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エンダーのゲーム
 
オースン・スコット・カード
『エンダーのゲーム』
野口幸夫 訳
ハヤカワ文庫SF746
ISBN4-15-010746-7
699円

オースン・スコット・カード
の作品

『エンダーのゲーム』
『死者の代弁者』
『ゼノサイド』
『エンダーの子どもたち』
『エンダーズ・シャドウ』


『エンダーのゲーム』

 地球は恐るべき昆虫型異星人バガーの2度の侵攻をかろうじて撃退していた。そのバガーの来たるべき第3次侵攻にそなえ設立されたのがバトルスクールだ。産児制限にもかかわらず特例として生まれた第三子、エンダーは、適性を見込まれバトルスクールへと編入させられる。しかしエンダーは、コンピュータ・ゲームから無重力戦闘室での模擬戦闘まで、あらゆる訓練で素晴らしい成績を上げ始めたのだ。しかし、成果をあげるごとに、彼の孤立は深まっていく。彼の行く手には何が待つのか…。

 記念すべきエンダーシリーズ1作目。あらすじを軽くなぞった限りではエンタテイメント然とした話かと思えるかもしれないけれど、実際には、少年の成長の物語というにはあまりに過酷な物語。彼は適性があるというだけで召集され、大人たちに、人類の未来を担う司令官に「作り上げられる」のである。そのための手段はプレッシャー。窮地においても助けはなく、頭角をあらわすほどに高まる周囲の人間の嫉妬。何度も潰れそうになるエンダー。
 しかしそれでも読ませるのは、どんな困難に出会おうとも、エンダーが最終的にはそれを乗り越えるから。厳しい日常のなかで、わずかだけれど、彼に理解を示す人間、友となってくれる人間がいるから。そして、物語の最後には、驚愕の事実が待っている。たとえささくれ立った雰囲気にめげそうになっても、読み進める価値はあるぞ。

 ゲームは終わり、なすべきことを知ったエンダーは<死者の代弁者>となる。エンダーシリーズの端緒を飾る壮大なプロローグ。まずはこれを読まないと始まらないけど、強く印象に残る作品になるのは保証します。

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