暴走野郎 > うちの本棚いらっしゃい > 作品名別メニュー | 作家名別メニュー > F・ポール・ウィルスン > 『触手(タッチ)』 | ||||
F・ポール・ウィルスン の作品 『黒い風』 『ザ・キープ』 『触手(タッチ)』 『ナイトワールド』 『ホログラム街の女』 『マンハッタンの戦慄』 『聖母の日』 『神と悪魔の遺産』 |
『触手(タッチ)』 ダ・タイ・バオ。古来より伝わる奇跡の癒しの力。いかなる万病も、その力を持つ人間が触れただけでたちどころに癒えてしまう。しかし、そのような力を得た人間は、どんな生活を送ることになるのか。しかも、その力を使うたびに代償を払うことになっていたら…。 ナイトワールド・シリーズは単純な正邪対決のエンターテイメントかと思っていたけど、こんな感じの作品もあるとは。おもわず、「アルジャーノンに花束を」を初めて読んだときのことを思い出しましたよ。内容はほとんど似てないけど、印象が似てる。異形の力を得てしまった人の戸惑いや、排斥にあう悲しみなどが。しかも、ダ・タイ・バオ自体が人々を翻弄しているかのように感じられてくるのだから凄い。最後なんぞ怖くすらある。本当に力に操られてるだけといった感じ。しかもしかもラストの一ひねりが効いてるね。単純なハッピーエンドかと思いきや、これが…。決めた。登場人物のその後を見るだけのためでも、僕は「ナイトワールド」を買うぞ。うむ。というわけで、触手(タッチ)、かなりおすすめ。F・ポール・ウィルスン、こんな本でもエンターテイメント魂も忘れておりません。楽しんで(?)読めます。よむべし。 |
|||
上巻を![]() ![]() |