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ジェイムズ・P・ホーガン の作品 『星を継ぐもの』 『ガニメデの優しい巨人』 『巨人たちの星』 『創世紀機械』 『未来の二つの顔』 『断絶への航海』 『未来からのホットライン』 『造物主の掟』 『プロテウス・オペレーション』 『終局のエニグマ』 『内なる宇宙』 『マルチプレックス・マン』 『時間泥棒』 『インフィニティ・リミテッド』 『量子宇宙干渉機』 『造物主の選択』 『仮想空間計画』 『ミクロ・パーク』 『揺籃の星』 |
『造物主の掟』 大昔タイタンに降り立った異星の探査船が誤作動から機械生命体を誕生させてしまう。時は下って現代、その機械たちは地球で言うところの中世あたりまで文化を発達させていた。一方タイタンに彼らがいることを察知した人類は、人員を揃えて巨大調査船を送り込む。二つの存在が出会った時、そこに何が起きるのか。 いやあ、こいつも面白いぞ。たぶんホーガンの作品の中では一番コミカルだろう。主人公のエセ心霊術士チーム(!)といい、機械から見た機械文明の描写といい、旧訳聖書(!)をパロった展開といい、全くもって見事。特に、機械の目から見た世界と人間の目から見た世界の違いから生まれるものの描写は特筆もの。ラスト、機械のサーグが世界を眺めやるシーンまで読み進んだ読者ならば、メタンと機械の光景が彼と同じように美しく見えることだろう。うちの本棚の中で、僕が最も愛して止まない本の一つと言い切っていい。ぜひご一読あれ! |
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