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ダニエル・ヘクト の作品 『スカル・セッション 殺戮の脳』 |
『スカル・セッション 殺戮の脳』 ポール・スコグルンドは、幼いときから、意味のない動きをしてしまう運動チックや汚言症といった症状を伴うトゥレット症候群を患っていた。そのおかげで、職と妻を失い、今は同棲しているガールフレンドのライアの稼ぎでかろうじて生活している状態。そんな彼の元に、叔母のヴィヴィアンからの奇妙な依頼が舞い込む。彼女の所有するニューヨーク郊外の邸宅が何物かに破壊されたので、ポールの大工としての腕を見込んで、その修理をしてほしいというのだ。生活に窮するポールは依頼を引き受けるが、邸内に足を踏み入れたポールが見たのは、その常軌を逸した内部の破壊のさまだった。一方、ルイスボロ分署のモーガン・フォード刑事は、相次ぐ若者の失踪事件を調査していくうちに、事件と破壊された邸宅とのつながりに気づき始めた…。 サブタイトルの仰々しさはさておき(笑)、結論から言うと、かなりアタリ。最近モダンホラー系をあまり読んでなかったせいもあるかもしれないけど、それを差っ引いても、なかなかの作品だと思うぞ。普通、こういう作品の場合、アイデアの勢いとかで押せ押せになる傾向が強いけど、この作品は、そういったものに寄りかかることなく、普段の展開から、きちんと話を積み上げてきているように思える。いや、勢いで押せ押せの作品もそれはそれで味があっていいんだけど、こういう作品はやっぱり安心して読めますですね。 しかし、嬉しいのは、きちんとケレン味を出すべきところは出してくれてるということ。クライマックスではしっかり一発派手にかましているのが、こちらとしては嬉しい限り。「ポールと犯人との対決のときが迫る!」って、ラストは本当に対決だからなぁ。もういやが上にも盛り上がること盛り上がること。鍵は脳関係の理論「ハイパーキネシス」「ハイパーダイナミズム」。実際にあるんじゃなかろかと思わされるような荒唐無稽さがたまんないッス。その筋の人には「狩猟者」(一応伏せ字)という言葉で、うまく感じを掴んでいただけるのではないでしょうか。その筋ってどの筋だ。 それに、キャラも結構立ってるしね。わたしゃ銃を持つなりカッコよさが5割増(当社比)のモーガン刑事がすき。それに、トゥレット症候群に悩まされながらも謎に立ち向かっていくポールや、立派な恋人ライアなど、この点でも安心して読んでいけます。 今まで読んできたモダンホラー系の作品の中でも、ワタシ的にはかなり上位に食い込んできたぞこの作品は。ダニエル・ヘクト、この名前は覚えておかにゃならんね。この類の作品が好きなら、迷わずオススメ印の作品だ!っていうか買え! |
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上巻を |
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