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星を継ぐもの
 
ジェイムズ・P・ホーガン
『星を継ぐもの』
池 央耿 訳
創元SF文庫・663-01
ISBN4-488-66301-X
485円

ジェイムズ・P・ホーガン
の作品

『星を継ぐもの』
『ガニメデの優しい巨人』
『巨人たちの星』
『創世紀機械』
『未来の二つの顔』
『断絶への航海』
『未来からのホットライン』
『造物主の掟』
『プロテウス・オペレーション』
『終局のエニグマ』
『内なる宇宙』
『マルチプレックス・マン』
『時間泥棒』
『インフィニティ・リミテッド』
『量子宇宙干渉機』
『造物主の選択』
『仮想空間計画』
『ミクロ・パーク』
『揺籃の星』


『星を継ぐもの』

 ニュートリノビームの干渉によって物体を透過して観察できる装置、トライマグニスコープの発明者であるヴィクター・ハント博士は、ある日、所属する企業を介して、国連宇宙軍への召喚を受ける。宇宙軍は、月で発見した「何か」をトライマグニスコープを使って調べたいらしいのだ。そして、ハントは月で発見されたものの正体を知らされる。それは深紅の宇宙服に身を包んだ、人間の死体。そしてその死体は、なんと死後5万年の時を経ていたのだ…!

 もはやホーガンの代名詞の感すらある、その筋では超有名作品の『星を継ぐもの』。初版は1980年…ってワタシがまだ4歳の時じゃないか(笑)!でも今読んでも面白い。読んでるとホント、わくわくしてくるんだ、これが。
 話の内容はといえば、月で見つかった死体は一体何者なのか、どこから来たのかを登場人物たちが調査していく、という、本当にそれだけのお話。にもかかわらずこの本が面白いのは、他でもない、その調査の過程そのものが、なまなかの話よりはるかにエキサイティングだから。最初の手がかりは、チャーリーと名づけられたその「人間」の死体と、その装備品数点、ただそれだけ。しかし、調査にたずさわる人々は、次第にその限られた手がかりから多くの情報を引き出し始める。するうち、思いもかけぬところから新たな情報が転がり込み、その情報から、世論を沸騰させるような驚くべき結論が導き出される。その方向で行き詰まりが生じたかと思えば、全く別の方向から、それまでの研究をひっくり返すような内容の情報がもたらされ…。途切れそうな手がかりを一歩一歩追っていく過程が、本当に面白いのだ。そしてクライマックスでは、それらの謎はすべて解明…!ああたまらん。
 謎が解ける際の胸のすくような感覚が存分に味わえる本。オススメ!

 ちなみに、この作品と、続刊の『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』は、あわせて俗にガニメアン3部作と呼ばれてます(そのまた続刊の『内なる宇宙』は、ワタシ的には外伝ということにしておきたいです(笑))。もちろん『星を継ぐもの』だけでも楽しめるけど、このシリーズは3作それぞれにおもろいのでチェックすると吉。偏屈者だけどいつもおいしいところは持っていくダンチェッカー教授が毎回いい味出してます(笑)。
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