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オースン・スコット・カード の作品 『エンダーのゲーム』 『死者の代弁者』 『ゼノサイド』 『エンダーの子どもたち』 『エンダーズ・シャドウ』 |
『エンダーの子どもたち』 ジェインの力を借りて、植民惑星ルジタニアに蔓延するデスコラーダ・ウイルスを無力化する対抗ウイルスを手に入れたエンダーたち。しかし危機は未だ存在していた。叛旗をひるがえしたルジタニアを殲滅し、同時にデスコラーダ・ウイルスを惑星ごと抹消するために、スターウェイズ議会から派遣された粛清艦隊が今も接近中だったのだ。ルジタニアに住まう知的種族…人間、ペケニーノ、バガーを救うために、<外側>のアイウアから生み出されたピーターやヴァル、エンダーの子どもたちが危機に立ち向かい始める…。 シリーズ完結編だけあって、登場人物たちも間近に迫った破局に対処すべく、ある者はスターウェイズ議会の決定を覆すための工作を行い、あるものは避難先の世界を探すべく宇宙を駆け巡る。ジェインもアンシブル網が断ち切られるその時まで奮闘する。前作で語り尽くされなかった部分がどうなるかを追っていくのは、もちろんシリーズものならではの楽しみ。 しかし、それよりも大きな部分を占めているのは、エンダーの存在そのもの。今回、永い時を生きてきたエンダーに、遂に大きな変容の時が訪れるのだ。それは子どもたちを変え、周囲の人々に影響を与えていく。この作品の根底にあるのは、その変容の驚異、そして、それによって浮き彫りになるエンダーと子どもたちとの絆、子どもたちの間の絆。決して大げさなものではないけれど、それゆえに心に染み入る。ラストはまさに一つの世代の終わりと始まりの象徴であり、だからこそ万感の想いが湧き上がってくるのだ。 この作品をもって、エンダーの物語は終わる。しかし、エンダーは生き続ける。エンダーの子どもたちの中に。そしてもちろん、この物語を追いかけてきた、われわれ読者の心の中にも。 |
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