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聖母の日(上巻) 聖母の日(下巻)
 
F・ポール・ウィルスン
『聖母の日』(上・下)
白石 朗 訳
扶桑社ミステリー0710, 0711
ISBN4-594-02737-7, ISBN4-594-02738-5
上巻686円, 下巻648円

F・ポール・ウィルスン
の作品

『黒い風』
『ザ・キープ』
『触手(タッチ)』
『ナイトワールド』
『ホログラム街の女』
『マンハッタンの戦慄』
『聖母の日』
『神と悪魔の遺産』


『聖母の日』

 ウィルスンが女性名義メアリ・E・マーフィーで発表した作品。
 湾岸戦争の最中に、荒野に落ちた一発のスカッドミサイルは、聖母マリアが眠るという洞窟の口を開いてしまった。マリアの遺骸を巡って、さまざまな人々が動き出す…。
 と、いつもよりもしごくあっさりとあらすじをまとめたのには訳があります。と同時に、これからこの本を読もうかな、と思っている人には一つだけ忠告。
 この本の上巻の、裏表紙のあらすじは、絶対に読んじゃダメ!
 なぜならば、この上巻のあらすじ、上巻の内容を完璧に要約してしまっているからです(爆)。上巻では、このあらすじに書いてある以上のことは何も起きませんです。盗まれた聖母を取り返そうとする、イスラエル総保安局の工作員ケセフと、上院議員のクレンショーのボディーガードであるエミリオの名前を押さえておけばもう完璧です。上巻を読み終わった瞬間、あまりにあらすじの要約具合が完璧だったことに、あっけにとられてしまったわたくし。こんなにまとまったあらすじ、そうそうはないぞ。いつもとんちんかんなあらすじを書くハヤカワ文庫SFの担当者には是非見習ってもらいたいものです。そういう問題じゃなくって(笑)。
 下巻の1.5倍(当社比)の厚みを持つ上巻がそんな感じなので(笑)、下巻には頑張ってもらいたかったのだけれど…それほど意外性のない、ってゆーかベタな展開に涙するわたくし。それほど物語には関係ないのに悲惨な目に会うおとーちゃんとか、なぁ…。最後は壮大に説教かまされます。うーむむむむ…。
 同じキリスト関係のネタということで、ワタシの頭の中では、すぐにモンテルオーニ『聖なる血』とごっちゃになってしまうんですが、たぶん『聖なる血』の方が面白いです(爆)。ありゃあ、すべったかウィルスン…。

上巻を上で紹介されている本をbk1の買い物カゴに入れます 下巻を上で紹介されている本をbk1の買い物カゴに入れます

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