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キム・ニューマン の作品 『ドラキュラ紀元』 『ドラキュラ戦記』 『ドラキュラ崩御』 『ドラッケンフェルズ』 キム・ニューマン の短編を収録した作品 『999 〜妖女たち〜』 (『モスクワのモルグにおける死せるアメリクァ人』収録) |
『ドラキュラ紀元』 久しぶりにいい本読んだぜ、おい。「ドラキュラ紀元」のことです。この小説は基本的には「吸血鬼ドラキュラ」の続編ですが、柳の下のどじょうに留まっていない。久しぶりに時間を忘れて読んだよ、全く。逆転の発想が見事。何が逆転かって?それはね……。 ヴァン・ヘルシング教授(「吸血鬼ドラキュラ」の主人公の一人)は敗れた。ドラキュラはイギリスに乗り込み、吸血鬼はついにイギリス全土を征服した!英国人は次々と吸血鬼に転化させられていく。だがその治政下、吸血鬼の娼婦ばかりが惨殺されるという事件が発生。闇内閣<ディオゲネス・クラブ>のエージェント、ボウルガードは命を受けて連続殺人犯<切り裂きジャック>の追跡に乗り出す。一方、ドラキュラとは血統を異にする吸血鬼、外見は16歳だが実年齢は400歳以上の少女ジュヌヴィエーヴもまたこの事件に巻き込まれていく……。 舞台にした時代柄か、作者の作柄なのか、はたまた訳がいいのか、なんというか、この本は雰囲気が上品だ。また、この小説の大きな特徴として、登場人物の実に95%が実在の人物、またはこの時代を舞台にした有名無名の小説の登場人物だということがあげられるが、そうした人物たちにも、本当にその時代に生きていたような独特の存在感がある。興味があれば、その元ネタをたどって、原作との違いを知るのも楽しい。また、切り裂きジャックに興味のある人は、それがこの小説上でどのように調理されているか見るのもいい。推理小説のような上質のストーリーを追うも良し。ロマンスに酔うも良し。巻末の登場人物辞典はそれだけで読ませる。ボウルガードかっこいい、ジュヌヴィエーヴかわいい、きゃー、もまた、良し。こういう系統が好きなら、絶対に損はさせない。さあ、本屋に走れ! |
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