暴走野郎 > うちの本棚いらっしゃい > 作品名別メニュー | 作家名別メニュー > ウォルター・ジョン・ウィリアムズ > 『ハードワイヤード』 | ||||
ウォルター・ジョン・ウィリアムズ の作品 『ハードワイヤード』 ウォルター・ジョン・ウィリアムズ の短編を収録した作品 『ワイルド・カード1 大いなる序章』 (『証人』収録) 『ワイルド・カード2 宇宙生命襲来』 (『第六世代の方へ』収録) |
『ハードワイヤード』 この人はワイルド・カード・シリーズにも作品を書いています。そこでこの人は単品だったらどういう作品を書くのかな、と思い購入したのが「ハードワイアード」。軌道コンツェルンに支配された地球で、彼らの支配に逆らって物資を輸送するパンツァージョックの話なのだが、まず読んで誰でも気づくのは、あのウィリアム・ギブスンの電脳三部作との類似でしょう(ヒデオの名前も出てくるぞ)。でもまあそれはよしとしよう。比べたところでさして意味があるわけでもないし。で、中身の方だが、悪くはないんだけど、登場人物がどいつもこいつもナイーブな奴ばかりなので、どうもすっきりしません。ラストのヌケも悪いような気がする。これは多分、純粋に好みの問題だろうから、センチメンタルなのが気にならなければお薦めできます。できは悪くありません。 ただ、操縦者の神経系を直結させて操縦する装甲ホバーのパンツァー、同じく神経系直結な超音速戦闘機のデルタのくだりは素晴らしいです(笑)。並居るSF小説の中に出てくるメカでもトップレベルにカッコいいので機会があったら読んどくべきかも。うーん、結局面白い本なんじゃないか(笑)。 |
|||
上巻を![]() ![]() |