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ジェイムズ・バイロン・ハギンズ の作品 『殺戮者カイン』 |
『殺戮者カイン』 かつて妻子を殺したテロリストに復讐したため軍を追われた、元海兵隊中佐ソロマン。今は砂漠地帯で静かに暮らす彼のもとに、友人の将軍が現れた。かつてない危機的な状況が発生し、ソロマンの力を借りたいというのだ。詳細を知り、ソロマンは驚く。軍が創り出した超兵士が脱走したというのだ。超兵士の名はカイン。体内に内装式のチタン装甲を持ち、驚異的な再生能力と運動能力を持つカイン。さらに彼はマールブルク・ウイルス変異体に冒されており、10日以内に彼を止めないと、アメリカ全土に死のウイルスがばら撒かれるというのだ!トリニティ・フェイルセーフが発動される。敵は超兵士にして、太古の暗黒の力を宿したカイン。対するは、伝説の元海兵隊員ソロマン、暗号名ゴースト…! この作品、上記の設定の部分が一番面白かったような気がしたりしなかったり(笑)。 最初の部分はかなりイケてる。何せ敵たるカインは、内装装甲で弾丸は受け付けないわ、傷は驚異的な速さで回復するわ、肉体を保持するために人間の血液が要るので移植された牙で人間の血を吸いまくるわ、体内には大量殺戮いらっしゃいな致死性ウイルスが蔓延してるわ、あげくの果てには太古の悪霊にとり憑かれてこの世に闇を招来しようとするわでもう大変。ちゅうか詰め込みすぎ(笑)。対するソロマンも、凄腕の海兵隊員の割には学もあるという描写がなされて優秀さをアッピール。トリニティ・フェイルセーフ発動というシチュエーションも燃えるし(トリニティ・フェイルセーフって何だ、とか聞くな(笑))、こりゃ面白そうな作品だぞ、と思えてきたり。 が、中身の方は、畳み掛けるようなストーリー展開と節目節目の派手なドンパチで飽きさせないが話の深みも捻りもナッシング、という典型的エンターテイメント(笑)。あんまり設定生きてないし。おいしい設定使ってるんだからもうちょっと生かそうよ、と悲しくなったりするわたくし。最後尻すぼみ気味だし。一番の戦犯は、太古の悪霊の化身のくせして、そんな威厳は微塵も見せずにひたすら暴れまくる筋肉バカのカインくんにあるような気が。あああああ。 しかし、設定のツカミで過剰な期待を抱かなければ(笑)、テンポもいいし読んだ分は確実に楽しませてくれるエンターテイメントなので良。ブルース・ウィリス主演で映画化の話もあるらしいので、先物買いしておくのもいいかも。 |
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上巻を |
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