高です。その後もペルシア軍が手を変え品を変え波状攻撃をかけてくるので、事態はだんだん「スパルタ戦士vsペルシア軍10番勝負」みたいな状況に。だんだん人間の遺伝子から生まれたとは思えないヒトタチが襲い掛かってきますが気にしてはいけません。スパルタ戦士も気にしてません。

  あと、予告でも見ればすぐ分かるけど、全編に渡って画面にCG処理かましまくりで、絵ヅラがそれだけで一つの絵画調になってるのもポイント。元がグラ フィック・ノベルだからある意味適切な処理な気はするけど、パンフで比較画像見たら、シーンの一つ一つが原作そのまますぎて吹きました。でもこの映画には 合ってるんだよなぁ...。

 ともあれ、首ちょんぱ腕ちょんぱがふんだんに取り入れられた半裸おっさんガチバトルが好きならば是非。この映画に溢れるオトコノコ汁は異常!見れ!
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