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ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド の作品 『殺人者の陳列棚』 |
『殺人者の陳列棚』 考古学者ノーラの元を、奇妙な紳士が訪れてきた。彼はFBI特別捜査官のペンターガストだと名乗り、ノーラに協力を依頼する。ロウアー・マンハッタンの高層マンション建築現場で、百年以上前の人骨が36体発見され、しかもその骨には、例外なく脊髄の下部に奇妙な切断痕が残されているというのだ。犯人は19世紀の連続殺人犯か?ペンターガストはその謎を解明したいと望んでおり、ノーラもしぶしぶ協力することになる。ところが、その調査のさなか、なんと現代のセントラルパークで、同様の手口による連続殺人事件が発生した!まさか19世紀の殺人鬼が現代に蘇ったのか。鍵はノーラ達の調査、そして、博物館の前身である19世紀の見世物小屋"秘宝館"…。 地味な表紙絵と、普段あまり手を出さない二見文庫ということもあって、最初は見逃しそうになった一品。そして手にとってびっくり、作者は『レリック』『地底大戦』のダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド、しかも先の2作で活躍した特別捜査官ペンターガストが主人公!『レリック』『地底大戦』の内容は半ば忘れていても、ペンターガストのことは忘れない。つうか印象強くて忘れられそうにない(笑)。もちろんその時点で即購入。 …大当たりー! 今までプレストン&チャイルドのことはB級小説書き(←注:褒めてます)だとばかり思っていたのに、なんだ、変にハッタリかまさなくても面白いじゃないか!派手さはないのに、冒頭から異様な謎をぽんと提示しておいて、その謎をメインディッシュにぐいぐい話に引き込んでいくミステリ展開といい、キム・ニューマンばりに脇役に至るまで「生きてる」登場人物たちといい、至るところがかなーりワタシ好み。後半はさらに切迫感も加わってきて、久々に最後まで一気読みさせてもらいましたですよ。 だが、この作品は、それ以上に、いや何物にもまして、主人公の特別捜査官ペンターガストのキャラが立ち過ぎ(笑)。『レリック』『地底大戦』のときも、チョイ役にもかかわらず鮮烈な印象を残すキャラだったが、主役になるに至って、そのよくわからない魅力が全開になってしまったのが本作なのである。例えるならば、20世紀の物語の中にいきなりシャーロック・ホームズ本人が出現したような違和感。白黒のスーツを着こなす礼儀正しきジェントルマンで、マンハッタン島をお抱え運転手付きのロールスロイスで移動し、古今東西あらゆる知識に通じ、いかなる局面においても類稀なる有能さを発揮する文武両道のカンペキ大臣。上巻後半でペンターガストが見せる異様極まりない推理法(必見!)に至っては、もはや人類の規格外と言っても差し支えないほどの超人ぶり。そんなペンターガストに引っ張られて、作品全体にはそこはかとない気品まで漂いだす始末。こんな人物が本当に一介のFBI捜査官だというのがこの作品の一番の謎だ(笑)! もちろん異様な謎をはらんだミステリとして読んでも十二分に面白い作品。ペンターガスト捜査官を見てるだけでも楽しい。実はワタシ、この作品が2003年のマストなんです…(笑)。オススメ! |
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上巻を |
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