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秋山完 の作品 『リバティ・ランドの鐘』 『ペリペティアの福音』 『ラストリーフの伝説』 『ファイアストーム −火の星の花嫁−』 『天象儀の星』 |
『リバティ・ランドの鐘』 リバティ・ランド。それは直径6500メートルの球形宇宙コロニーにして、800万体のロボット・アニマトロイドが作り出す夢と魔法とノスタルジーあふれる巨大遊園地だ。彼らは惑星から惑星へと渡り歩き、各惑星の衛星軌道上にとどまって、その惑星の人々に素晴らしい娯楽を提供する。リバティ・ランドはそうして長年にわたって、人々に夢を与え続けてきた。 しかし、リバティ・ランドが惑星チェスナットの衛星軌道で営業中に、開園以来の危機に見舞われた。各惑星を次々とその隷属下におさめている恐怖の軍事組織ナパージの、チェスナット侵攻に巻き込まれてしまったのだ。巨大ロボット兵器・パンツァーヘムトを擁する相手に、観光客2千人を抱えたまま孤立してしまったリバティ・ランド。だが、その危機に対して立ち上がったのは、なんと普段はアトラクションで活躍中のアニマトロイドたち!敵の強大な軍事力に対して、娯楽目的で作られた民生ロボットで立ち向かうリバティ・ランドの運命は…! めっちゃアタリっす、この本。 そりゃアンタ、米軍タクティカルアーマー師団VSディズニーランドみたいなことをやらかして、こりゃ先が見えてるぞと思いきや、ディズニーランドが知力を振り絞って米軍をきりきりまいさせてたら、そりゃ面白くないはずはなかろうて。そう、アニマトロイドは、戦闘能力ゼロにも関わらず、孤立した観光客…人間のために力の限りに戦うのである。普段はユーモラスな姿を辺りに振りまいているアニマトロイドが、いかな策略でナパージと戦うか、それは読んでのお楽しみ。しかし、それは消耗戦。ミッキーやグーフィーがバタバタ死んでいくぅ!人間のために笑って次々と壊されていくロボットたちには落涙を禁じ得ないのだった。ミケルとアランの最後のやりとりは、この話における人間とロボットとの関係を端的に表してる。ベタのような気もするが、ぐっときちゃうんだな、これが。 それでいながら、根底に流れてるのはやっぱり夢と魔法とノスタルジー、というのがなんとも…いいねぇ。冒頭のアロンゾ騎士団から始まって、戦う理由、ロボットの夢、人の夢…ラストはもういうことなし。要所要所でもしっかりツボを押さえてくれてるし。いい話。 ワタシのベタ好みが全開してしまった感もある(笑)けど、これはひさびさのアタリ作品。メカ描写にもけっこう力がこもってるしね(やっぱりそこに帰着するのかオレ)。なんだか妙に軟弱な表紙に騙されないように。俺的には、迷うことなく買い、だ! |
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