「ワンダと巨像」
「さくらむすび」
「サモンナイト エクステーゼ 〜夜明けの翼〜」
「THE 地球防衛軍2」
「リモートコントロールダンディSF」
「ToHeart2」
「ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR」
「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」
:「ワンダと巨像」
 わんだとぞうさんぱおーん。それ象ちがう。

 …というわけで今回のお題は、このご時世にあって誕生したことが一種の奇跡みたいな名作『ICO』のスタッフが手がけた新作、『ワンダと巨像』にゴザイマス。ワタシ的にはそれだけでもう購入動機としては十分ですよ。『ICO』は良い。実に良い。ワタシにとってはある意味カルチャーショックに近い衝撃作であったのことよ。なんせ、せんとうきがずばばばばーん、とか、ろぼとろぼがずどどどどーん、とかのひたすらに偏差値の低い刺激物をこよなく愛するワタシにあって、メカもロボも爆発も血飛沫もないのに、ワタシ内殿堂入りを果たした殆ど唯一のゲームですよ『ICO』。もし無人島に1本だけゲームソフト持っていっていい、と言われたら、ワタシは迷わず『ACE COMBAT 04 shattered skies』を持っていくけど(笑)、もし2本持っていっていい、と言われたら、『ANUBIS』か『ICO』かで壮絶に迷うと思う。それくらい評価しているのだわしは。

 『ICO』の何がいいかって、煎じ詰めると、「当たり前のことをとことん突き詰めた」という一点に尽きる。ゲームのシステムとしては鬼のようにシンプル(何せ体力ゲージすらない)なのに、その中で構築された世界は圧倒的のひとこと。これやった後だと肩で息ついてるだけの動きなんて手抜きにしか見えないぜ!てな具合の細部まで行き届いたキャラクタの何気ないしぐさ(これがしぐさ萌えか)、手が届く範囲ならどこでも這い上がったり登ったりできる行動範囲の広さ、常に絵的に最適な位置をキープし続けるカメラフォーカスの気の配りっぷり…とりわけ、舞台となる霧の城のとてつもない存在感は異常。扉をくぐるごとに暗転、なんて手法でごまかさない、膨大なエリアとエリアのつながるべきところ、あるべき位置が限りなく正しく配置されてるその構造に思いを馳せるだけで気が遠くなりそうですが、かてて加えて、往時を偲ばせつつも朽ちつつある城の壁や柱、影に沈んだ大広間、格子の窓から差し込む柔らかな日差し、城に点在する庭の緑の芝生や木立…それらの要素の相乗効果があいまって、もうボク一生この城に住んでもいい。ストーリーも語りすぎず、わずかな台詞や描写、はては城の構造そのものから設定を類推させる手法。主人公のイコは少年だから下手に語りすぎずとも、それでOKだ!つうかイコはがんばりすぎだ!自分もイケニエで霧の城に連れてこられたという身の上なのに、くさらず臆さず、「ここにいちゃあぶないよ!一緒に逃げようよ!」とヨルダさんの手を引いて奮闘するイコくんマジ頑張り屋。そしてひたむき。終盤のあのどんでん返しでも挫けないイコくんマジひたむき。だんだん何が言いたいのか自分でも分からなくなってきましたが、とにかくどうみても『ICO』はワタシの心のゲームです、本当にありがとうございました。

 …なんだか『ICO』語りで疲れて、『ワンダと巨像』を語る体力が残っているのか不安になってきましたが続けます。『ワンダと巨像』は大体こんなストーリー。

間違ったむかしむかし、誰かが選択を誤ったあるところに。
よく分からない天の声・ドルミンの牛耳るいにしえの地に、一人の男が舞い降りる。
彼の名はワンダ。
かつては村の若者であり、
生身のままに崖っぷちも渡り歩く『愛馬アグロ』の使い手である。
細かいいきさつはともかく、彼が村に戻ってみれば、
すでに長老たちは村の権力を掌握し、
そればかりかワンダの最愛の少女までもが奉げられ亡骸となっていた。
怒りに身も心も焼き尽くされたワンダは、
その手にいにしえの剣を執る。
巨像は十六体。
いずれ劣らぬ凶悪無比の巨像たちを、
一体また一体と血祭りに上げながら、
孤高の馬乗りはいにしえの地の大平原を駆け抜ける。

 ……まあ、だいたいあってる。

 そんなわけで、ワンダの自己中巨像ミナゴロシ漫遊記が始まるわけですが、いやー、今回の『ワンダと巨像』は『ICO』以上に淡白ですな!『ICO』はあれでいて、霧の城の仕掛けの数々を解いたり、ヨルダの手を引いてみたり、湧き出る黒い影からヨルダを守って戦ってみたり、ヨルダの手を引いてみたりヨルダの手を引いてみたりと、結構ところどころでアクセントになる小イベントがあったんだけど、今回ときたら、基本的には、剣の光の導くところへアグロで突っ走っていって巨像と戦うだけ、という、潔いにも程がある仕様なのだった。したがって、打倒巨像!だけに注力してプレイするとぶっちゃけ単純作業化します。ぐにゃー。対策としては、雄大な景色を楽しむココロの余裕を持つことでしょうか。さすがは『ICO』スタッフだけあって、風光明媚な風景描写には一日の長あり。アグロを×ボタン押しっぱなしでダッシュばっかりさせず、てくてく歩かせて周りの風景を楽しみましょう。いにしえの地は、平原はあるわ海岸はあるわ砂漠はあるわ森はあるわで過剰に名所が豊富です。あと、これは主に後半になるけど、やはり遺跡描写は真骨頂。ワタシですら、遺跡に辿りつくと、その存在感に遺跡ブラボー廃墟最高、となるくらいなので、遺跡フェチのヒトにはホントたまらないと思われます。どんなフェチなんだそれ。
 しかしこれが巨像との戦いになると一転、迫力と知力の限りを尽くしたバトルでガチでゴザイマス。巨像の身体を這い登って弱点をぷすり、が大きなウリのゲームだけれど、単にがむしゃらに登ってくだけじゃ駄目なんだこれが。弓で注意を惹く・弱点を刺したり射たりして巨像の体勢を崩す・上手く足場を確保して飛び移る・巨像を誘導して戦いを有利に進める・等々、よくもまあこれだけ考えたもんだ、と思わずにはいられない戦いのレパートリーの数々。デカいから巨像、とは言うけれど、この無茶な巨大感もステキですね。巨像にしがみつくまでは低ーいテンションの音楽が、巨像にしがみついたとたんに勇壮でアッパーな曲になるのもたまりません。さすがは大谷幸。

 しかし『ICO』プレイヤーとして着目したいのは、終盤までは全く動かないストーリーのほうですよダンナ!巨像と戦うたびにぴりぴりばちばちどかん、で電磁発勁使いすぎて崩壊寸前の孔濤羅並みにボロボロになっていくワンダくんですが、最後はああなってこうなって…。

 何このICOエピソード1。

 何!? これもしかして『ICO』とつながっちゃってるの!? いや、影の演出が似てるとか、最後のワンダのアレとかだけで安易に『ICO』と結びつけるのもどうかと思うけど!でも勘繰りてぇ!すげぇ勘繰りてぇ!もしこれが『ICO』と世界観同一ならば、『ICO』で角の生えた子供をイケニエに奉げる風習とか、イケニエの間に無数に並ぶあの棺桶群とかが実はものすごく意味深なことになるわけですが!でも霧の城で、要所要所を塞いでいる石像のモチーフが、膝を抱えてうずくまる角の生えた人になってるという謎は相変わらずよくわからんかも。うあー!

 というわけで、『ICO』好きなら買って損無しのゲーム。あと遺跡好きと巨大モンスター好きのヒトにも(笑)。

:「さくらむすび」
 この世にゲームを買うための基準は数々ありますが、その中の一つに「名前買い」という方法がありますです。これは面白い作品に出会ったときに、そのクリエイターの名前をチェックしておいて、今後その名前を頼りに遊ぶ作品を選んでいくやり方。もちろん、ゲーム内容以上にクリエイターの名前を安心のブランドとして使うからには、自分の中の名前買いリストには、それなりのクオリティの作品を作るクリエイターを列挙していかなければならないわけで。極端なハナシ、「○○信者」の○○の部分に当てはめてもイイ!と思えるくらいのヒトでなければならぬのだ。そうなのだ。
 例えば、ワタシの中の名前買いリスト・コンシューマ部門には、MGS2でリスト落ちしかけたけどMGS3で見事に名誉挽回した小島秀夫、『ANUBIS』の、そのエンタテイメントに徹した姿勢とゲームのウリを見事に抑えたディレクションでワタシの心をぶっこ抜きまくった村田周陽、『Devil May Cry』のベタコテな演出とは裏腹に、おろそかにされがちなアクションゲームの基本をしっかり踏まえたゲーム作りで期待株、の神谷英樹(『大神』はマダですか?)、派手でもバカでもないというワタシの好みからかけ離れたゲーム内容にもかかわらず、もはやワタシの内部で殿堂級の地位を確立した傑作『ICO』をものした上田文人(『ワンダと巨像』が遂に10月に出るよ!)、等々、割とミーハーなリスティングがなされているのであった。小説になると、次の長編は出るのか、いやそもそも次の長編書いてるのか、のドラキュラ紀元シリーズの著者キム・ニューマン、イケてるジェントルマン・FBI特別捜査官ペンターガストが出てくる作品書いてるとき限定で(笑)ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド(『殺人者の陳列棚』の続編が日本で出ないならワタシは舌噛んで死ぬ)、メリケン『痕』と言っても過言ではない(いや過言だけど)リリカルエンタテイメント作風で死ぬほど続刊を期待しているのだがたぶん日本でワタシ以外に着目してる人間はいない(涙)と思わされるほどの隠れまくった傑作『スカル・セッション 殺戮の脳』の著者ダニエル・ヘクト(『Babel Effect』等々の続刊が出ないならワタシは舌噛んで(以下略))、ワタシがSF小説のハナシが出来るヒトには恥も外聞もなく薦めている超傑作ハードSF『サターン・デッドヒート』の著者グラント・キャリン(まぁこのヒトは続刊出ること自体がありえないので別に舌噛んだりしません)、等々、キム・ニューマン以外はそもそも知ってるヒトを探す方が難しいマイナーな面々が並んでいたりするのであったりなかったり。え、ジェイムズ・P・ホーガンですか?ああ買うさ!買うとも!信者だからな!たとえどんな出来の作品でも買うともさ(滂沱)!うわぁぁぁぁぁぁああん!泣きたい…。あ、あと、『オルタード・カーボン』のリチャード・モーガンは新規リスト入りな(笑)。

 …などと、エロゲの感想文にあるまじきツカミが続きましたがそろそろ軌道修正。かような名前買いは当然エロゲにも適用されるわけで、名前買いリスト・エロゲ部門には、エロゲの硬派ハードボイルド路線を開拓したり、電脳紙芝居なのに出来が絶技開眼級だったりするが最近とんと新作の噂を聞かない(涙)ニトロプラスの虚淵玄、『CANNONBALL 〜ねこねこマシン猛レース〜』『腐り姫』『Forest』等々、何気にかなり質の高いシナリオをものしていたけど、『SEVEN BRIDGE』を最後にライアーを退社したらしく今後どうなるのか予断を許さない星空めてお、今度『姫さま凛々しく!』が出るけど、それまで『こころナビ』の利益だけで食いつないでいたんだろうかと心配せずにはいられない4畳半メーカ・きゅーくすの茉森晶&絵師の亜方逸樹、エロゲというよりはもはや普通のノベルに近い作風でワタシ的にはどうしようか、の山田一の中のヒトこと田中ロミオ、等々いたりする。するする。
 …が、現在、堂々リストの筆頭にいるのが、かつてF&Cの『水月』で、ワタシのエロゲ嗜好に絶大なるパラダイムシフトを引き起こした黄金コンビ、トノイケダイスケ&☆画野朗。『水月』がワタシに引き起こしたパラダイムシフトの大きさたるや、いわゆる葉鍵ことLeaf、Keyの泣きゲー・シナリオ重視嗜好から完全に足を洗わせた挙句、泣けなきゃエロゲじゃないやい、みたいな好みだった当時のワタシをして「エロゲなんだから普通にエロくて萌えるのがイイよな」などと、ごく普通のことに開眼させられるという逆転現象が発生するほど。つうかもう認めざるを得ない、『水月』の俺的最強幼馴染・宮代花梨は、ワタシ内部でその地位は不動化と思われた『痕』の千鶴さんをトップの座から蹴落としてしまいますた。何のトップだ。
 で、そのコンビが、長い沈黙を破ってリリースしたのが、新ブランド「CUFFS」『さくらむすび』なのである。あーやっと本題に入れるわい。

 『さくらむすび』のストーリーはといえば、幼い頃に両親を亡くした主人公が、学校卒業までの半年ほどを、妹の桜、幼馴染の紅葉、有人の妹の可憐などに囲まれながらどーんとやってみよう…てな具合。とりあえず今回はマヨイガに行ったりはしません。びっくりだ。
 いや、今回は本当に超常現象はナッシングで、普通に卒業までの出来事を追っていくだけ、という、スーパーナチュラルスキーなワタシが普通だったら手を出さない内容。しかししかしだがしかし、そこは『水月』花梨シナリオの男女4人夏物語が真骨頂だったトノイケダイスケ、丁寧な登場人物描写と細かな心理描写とを駆使して飽きさせません。いや、あんまり話題にはならないけど、ホント地味にいい仕事をするなぁ、トノイケダイスケ。ハッタリのきいたコメディ調のスラップスティック展開とかにすれば楽だろうに、そこを極端なキャラ性格造形などに頼らずに読ませるシナリオを作るんだから大したもの。ああ、文章のリズムがワタシの好みに穏やかに馴染む馴染む…。もう年に1度はトノイケズムに浸らないと駄目かもだわし。
 で、相方さんの☆画野朗の仕事ぶりですが…。

 …本能全開(涙)?

 なんですかこの娘っこの揃いも揃ったちっこいっぷりは。一応ストーリーから察するに、主人公たちは高校生程度の年齢(ソフ倫的には全員18歳以上)のはずなんですが、なんだか立ち絵レベルで既にかなり雲行きが怪しい雰囲気。そしてそれが一枚絵になったりするともうかなりおかしいですよカテジナさん!そしてそして、それがえちー描写になったりすると、なぜかヒロインの外見が幼児退行した上、主人公とヒロインの身長差が倍くらいになったりする不思議空間に突入。いや、不肖わたくし、とりあえず幼女趣味に関しては文句を言わないと誓った身ではありますが、これをちっこいとかロリとかで片付けていいんでしょうかコレ。ぺどはいやぁ〜。
 …とはいえ、制作側の嗜好がどうあれ、☆画野朗もよい仕事をしているのは間違いなし。『水月』から結構ブランクがあったから心配してたけど、ちゃんと顕在だったよこのコンビは。よかった…某高橋&水無月コンビみたくなってなくてよかった…本当によかった…(笑)。

 攻略可能キャラは妹の桜、幼馴染の紅葉、友人の妹の可憐の3人で、ボリューム的にはちょっと控えめ。シナリオ的には、妹とくっつくまでの描写が丹念(だけど終盤突っ走り気味)な妹シナリオと、何故かどんどん「神田川」的展開に向けて突っ走る可憐シナリオも良いんですが、何と言っても、やっぱり紅葉シナリオが…良い…とても良い…。つうか、

 ただれた幼馴染関係から
 恋人へのステップアップを描かせたら
 トノイケダイスケは
 一級品だな!

 つうかこの幼馴染、花梨コンパチ過ぎ(笑)!花梨と違うのは、家事技能が雪さんレベルということでしょうか。何その俺的パーフェクト超人。ともかくこういうのを描かせたらどうやらトノイケダイスケは神様なようなのでパーフェクトだウォルター。今回はマヨイガもないので、最後まで甘々なまま突っ走るのであった。つうか貴様らいちゃつきすぎだ(涙)!しかも今回は、いちゃつきの人目はばからなさが終盤に近づくほどスケールアップするという割と新機軸。犬も喰わないっていうか喰ったら犬も胸焼けで死亡確認ですよ。ワタシは花梨シナリオで免疫が出来ていたけど、もしこれがトノイケガヤロ初体験だったら、光の速さで紅葉に転んだことは想像に難くない。ああ…これが『水月』生みの親の力…。

 手堅くまとまった佳作にして、トノイケダイスケ分や☆画野朗分を補給したかったら、十二分に補給しまくれる良作でございましたですよ。あ、あと、致す前にはトイレ行けよ!というツッコミは、このヒトタチには言うだけ無駄な気がするのでもういいません。でもキャラの等身だけは『水月』レベルに戻すことを要求するッ(笑)!ちゃんちゃん。

:「サモンナイト エクステーゼ 〜夜明けの翼〜」
 っていうか『THE 地球防衛軍2』も存分にやってないうちに何プレイしてるんだよわし!仕方ないんだよ、ワタシ実は『サモンナイト3』結構好きなんよ…。不肖わたくし、いわゆる萌えっぽい要素充足はエロゲーに任せて、コンシューマーではもっぱら硬派寄りなソフトのチョイスをしてきたつもりだったんですが、何かの気の迷いで(いや、本当に気の迷いで)『サモンナイト3』を買ってしまったのが運の尽き。レックス先生の抜剣覚醒による変身、という要素が激しくツボに入ってしまった上、ヒロインに、融機人(ベイガー)なる人機融合な種族出身のアルディラさん、なんて、メカとリビドーの華麗なる融合な上、ストーリー展開も業を背負った姉さんスキー(例:『痕』の千鶴さん)なワタシの琴線を精密誘導爆撃しているとしか思えないキャラがいた時点で俺様陥落。ゲーム自体も、初代フロントミッションを髣髴とさせる、力こそパワーだ風味のナイス力押しSRPGで大変に好ましく、気がつけばキャラゲーだキャラゲーだと思いつつもずるずるとプレイを続けてしまっていたのだった。シリーズ当初からのファンには微妙に評判悪いとも聞くけど、3から入ったワタシにはエニシンオッケー。レックス先生の度を過ぎた理想主義者っぷりも、一応最初から最後まで態度は首尾一貫してるので「善でも!悪でも!貫き通した信念に偽りなど何一つない!」のキャプテンブラボー理論によりワタシ的には問題ナッシング。でも奴、殺しは駄目だけど殺さない程度に痛めつけるのはアリっぽいからな…。まあガンジーみたいな非暴力主義だとゲームになりませんが。
 ところで、世間一般だとベルフラウとかの方が人気だと聞いたんですが…。なにアルディラは年増だし性格ウェットで鬱陶しいって?何てことを言うんだ!謝れ!決してプレイ時間が短くはない『サモンナイト3』を3周もしたあげく、その全部がアルディラエンドだった俺に謝れ(涙)!

 そんなこんなで、ひょんなことからずぶずぶとハマってしまったわたくし。いや、機属性のゼルガノンの協力召喚とか最高ですよ?神剣イクセリオン使うとAパーツとBパーツが変形合体して巨大な剣がフィールドにぶすーっですよ?言い訳になってませんか。なってませんね。
 ともかくそんな訳で(どんな訳だ)、すっかり馴染んでしまったわたくしは、『THE 地球防衛軍2』をサスペンドして、速攻終わらせるつもりでエクステーゼに臨んだのでした。だって今回アクションRPGだし。アクションRPGになんぼなんでも40時間50時間はかからんだろ。そんなことを思いながらプレイ開始。シミュレーションRPGがお家芸だった製作元のフライトプラン、『うたわれるもの』のコンシューマ移植を担当するからって、アクションにまで手を出すとは調子こいてるな、などと明後日なことを思いつつ、とりあえず夜会話!夜会話!公式サイトのキャラ紹介にあった、サムライ女やフラーゼン女と夜に会話するのだ!いきなり着目点がそこかわし!

(※夜会話…サモンナイトシリーズでは、ステージを終えるごとに、選択したキャラクターと、親睦を深めるためのピロートーク(嘘)が行われる。『サモンナイト3』では登場人物も多かったため、レックス先生はさながら「いいのかい?俺は未亡人や幼女だって平気で喰っちまう男なんだぜ?」状態になっていたのであった)

 …ってあれ、今回夜会話無いんデスか?

 いや、厳密にはあるにはあるんだけど…。今回、主人公は、一つの身体で男主人公と女主人公の魂を共有しているレディホーク状態ため、いわゆる夜会話は強制的にそのパートナー相手になってしまうのだった。サムライ女は駄目ですか。フラーゼン女も駄目ですか。ああ…楽しみが減ってしまった…。ってその骨の髄まで染まったギャルゲー思考をどうにかしろわし!もうワタシの心を癒すのは若本規夫ヴォイスのライオンしかいないよ…。若本ライオンことファイファーはいいキャラしてるな。というか、若本ヴォイスだと何者でもいいキャラになるよなぁ…(笑)。ブルアァァァァ!

 アクションRPGとしての出来は普通に普通で、突出したところもない代わりにスキもないという手堅い作り。オートマッピングも標準装備なので夜も安心。難易度的にもほどほどで、その気になれば、回避を無視してゴリ押しても何とかなりそうな感じ。まあこの作風でダンテマストダイな難易度になられてもそれはそれで困るのでこんなもんでしょ。
 謎解きは主に、その場に適した召喚獣を召喚すればOK、といったのが主。同じトップビューアクションRPGでも、マイフェイバリットの『アランドラ』よりは、謎解きもシビアではないので大丈夫。でもこれ、先に進む召喚獣を取得するためのアイテム「名前のかけら」が、一部敵からのアイテムドロップでしか手に入らないのよね…。後半、白狐イナリの「白」「狐」が敵アイテムドロップでしか手に入らないことに気がつかなかったので、危うく完全にハマったと思い込むところだったデスよ…。ぬふぅ。

 シナリオは…基本的に超・一本道である上、主人公が要所要所で青臭い理想を一席ぶったりぶたれたり、青臭い説教をかましたりかまされたり、というサモンナイト節は健在ではあるものの、個人的には、むしろ中盤の、丹波哲郎もびっくりのディック的大どんでん返しを褒めてあげたい。これは不覚にもちょっと感心してしまったですよ…。本シリーズでは展開困難なネタなので、外伝的な位置づけの本作にはいい感じでございますです。
 でもこれ、ギャラリーのEDイラストの空き具合から言ってマルチエンディングっぽいんだが…どこで分岐フラグがあるんだよこの展開で(涙)!シリーズ恒例のカルマエンドがあるのか、と一瞬思ったけど、考えてみればそもそも本作では、悪いことする、という選択肢自体が存在しない罠。一体何がフラグなんだかわかんねぇ…よよよよよ。

 シリーズのファンなら外伝として楽しめるかも。そうでなくても、普通に及第点のアクションRPGとして楽しめるので大丈夫。ところで全然カンケーないですが、フライトプランの移植する『うたわれるもの』も、やっぱ夜会話とかあるんだろか…。ハクオロが毎晩自分の部屋で…。呼ぶよ。カルラ毎晩呼んじゃうよボク!やっぱそこなのかわし。

:「THE 地球防衛軍2」
 というわけで今回のお題は、SIMPLE2000という安かろう悪かろうの代名詞みたいなシリーズにあって、『ギガンティック・ドライブ』『鉄人28号』等々、巨大箱庭ゲーには一家言持つ製作集団・サンドロットが、惜しみなく他で培ったノウハウを流用しまくった結果、ウルトラマンの科特隊員ひとりが異星侵略者の大軍団を重火器でシメまくる、というたまらぬ傑作に成り果てた『THE 地球防衛軍』の続編にして、SIMPLE2000シリーズなのに全然手を抜いた形跡がないという大人げない製作集団・サンドロットが、再び持てるノウハウを採算度外視(想像:俺様)で突っ込みまくった結果、アドレナリンリミッタが外れたとしか思えないディストラクションオールな大傑作に成り果てまくった『THE 地球防衛軍2』にゴザイマス。現在、やっとこノーマルでシメたのでこれ書いてるんですが、ホント採算取れてるのかサンドロット。いや真面目な話、サンドロット大人げなさすぎ!2000円の廉価仕事に本気出しすぎだ(笑)!

 ここで知らない方々のためにどんなゲームかを説明しておくと…空からインベーダーが攻めてきた!巨大アリや巨大クモやUFOたくさんやってきた!さあ、撃って撃って撃ちまくれ!ひとりで。というゲーム。以上。いや、基本的には本当にそれだけのゲームなんよ。画面写真をぱっと見せられても、一見にはSIMPLE2000シリーズ相応のチープな画面、としか見られないんじゃないかしらん。わしだって人づてに評判聞いてなかったら多分スルーしてたですよ。無理もない。
 ところがどっこい、これが実際にプレイしてみるとサンドロットマジック炸裂。なんつうか、まず敵の存在感がすごい。プレッシャー。虫嫌いだったら絶対プレイできないよ!てなくらいのリアルな巨大蟻がわしゃわしゃ迫ってきたらそりゃ存在感凄いよ!そんな巨大インセクトの大群がこちらをマジ殺しにかかってくるのに、こっちときたら、半袖つなぎとライフル一丁だけでバトルフィールドのど真ん中に放り出されるというスターシップ・トゥルーパーズ状態。以前掲示板に書いたこともあるんだけど、まあこんな感じ。

  蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻
  蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻      俺
  蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻

 そしてEDFの人的資産運用はどうなってるんだ、と思う間もなく蟲の大群にもみくちゃにされ、噛まれるわ蟻酸を浴びせられるわと散々な目にあうプレイヤー。

      蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻
     蟻蟻蟻蟻蟻俺蟻蟻蟻蟻蟻
      蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻

 ところがどっこい、プレイヤーも人類の規格外なので、件のバーホーベン映画ならば五体不満足になって惨殺、というシチュを、巨大蟻のボディに銃弾を叩き込み、紅蓮の炎を巻き上げる爆発物で群れを吹き飛ばし、というひとりコマンドー。バスクリン色の体液を撒き散らしながら爆散する蟻の群れ、いつしかそこには、蟻の屍山血河を築いて生き残り立ち尽くすEDF隊員の姿があるのであった。まあだいたいそんなゲームです。…そうなのか?

 とまあそんなゲームの続編なので買わずにはいられなかったものの、正直、前作のアペンド程度の内容でもまあいいや、とか思ってたわたくし。ところがどっこい、実際にプレイしてみたらそれどころではなく、

 オトコノコの夢、炸裂!

 なんだこの俺的燃えシチュエーションの数々は!まずは地底大戦ですよ地底大戦!ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド!まるまる4ミッション使っての地底での戦いのいやーんな感じたるや、『エイリアン2』でリアクター内のエイリアンの巣に侵入して壊滅する宇宙海兵隊並み。いやだよ!暗闇に続くトンネルの奥から、徐々に蟲の足音が近づいてきて、次の瞬間にはそのトンネルからアリンコや飛び跳ねるクモとかがわらわらわらわら!泣くぞ!マジ泣くぞ!わしの脳内で大塚明夫が「フロスト!フロストがやられた!」「ウィンスホスキン!ウィンスホスキーン!」とか叫んでるし大塚芳忠が「アポン!どうしたんだアポーン!」とかテンパってるし終いにゃこっちもバスケス化して「ぶっ殺せぇ!!」でどぅるどぅるアサルトライフル乱射ですよ!真面目な話、ゲーム中に入ってくる仲間からの通信もSAN値下がりまくりだし。こっちも死にそうなのに「もう嫌だ!出してくれぇ!」とか泣き叫ぶなよ!こっちが泣きたいよ!
 他にも新型歩行戦車のトライポッドっぷりに感動したり、ムカデのあまりのキモさに別の意味で感動したりするわたくし。新型最高!あのレーザー照射がステキすぎます!そしてムカデは…なあ、なんでムカデなのに姿がこんなにゴキブリテイストなの…(涙)。そしてその攻撃手段を見た瞬間、素で絶望のあまり笑ってしまったわたくし。『英雄 -HERO-』で弓矢の雨を見たジェット・リーもこんな気分だったに違いない。くすん。

 しかし白眉は何といっても36面。まさかこんなもんが出てくるなんて…あまりのスケールに虚を突かれて俺様降伏。これだけは是非自分の目で見てほしいデス。唖然とすること請け合い。終盤の「あの」ソラスにも負けず劣らず唖然としたけどな!

 そんなこんなで戦いましたが、今回、前作と比べて明らかに難易度上がってますですね。前作から続投の巨大蟻くんなんかはまだなんとかなりますが、今作から登場の巨大クモこと凶虫バゥの糸攻撃は凶悪すぎデス(涙)。難易度ノーマルでも接近されたら、糸でがんじがらめにされて普通に死ねる…。そして後半の難易度は何しても死ねる…。終盤なんて、面始まって状況を確認した瞬間に、「どうあがいても、絶望」とか全然別のゲームのキャッチコピーが浮かぶ始末。モウダメダ。

 …とにもかくにも、2000円では到底ありえないクオリティでぶっちぎってる本作。6800円で買っても十二分に元が取れる出来なのに、これを2000円ぽっきりで売られてしまってはもう文句のつけようもございません。虫やUFOを撃ち倒しまくってエンドルフィン崩壊したいキミは絶対買いだ!つうか買え!
 ところで、さっきから何か忘れてるような気がしてるんだが…なーんだろー…あ。

 女性隊員のことすっかり忘れてるー!?

 女子供は戦場に出るな、なわたくしはすっかり空飛ぶペイルウイング隊のことをわすれてましたですよ。ああ、こっちも片付けなくちゃだ。ちゃんちゃん。

:「リモートコントロールダンディSF」
 というわけで今回のお題は、ロボゲー好きで知らない奴はモグリだと言われる(当社調べ)くらいの名作にして、いまや『ギガンティック・ドライブ』『THE 地球防衛軍』などのビッグスケール箱庭スタイルに特化したゲーム製作集団・サンドロットのヒューマン時代の出世作、『リモートコントロールダンディ』(以下リモダン)の続編、『リモートコントロールダンディSF』にゴザイマス。初代リモダンっつったら、ヴォーダンが上半身をぶらーんとさせながら超重量の一歩を踏み出したときにもう勝利確信。あの偉大なるL1R1の交互足踏み前進を考え出したヒトは本気で天才だと思います。つうかあの子安声の博士の台詞「必殺技の前には決めポーズ。これは、ロボットの構造上、避けられないことなのです」を考え出したヒトは神。この巨大ロボ的お約束の「わかってる」感と、わかりすぎてやぼったくなってる独特の垢抜けなさ絶妙なハーモニーを醸し出しまくっていてサンドロット大好きだ。もちろん『THE 地球防衛軍2』も買いますですよ。あのシリーズ、『ギガンティック・ドライブ』『鉄人』等で培った3Dモデルやエンジンを容赦なく使いまわすことで開発工数を切り詰める一方、ゲーム内容と来たら「撃って、奪って、ぶち壊せ!」を地で行くシンプル極まりない害虫大虐殺ゲー。小難しいことは何にもないのに死ぬほど面白い、というSIMPLE2000の精髄が形を成したような傑作ゲームなので未プレイ者はプレイ推奨。

 で、毎度ながら話がランドスライドしたので元に戻すと、初代リモダンの発売元であるヒューマンはリモダン発売後に倒産(涙)したのだが、どうやらその際、リモダンの版権はサンドロットに移行せず、紆余曲折を経て…いや経たのかは知らんけど、とにかく最終的にはコナミのところに落ち着いたらしい。で、コナミのチームが独自開発したのが今回の『リモートコントロールダンディSF』。公式ページ「PRODUCT」を見ると、まるで今回のゲームのコンセプトを考えたのは自分たちだ、と言わんばかりの惹句(←邪推)があって「あやまれ!サンドロットにあやまれ!」と叫びたくなるが、ゲームの方は意外や意外、ちゃんと作ってあって普通に遊べる普通のリモダン。カウンターやガードブレイク等、地味だけど独自のアイデアも入れてあるし、サンドロット製品ならばあってなきが如しのストーリーもこっちじゃちゃんと楽しめるし、カートゥーン調のキャラもすぐ気にならなくなるのでOK!……が、それだけ(笑)。あまりにも小奇麗にまとまりすぎているために、アクの強いサンドロット製品を食べ慣れた身としてはどこかものたりないのであった。まあとりあえず詳しい内容は公式ページの方をいろいろと見てまわるよろし。ついにジャベリン・スロー(投げやり)になったのかわし。

 というわけで、ワタシがこの作品について特に主張したいことは以下の一点だ。

 ロボとかはどうでもいい。
 音楽を聴くんだ。

 誰だよこのBGM書いた奴!最高じゃねぇか!オーケストラ風中心のBGMなのだがこれがもう、血沸き肉ダンシングな勇壮ファンファーレが目白押しでワタシは絶頂のあまり穴という穴から鼻血を垂れ流して死にそうです。ほう、鼻以外からも鼻血が出ると。器用だな。

 そもそも、最初にセーブ画面に入ったときになんか変だと思ったんだよ。だって、無音でも別にいーじゃーん、という状況下で、なんかRPGで神秘的な雰囲気漂うほこらに入り込んだような静かだけど地味に琴線ヒットなBGMが流れ出したんだよ…。で、あれ、これはなんか違うぞ、と。とはいえ、例のL1R1の足踏みインタフェースはなかなかに集中力を要するので、その後、ゲーム中ではそれほどBGMに気を配れなかったのであった。
 が。がっ。背中に3連装レーザーキャノンを背負ったタコ坊主(足なんて飾りですよ。偉い人にはそれがわからんのです)が夜の摩天楼に出現するミッションで、BGMのイントロを聴いた瞬間に、ワタシの中のジマー遺伝子とハリー・グレッグソン=ウィリアムズ遺伝子が共鳴。つうか覚醒。何この俺のダメ音感にハンマーヘルなステキスコアは!もう聴いてるだけで、バス音に合わせて腕がぶんぶん振れちゃうよ!ずんだだだだ、ずんだだだだ、ずんだだだだ、ずんずん!もう駄目です。敵ロボットを殴り倒すのは簡単ですが、倒したらBGMが終わってしまうかと考えると倒せません!ああ駄目、3連装レーザー砲撃たれても駄目なのよ!私に貴方は倒せないわ!ガードブレイク!もうやめてー!
 …などと考えている間に敵を見事にフクロにする俺ベルヴェルク。まさに外道。

 それ以来、きちっと音楽に耳を傾けていたらあるわあるわ良BGMが。これ、下手したらそのままドラマか映画のスコアに使えるんじゃないか、ってくらい普通に聴かせるBGMが多い。まあワタシは1周クリア後のアナザーストーリーでかかるセブンブリッジベースの音楽も大好きですが!ただの出撃前のインターミッションの音楽が、いきなりラストバトル並みの大盛り上がりを演出!いいのかそれで(笑)!
 そんな訳でワタシはこのゲームのサントラを超希望するのだが、元々売れないジャンルであるロボゲーの、さらにニッチなサブジャンルの、さらにさらにはサンドロットのパク…亜流であるこのゲームがサントラ出して採算取れるほど売れるとはとても思えないよママン…。でも出して。つうか出して。お願い…。ところで全然カンケーないですが、ワタシ、コナミゲーを買うと必ずサントラ買ってるな…。『真・魂斗羅』サントラ買ったし、『ANUBIS Z.O.E.』もサントラ買ったし、『GRADIUS V』もサントラ買ったし、『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』もサントラ買ったし…。

 いや、ゲーム本編も普通に楽しめますですよホント。特にサンドロット作品に手を出したことのないヒトの入門用としては最適じゃないかしらん。でもやっぱアクが…アクが足りん…。ヴォーダンとか出して微妙なファンサービスをしている場合じゃないぞ(笑)!

:「ToHeart2」
 というわけで今回のお題は、古典的名作『ToHeart』の続編、『ToHeart2』にゴザイマス。『ToHeart』といえば、幼馴染に委員長に魔女にロボに超能力者と適度にキャッチーな要素(誰に対してだ)を揃えながら、良質な学園モノシナリオですとんと落とすという技の1号力の2号。わけがわかりません。中でもマルチシナリオはもはや伝説といっても過言ではなし。レジェンダリーメイドロボ・マルチ。ああ、あの当時ワタシはエロゲのエの字も知らない純真な大学一年生でしたですよ…。ああそれなのにそれなのに、いつの間にやら何か借りてて、気がつけばマルチとあかりのシナリオで轟沈。何この新食感!つうかボクの中で何かがパラダイムシフト!かくして、このゲームでガードが下がりまくったところに、未だにワタシのココロの殿堂の頂点の一角を占める傑作『アトラク=ナクア』をプレイしてしまうという、ある意味最悪のワンツーコンボを決めてしまったわたくしは、その後アンナチュラル要素入った泣き(エロ)ゲーを漁りまくるというよくあるエロゲユーザーの道を邁進することになったのでした…まる。その傾向は、ワタシのエロゲ史に2度目のパラダイムシフトを引き起こした、エロゲーっちゅうか花梨ゲー『水月』まで続くのだがそれはまた別のハナシ。

 で、最初そんな『ToHeart』の続編が出る、と聞いたときには一体何の冗談か、と思ったデスよ。しかも雑誌に載ってた前情報画像は例の癖のない今風の絵柄。なー!水無月絵じゃない『ToHeart』なんて!まぁそのお父さんはすっかり絵柄が変わって違う世界に行ってしまわれましたが…。しかも最初から一般向け作品ですよ。常日頃『ToHeart』が清純派を装って一般展開していくのをフクザツなキモチで眺めていたわたくしとしては、なんかもうどうでもいいや感でいっぱいだったのだった。
 ところがどっこい、発売後に漏れ聞こえる、タマ姉タマ姉、委員ちょ委員ちょという声を聞くにしたがって、胸の中にあふれてくるこのキ・モ・チ…。いや、何と言っても結局、「あの」『ToHeart』の名を冠したゲームの続編ですよ。で、ふと気づいたらゲーム屋に入っていて、さらにふと気づくと『ToHeart2』を手にしていたのであった。ふしぎふしぎ。いや、それは単に煩悩に負けただけでは。うばー!

 かくしてPS2にディスク突っ込んでゲーム開始。例によって、両親が海外出張という、家に女を連れ込む体制は万全!といういい具合のシチュエーションから始まる主人公の高校1年3学期。いやこれ18禁じゃないから。ともかく、親友の雄二や幼馴染のこのみと一緒に学校に向かういつもと同じ日々。まあなんてToHeart。でも前作と一つ大きく違うのは主人公の性格。前作の浩之ちゃんは、かったりーかったりーと連呼しながらも、大事なところは「しゃーねーなー」と言いつつシメるナイスガイだったが、今作の主人公と来たら、冒頭でいきなり「女の子は苦手」とか言い出してやがりますよ?雄二にその点突っ込まれて、「女の子が嫌いなわけじゃない、苦手なだけだ」と、日光を語るときのアーカードみたいな論法を展開する主人公。

 お前は俺か。

 貴様ちょっとそこに直れ!痩せても枯れても貴様一応ギャルゲーの主人公だろう!いきなりそんなヘタレたこと抜かしてどうする!だいたい、そんなこと言ってるとなぁ、何かよく分からないうちに高校3年間が終わって、気がついたら工業大学なんかに入ってて回りに女っ気なんて希薄もいいところになって、就職したらしたで仕事に追われて、道の角でパンをくわえた女子とぶつかって始まるみたいな出会いなんて皆無になっちゃうんだぞ!そんな人生を歩んできた俺が今登場!そんな貴様にちちびんた!貴様って奴は…貴様という奴はーッ!!いいから落ち着けわし。
 …とまあ、ギャルゲーの主人公としてはある意味始まる前に終わってるキャラ造形の主人公だが、なんだかんだでおなごと良い仲になるのは宿命なので特に問題はなし。そういうことにしておこう…ほふふー。

 ゲームの中身はといえば、意外にもちゃんとToHeartしていてびっくりぷう。授業中に時計が出てきて時間経過を表現してたり、春休みを挟んだり、新学期から登場するキャラがいたりと、きちんと前作のフォーマットを踏まえていて、ああそうだったそうだったと懐かしい気持ちになることしきり。正直もっとしょんぼりな出来になっていることも覚悟していたので、まずは一安心、といったところ。さて、後はシナリオの方なのだが…などと、とりあえず本能の赴くままに攻略開始!
 てなわけで恒例、各キャラ別感想。紹介順も例によってワタシの攻略順。そして例によってネタバレ御免なのでレッツ覚悟。いや少しは気を使おうよわし。

■ 小牧愛佳
 主人公のクラスの実質的な委員長。本当は委員長ではないのだが、みんなが「委員ちょ」と呼んで頼る頼る。本人もちんまい頑張りやさんなのでがんばるがんばる。でも実は遠慮のかたまりで、図書館の奥だけが安息の地だぞ!ふとしたことから、そんな愛佳と、彼女だけのものだった図書館の奥の秘密の場所と関わることになった主人公は…。
 ビジュアル的には三つ編みでも眼鏡っ子でもないという、およそ委員長とはかけ離れた設定の委員ちょこと愛佳。「いいんちょ」ではなく「委員ちょ」なのでそこのところヨロシク、である。で、なんでこのキャラが最初にロックオンされたかというと、一つは、クラスの皆にもまれてえうーあうーと目を回している姿がマルチを彷彿とさせたから(笑)。シナリオが進むと、図書館で居眠りしている彼女を見かけることもありますが、わし絶対手首外れてると思ったよ!充電してるって絶対!で、もう一つはその髪型。やめてその髪型やめて!その髪形見ると、某恋愛の波動に目覚めた幼馴染を思い出して拒否権行使不能になるからやめて!ああ…ああ…ふらふらふら…。
 シナリオとしては、書庫の中で徐々に打ち解けてくる、女の子苦手の主人公と、男の子苦手の愛佳の初々しい触れ合いを軸に、書庫存続の危機、愛佳のがんばる本当の理由、などをからめたちょっといい話。ええ子やのう…委員ちょは本当にええ子やのう…。後半は恋愛云々よりも、本当にただのいい話になっちゃってるような気もするけど、ばすばすばくはつ、ばすがすばすばす言ってる委員ちょが可愛すぎるのでまったく問題ナッシング。小動物を見てるみたいだ…ぽわわ。それに、自分を殺して人に尽くしてきた委員ちょの頑張りが、最後の土壇場に一気に生きてくるラストは、不覚にもちょっと感動してしまったデスよ。ううう…ええ話や…。
 ところで、キスとかできないからとか言いながら、委員ちょの髪をくしげる主人公は絶対どこかおかしいとおもいます。髪すくのエロいよ!それある意味キスよりもエロいよ(涙)!あとこのシナリオは、唯一オンリープレイをしているとハマるシナリオです。委員ちょのお友達ともある程度仲良くしておきましょう。

■ 向坂環(タマ姉)
 主人公より一つ年上の雄二の姉。家は由緒正しき旧家。幼い頃は主人公や雄二を従えて遊びまわる女ガキ大将だったが、最近まで全寮制のお嬢様オンリーの女学園にいて、主人公とはすっかり没交渉。ところがどっこい、3年生への進学を機に主人公達の元に戻ってきたからさあ大変。大人びていて面倒見がよく、家事も学問もスポーツも完璧というパーフェクトジオングのような性能を誇りながら、相変わらずのいたずら好きで主人公を振り回す。さあ、主人公の明日はどっちだ!?
 登場するなり幾多のプレイヤーを下僕とならしめたタマ姉。そりゃ、この主人公の手玉に取られっぷりは、マゾなヒトタチにはたまらんだろうなぁ…。その上、昔の学校ではタマ姉を中心に一大派閥が形成されており(本人に自覚なし)、転校したタマ姉をグルーピーが追っかけてくる有様。そんな訳で百合展開もバッチリだ。でも実は、タマ姉の主人公に対する接し方は好きな子に意地悪。かように姉属性だの最近流行りのマリ見て風姉妹属性だの、超高校生級のダイナマイトボディだのニーソックス装備によるいわゆる絶対領域搭載だの、キャッチーな要素をこれでもかと突っ込んだタマ姉のウケが良くないはずがなく、気がつけば主人公の腕にタマ姉がぶらさがってハッピーエンド。実はシナリオ自体は結構グダグダだったりするのだが、そこをひとえにタマ姉というキャラクターの魅力だけで押し切っているという稀有なシナリオなのだった。はふーん。
 ところで、仮にこのToHeart2が18禁化したとしたら、このシナリオのHシーンは、主人公がタマ姉に逆レイプされている構図しか思い浮かばないのは何故だろう…。主人公、いくらなんでも振り回されすぎだ(笑)!それにしても、タマ姉ほどセーラー服の似合わないキャラもいないな…中身が大人すぎDeath!その姿はまるで女子高生企画モノのAV女優のようだうわなにをするやめ(以下略)

■ ルーシー・マリア・ミソラ
 別名るーこ・きれいなそら。自称・るーの星から来た宇宙人。自称なんで、本当に宇宙人なのか、単なる晴れた日はよく受信するヒトなのかは不明。会話も「るー」と「うー」が入り混じる不思議娘なのだった。ふとしたことからるーこと知り合った主人公は、浮世離れしたるーこを放っておけず、何かと気にかけることに…。
 …いや、キャラクターとしてはいいんだけど…るーこ…。シナリオ無駄に長いよ!しかもどんどん無駄に深刻になっていくよ(涙)!シナリオが進むにしたがって加速度的にテンパってくる主人公に、落涙を禁じ得ないわたくしなのだった。最後の方、ボロボロになりながら毎晩天に向かってるーるー叫んでる主人公と、そんなアブないヒトと化した主人公を何故か暖かく見守る周囲の人たち、という構図には、笑うべきなのか感動すべきなのか壮絶に迷いましたですよ。はうあ!

■ 草壁優希
 出現条件としては前作の雛山理緒に近いキャラ。そもそもおまけシナリオなのであっという間に終わる(笑)。なのにこのシナリオ専用のボーカル曲がある…。話としてはアンナチュラルありのそこそこ。

■ 十波由真
 主人公の隣のクラスの女の子。いくつかの不幸な偶然が重なった結果、主人公を仇としてロックオンしてきて、何かと張り合ってくる。性格は負けず嫌いで素直になれない跳ねっ返り。結果的に主人公とは何かとバカをする悪友状態に。しかし、彼女にも年頃相応に悩みがあって…。
 外見的にも特筆すべき特徴があるわけでもなく、設定的にもアンナチュラルな突飛設定が付いているわけでもなく。まあ前のルーシーがこってりにも程があるシナリオだっただけに、口直しになるような軽いシナリオならいいやー、と軽い気持ちで手をつけたのだけれど、結果はそれどころではなく、内容と来たら、

 琴線に致命弾直撃の超王道。

 これだ!これだよ!わしがToHeartに求めていたのはこういう青春ラブコメですよ!二人でバカやってるうちに、気がつけば芽生えている別れ難い想い、時にはすれ違い、いがみ合いつつ、最後は互いの殻を打ち破って結ばれたり結ばれなかったり!どっちなんだ。このシナリオ、とにかくそういった小さな積み重ねの描写が秀逸で、派手なイベントはないのに読ませる読ませる。あと何がイイかって、シナリオライターが主人公の女の子苦手属性を完全に失念してるのがイイ(笑)。やっぱ主人公には男気がないと!(もちろんいい意味で)恋人というより女友達と言ったほうがしっくりくる由真自身のキャラクターも、実はワタシ的にはすげぇツボだったのだった。傾斜している電柱をみて、おもむろに都会の大停電に想いを馳せる女、由真。成り行きで主人公と二人で恋愛映画を見てしまい、大画面のディープキスにのぼせてありえないありえないと連呼していたのに、次の瞬間に豆もやしについて語りだす女、由真。か、語りてぇ!俺もディープキス談義の次の瞬間には豆もやしについて語りだすような女と語りてぇ!是非ウチの嫁に!いやむしろ俺が婿に行く!行くったら行く!でも行ったら行ったで結構キツそうだな…由真の家系は、実はリーフ作品を裏で支え続けてきたあの一族だったりするし。
 後半、唐突に逆ギレてすれ違い展開になったりするものの、一気にディック的現実崩壊みたいな妙味を与えてくるシナリオの離れ業に、展開の強引さなど全く気にならないわたくし。そして最後はいろいろあって和解してちゅーですよ!?ちゅー!貴様らラブラブも程々にしろ(涙)!
 そんな訳で、やっとこご希望通りのラブコメを堪能して大満足のわたくし。ところで、このシナリオだけ、なんでこんなにソニーチェックに喧嘩売ってるですか。このシナリオだけ、ヒロインを白濁液まみれにしてみたり、卑語を喋らせまくったりとやりたい放題。ステキだ…。

■ 笹森花梨
 外見からはそうは見えないけど女ムー民。なんかこの女に無理矢理ミステリ研に入部させられた主人公が、オカルトツアーごっこに散々付き合わされるうち、気がついたら二人して出来上がってました、というトンチキなシナリオ。貴様に花梨の名を名乗る資格はねぇ!つうか、もうちょっとちゃんとしたシナリオつけてあげようよ…。

■ イルファ
 来栖川エレクトロニクスの次期メイドロボ・先行試作型。型番HMX-17a。現行の最新量産機であるHMX-16のボディをベースとして、従来とはアーキテクチャを根本的に異にするビヘイビアー・ベースのカスタムOSを搭載、従来型と比して飛躍的な状況対応能力を獲得している。動作試験を兼ねて、OS開発者の下へと送られるが…。
 なんか世間では姫百合珊瑚・瑠璃シナリオのサブキャラクターという扱いらしいですが、あんな電波姉妹のことなんか知らんです!だいたいイルファさんが出てくるまでのあのシナリオは、主人公の下方向に特筆すべきヘタレっぷりも相まって、もう苦痛で苦痛で仕方なかったんですが、イルファさんが出てきた瞬間に評価が180度転換。いやむしろ270度回って明後日の方向に。イルファさん、登場するなり主人公に対してCQCの基本炸裂。画面の中に入って主人公を張り倒してやろうか、と何度思ったか知れないこのシナリオで、いきなりワタシに代わって主人公に天誅を下してくれたイルファさんに、ワタシのハートは極限までぶっこ抜かれ状態。そして話すほどにあふれ出る一途さ健気さ。ちょっとお茶目もありますよ。もうワタシの中はイルファコール一色!イールーファ!イールーファ!イールーファ!そしてヘタレのくせに、イルファさんの入っているトイレのドアを平気で開ける人として最低の主人公。はうあう。
 …てゆうか、正直、イルファにでも目を向けないとやってらんないスよこのシナリオ…。主人公のヘタレぶりは3分に1回は殴ってやりたくなるくらいだし、姫百合珊瑚・瑠璃の姉妹はお互いに目が向いていて部外者はアウトオブ眼中。具体的にはこんな感じ。

 姉:すきすきーの人類愛特売中(晴れた日はよく受信)
 妹:姉を溺愛、ガチの近親婚希望

 …こんな中にどう入り込めと。

 後半はここにイルファや、なんだかんだで存在感を増してきた主人公なども入り込み、昼メロもかくやのドロドロとした人間関係が繰り広げられるのであった。さらにここに姉妹お互いの劣等感やら何やらが湧きかえったりで訳わかめなので、お願いだから誰か人物相関図作って。終盤のすれ違いと和解という展開はそれなりに感動モンなんだけど、かようにドロドロなので、そんなもんToHeartでやるなよとも思ふ…(涙)。最後、誰に対しても2番手という微妙な立ち位置を確保した主人公に幸あれ。ううー。

■ 柚原このみ
 主人公の幼馴染。ひとつ年下。子供っぽいので、妹分としては文句なしに可愛い娘なんですが、恋愛対象としてはどうなんだと思いつつ、結局最後になりにけり。さて、この状況からどんなメークドラマを見せてくれるのかな…って、

 まんまかよ。

 ぜ、全然意外性がなかった…。ちっとも、さっぱり、まったくもって、フツーのシナリオだった…。王道だ。厳密に言うとキング・オブ・ありがちだ。メインヒロインのシナリオがこんなんでいいのか(笑)!

 …通してみると、ワタシ的には由真シナリオがガチで、あとは普通に良作でしたですね。ToHeartの面汚しなんてことはないので、その点は安心して楽しめますです。でもこれ、ToHeartの看板背負ってなかったらどれだけ売れたんだろ、とか空しい疑問もちょっとよぎったりよぎらなかったりして(笑)。ちーん。

:「ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR」
 というわけで今回のお題は、わしゲーム史上五本の指に入る屈指の傑作フライトシューティング『ACE COMBAT 04 shattered skies』に続くPS2でのシリーズ第2弾、ナムコの『ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR』でゴザイマス。ああ、AC04は良かった。良かったさ。どれくらい良かったかというと、AC04が発売されてから今回のACE5が発売されるまでの3年間、定期的に引っ張り出して遊ばないと禁断症状が出てしまうくらいGOOD!サントラに限って言えば、冗談抜きで毎日マイ環境音楽として流していたくらい名曲揃い。AC04最高!AC04は神!AC04は…。

 AC04に関しては、PS2にプラットフォームを移したことによるグラフィックの壮絶進化もさることながら、シナリオ面でも素晴らしいものがあったデスよ。味方側の描写ではなく、あえて敵のエース・黄色13と戦災孤児の少年との日常を描いた幕間劇を通して、戦争のはかなさむなしさを漂わせる一方で、我らがメビウス1はといえば、単騎で戦場の敵を一掃してしまう規格外の人間核弾頭。無敵艦隊を独りで封殺するわ、コモナの歴史に残る大空中戦で、今までISAF機では手も足も出なかった黄色中隊の一機を損傷させるわ、ストーンヘンジをやっぱり独りで全部潰した挙句、あまつさえ黄4を撃墜さえして敵味方にその名を轟かせるわ、しまいにゃ戦場を飛ぶだけで敵がビビりまくる空飛ぶセガール扱い。圧倒的な劣勢から、メビウス1=主人公の力で戦況をひっくり返してしまうぶっちゃけありえない展開は、それ以外は極めてストイックで真面目な戦争描写の中で輝きまくってしまうのであった。つまり何が言いたいのかというと、AC04は、敵をとことんとっちめるカタルシスと、戦争の悲しさ空しさを同時に体感させるという、これまたぶっちゃけありえない両立を達成してしまったのだ。そしてフライトシミュレータではなく、あえてフライトシューティングと銘打って、根本的な飛ぶ楽しさを感じさせてくれるゲーム内容は、シナリオを阻害することなく楽しませてくれる。そう、これこそが、ワタシがこのゲームをこよなく愛する一番の理由なのだ……と言いたいところなんですが、実際の一番の理由は別にあって、つまるところ、

 X-02マイラブ。

 この変形マッシーンが、『フィロソマ』のステキ戦闘機・F/A-37ストレガにも勝るとも劣らない勢いでワタシのマイハートガッチリゲッチュ。ステルス機なんてどれも角張っててずんぐりむっくり…などというワタシの先入観を真っ向から叩き壊したあのスマートなフォルム、高速域で「主翼前開いちゃ駄目!空中分解しちゃう!」とツッコまずにはいられないあのスーパークルーズ形態への変形、そしてウェポンベイどころか完全見た目優先のサイドワインダー発射用のガンポッド…。ボク、X-02となら婚姻届出してコモナ諸島にハネムーンにいってもいいよ!
 …ところで、今回何のゲームについて語るんだったっけわし…。

 そんなわけで、今回も本題とあまり関係ない話を繰り広げた後で本題に入るんですが、とにかくACE5にも期待しまくりですよ。公式サイトのトレイラーも店頭ウインドウ内のトランペットを見つめる黒人少年みたいな勢いで鑑賞しまくりでしたですよ!台風接近で会社から退社命令が出たのをいいことに、激しい風雨でずぶ濡れになりながら早売りをゲットしたよ!さあ、レッツ・プレイ!

 …オープニング、イイ…。

 静かな音楽の中、昔の羊皮紙風の地図が一瞬にして最先端のブリーフィングCGに切り替わったり、ナレーションが淡々と戦争の歴史を語るオープニングで正に俺の求めていたものはコレだ!状態になるわたくし。その後のジュネットの空中レポートからは先行公開されていたムービーで見てたけど、やっぱりいいねぇ。余談だが、発売前のムービーでは、ナムコがこのOPで語られている内容をひた隠しにしていたおかげで、ラーズグリーズの意味が予想と180度ひっくり返ってしまった罠。うまいなぁ…。
 そしていよいよ戦闘開始!まずは戦闘前のブリーフィングを…。

 …ブリーフィング、イイ…。

 AC04でもセンスのいいブリーフィング画面だったけど、今回のはそれすら上回る。今回のブリーフィング画面は、厳密にはブリーフィング用のCRTそのものを見ているという設定なので、OSへのログイン過程や画面に映りこむ窓の光、基地司令官のぶよんな下アゴ等も見られてお得感倍増。画面も小気味良いテンポで切り替わるCGが心地よいことこの上ないです。これが、ミッションごとに必ずブリーフィングをもう一回リプレイするブリーフィング中毒の始まりなのだった…。いやーブリーフィング時の音楽もいいし!
 そして本編をバリバリプレイするわたくし。ストイックな設定と断片的な無線通信から世界観が浮かび上がる、いわば質実剛健とでも言うべきAC04の演出に比べて、無線倍付け!豪華幕間ムービー!映画のごときストーリー展開!とばいーんとグレードアップしたACE5はまさに豪華絢爛。さあ、ACE5はどんなストーリーを見せてくれるのかな!?

 …何このAC04の3倍早送りストーリー…(涙)。

 「開戦当時はひよっこだった主人公(たち)が徐々に頭角を現していき、ついに味方を散々苦しめてきた敵の超兵器を破壊して敵味方の畏怖の対象に!戦場の空を飛べば味方は歓呼し、敵はビビりまくり、主人公(たち)を先頭に、味方は破竹の進撃を続けるのであった…!」的な中盤までのシナリオ展開、ワタシは3年前に何か凄く似たようなストーリーのゲームをプレイした気がするんですが気のせいですか。その時のワタシはメビウス1とかいうコールサインで、敵の超兵器はストーンヘンジとかいう名前だったんですがワタシの覚え違えデスカ。今作の超兵器は顔見せたと思ったら次のミッションでいきなり撃破、と思ったら次が出てきて顔見せる間もなくいきなり撃破、とかで前作のストーンヘンジのような圧倒的な威圧感を望むべくもなく。軌道上を航行する巨大飛行機アークバードなんて、サンド島防衛戦で出てきたと思ったらその後音沙汰無しで、どうしてるのかなーと思ってて、後半やっと出てきたと思ったらそれが撃墜ミッションだよ(涙)!どうしてくれる!

 そんな、もう少しでワタシを壮絶にカックンさせるところだったストーリー展開ですが、中盤以降にものすごいテコ入れが!「全てはザーフトラ共和国の陰謀だったんだよ!」「な、なんだってー(AA略)!」のごとき初代フロントミッション的陰謀論が炸裂!キャニオンクロウの明日はどっちだ!? みたいな展開になるのであった。それでいいのかウォードッグ。正直もう愉快になってきたんですが、それでも話は後半からの方が面白いのが困りもの(笑)。
 さらに終盤の展開だけはガチ。か、艦が沈みます…。自称・負け戦ばかり繰り返してきた艦長がすげー泣かせる台詞を!そしてお約束の大統領演説!やめて大統領演説やめて!ビル・プルマン大統領以来、大統領が演説すると泣いちゃうのボク!そして最後はメガリスをも越えるかもしれない名曲『The Unsung War』をバックに、オーシアの命運を賭けた高高度迎撃!最後にジャーニーホームでシメ!やめてジャーニーホームやめて!スタジアム上空以来、ジャーニーホーム聴くと泣いちゃうのボク!最後のシメが綺麗に終わっていたので、終わりよければ全てよしの理論により、なんかすっかり満足したわたくしなのだった。騙されてるよ(笑)!

 ミッション内容自体はAC04よりも明らかに多彩になって、ここは前作と比べても手放しで褒められるところ。今作最大の特徴、「編隊を組んで飛べる」も慣れてくると便利に使えるし。今回は低空を飛行するとちゃんと木が生えてるのがとっても良。超低空飛行で敵のレーダー網をかいくぐりながら偵察任務を行うミッションなんて、前作のグラフィックだったら企画でGOが出なかっただろうなぁ。無線方面で言えば、毒ガステロの中和剤散布に借り出される異色ミッション『代償の街』がおもろいデス。一生懸命中和剤を投下してる下で、何故か80年代バディムービー風刑事アクションが繰り広げられているという…(笑)。一方、4重に張り巡らされたレーダー網に対し、編隊の4機で同時攻撃を仕掛けて突破するミッション『四騎』は最高にストレス蓄積ミッションでございましたですよ。編隊員のナガセのカウントに合わせてレーダーをタイミングよく破壊しなきゃならないんですが、ナガセが30秒前をコールした時点から、四苦八苦しながらスピード合わせて、なんとか破壊してきたレーダー4機中の3機目、なんか次のレーダー場所近いし、オーバーシュートしてしまうからスピード落とそう、大丈夫ナガセから30秒コールは来てないし…とか思ってたら、ナガセからの通信に曰く「残り10秒」。ちょお待てや!さっきまで30秒前から予告カウントだったのに、次は前フリ無しで10秒前からカウントかよ!あわてて必死でスピード上げたけど間に合いませんでした…A-10だったし(涙)。ナガセ、お前本当は俺のことキライだろう。

 機体に関しては、前作に比べて種類も豊富になったのがイイですが、ワタシとしては、

 今作でもX-02が使える

…という点だけで全てを許す気に(笑)。しかもコードネームとしてワイバーンというステキ名前までもらっちゃって!ナムコ最高!もう君とは会えないと思ってたから…うっ、うっ…。取得条件は死ぬほど厳しいですが。あー、もう一つの架空機ファルケンですか?特殊兵器の戦略レーザーが強すぎて笑ったんですが、正直横から見るとおデブちゃんで、実はあんまり好きくないのよ…。ほら、X-02をスクラッチビルドしてるえらいひとも、ファルケン作らずにX-02をリメイクしてるじゃないか(笑)!

 さて、今回のACE5を語る上で、やはりアーケードモードの存在は外せないでしょう。微妙に鬱々としてバカみたいな爽快には欠ける本編をカバーするかのごとく、みんなが大好きメビウス1が今作にまで出張だ。「メビウス1の作戦遂行能力はISAF空軍の一個飛行隊に相当する」からといって、何か勘違いしたISAF司令部の命令によって、たった一人で反乱分子・自由エルジア全軍と戦うことになったメビウス1の活躍をとくとご覧あれ!いや、「メビウス1には一個飛行隊に相当する作戦遂行能力がある」と、「一個飛行隊に相当する作戦だからメビウス1だけでいいや」の間には、なんか凄く壮絶な違いがあると思うんですが、ISAF司令部も、たぶんメビウス1本人もあんまり気にしてません。気にしようよ頼むから!高難易度のルートで敵に囲まれて泣きそうになるのはこっちなんだからさ(涙)!
 実際のアーケードモード本編は実に良くできていて、なんつうか、つまんない方のAC作ってる某メーカーだったら、『エースコンバット エルジアブレイカー』とか銘打って単品発売しかねないほどの出来。とりあえず、懐かしのAWACSスカイアイのナビゲートと、これまた能天気極まりないロケンローなBGMがたまらない…。そして最終面の最後のボスが…ギニャース!エルジア!俺の嫁が4機もあってなぜ戦争に負ける(涙)!

 そんなわけで、ACE5でございました。いろいろ詰め込んで、それでめいっぱい楽しめるんだからいいシリーズだ…。でも、昔よりも空が少し、窮屈になった気がする。いろんな意味で。あと、

 リプレイバグを直さなかった罪は万死に値する。

 ワタシは戦闘後にリプレイをぼーっと眺め続けるのが好きだったのに…。ランダム視点だと視点変更が行われなくなる場合がある、って何なのよ…ううう。あとバグじゃないけど、リプレイで僚機を見てると、動翼も動かず、ウェポンベイも開かずにミサイル撃ったりしてて悲しくなります。ゲーム中はちゃんと僚機のX-02も変形してるのに、リプレイで見ると変形しないって何なのよ…うう。これに比べれば、スプリットSで急降下した敵機が勢い余って地面の下にもぐっていき、しかも何事も無かったかのように再び上昇してくることなど些細なことです。いや、それは十分アレなのでは…。

:「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」
 というわけで、早速のリニューアル1発目お題は、MGS1で壮絶に株を上げ、MGS2でそれと同じくらいの早さで株を下げた午後の小豆相場みたいな乱調子の小島秀夫監督最新作『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』でゴザイマス。お前いつの間にかに買ってたのかよ!それでもうクリアかよ(笑)!

 …いや、最初は買うつもりなかったんスよ、コレ。なにせMGS2があまりにもグダグダ極まりなく、MSX時代からのファンだったわたくしの購買意欲を削ぐには十分すぎる出来。こっちはスネークに会いに来たんだ!誰がロン毛の優男と金色夜叉級にウザい女の痴話喧嘩を見せろといった(涙)!オタコンはマザーファッカーになっちまうし、忍者はこんななら出さんでもいい、てなくらいのやっつけネタだし、ソリダス!何度でも言うぞ、お前の存在つうかキャラ造形は、クリントン前大統領がいきなり変態ボディーアーマー着こんでテロルに走るようなもんで完全にフライングだ!それにゲームやって最後になんで延々30分以上無線で説教されなきゃならないんだよ!なにより、ボクの…ボクの大好きなリボルバーオセロットが…ミギーに寄生されてる(涙)!ウワァァァァン!
 そんなわけで当初はMGS3も、どーせ同じようなモンでしょ、とスルー決定だったのだが、そんなワタシの購買意欲を再び目覚めさせたのもオセロット。若き日のオセロットがMGS3に出てくるのは知ってたんだけど、なにせ、あのリボルバーの申し子みたいなオセロットが、幼い頃にトラックに轢かれた時にトラックと体の間にリボルバーが挟まってクッションになったおかげで命拾いしてリボルバーの才能に開花したとしか思えないあのオセロットが、なんとオートマチック拳銃を使うというではないか。オートマチックを使うリボルバーオセロット。レアだ。超見てぇ!購入決定(笑)!

 で、結果、オセロットはどうだったのかというと。

 俺はオセロットと結婚したい。

 やっぱ若いころから最高だったよオセロット!とりあえず、細かい動作がいちいち怪しすぎる。お前は『VERSUS』の緑シャツヤクザか(笑)!オートマチックを使ってはジャムってスネークにいいようにあしらわれ、あまつさえスネークにアドバイスされて素直にリボルバーを使い出すその愛らしさ。そして話の合間合間に、会話時間の3倍は回してそうなリボルバーくるくる。そして再戦時に見せるあのリロードポーズ!あのポージングを見た瞬間、ワタシは愛を通り越して是が非でもオセロットに求婚したくなりました。何あのサタデーナイトフィーバー!
 そして何よりも傑作なのが、いろいろあってオセロットがスズメバチの大群に襲われたときにオセロットが見せたあの超美技。一般兵はおろかスネークすら蜂の大群になすすべもない中、オセロットは自分に蜂一匹寄せ付けない。だが、その方法ときたら…これは是非その目で確かめて欲しいデス。ワタシはオセロットがそれを始めてから、画面から消え去るまでずっと爆笑しっぱなしでした。流石は俺の嫁だ!もう婚姻気分なのかわし。

 で、ワタシがオセロットに見惚れている間に、我らがスネークくんは、ジャングルを踏破したり、女スパイとしっぽり濡れたりしながら、敵の核搭載戦車・シャゴホッドの破壊と、その開発者のソコロフ博士の救出にいそしむのであった。そして色々あって、遂に悪の頭領、ヴォルギン大佐を倒し、シャゴホッドの格納庫の爆破に成功!さあ後は逃げるだけ…というときに、我々は目撃するのであった。メタルギア史上最大の大暴れを!

 シャゴホッド最高過ぎ!!

 唸るドリルに鋼の巨体!メカじゃ〜!ヤバイ、シャゴホッドが急遽ワタシ内部の萌えメカランキングを破格の急上昇!メタルギアじゃないのに!ドリル型無限軌道でごろごろ突っ走ってるだけなのに!足付いてないのに!それがどうした、足なんて飾りですよ!偉い人には(以下略)!シャゴホッドの壮絶な大暴れっぷりがワタシの琴線に一発でICBM着弾。それを差っぴいても、このシャゴホッドとのバトルシークェンスは、派手さ、そのスピード感、どれをとっても一級品で、
 メタルギア史上最高のボスバトル
…と言い切ってしまっても過言ではない素晴らしい出来。おまけにシャゴホッドはターミネーター並みのしぶとさを兼ね備えていて、半壊(文字通り)してもなおスネークを追っかけてくるゴキブリ並みの生命力。シャゴホッド最高!ところでヴォルギン大佐、あなた、某ANUBISでノウマン大佐とか呼ばれてませんでした?がんばりすぎで顔にエネルギーライン走ってますよ?つうかアンタは『ワイルド・カード2』で特異点転送装置に自家発電でエネルギー供給しようとしたアストロノマーか。

 そんな訳で、ワタシのMGS3は上記2点がガチなんですが(笑)、ゲーム自体ももちろんナイス。つうかワタシ的には、雰囲気が初代の頃に戻ってきてるのがとてもよきかな。と言っても、初代と言うのはMGS1ではなくて、MSX時代のメタルギア、特にワタシが好きなメタルギア2。今回のメタルギアは、舞台が冷戦時代ということもあって、極端にぶっとんだ超技術が出てこない分、雰囲気も地に足が着いていて遊んでいて水を差されることもなし。ザ・ボス率いるコブラ部隊も、あのザンジバーランドのボスたちを彷彿とさせるよ…。密室専門暗殺部隊ULTRA BOXとか好きだった…。コブラ部隊では、特にスナイピング合戦となるジ・エンド戦が楽しいですね。指向性マイクでジ・エンドの音源を探り、場所を読んで先手を打ってスナイピング!あー面白。でもごめんなさい、ザ・ソローだけは攻略サイトを頼りました(笑)。ザ・ソローのフィールド自体は大好きなんだけど…あんな解決法分かるか(涙)!あの時のスネークにおかれましては、いつ青酸カリを飲んだのかと小一時間(以下略)
 ストーリー自体も、あのMGS2は何だったんだ、と思えるくらいの良シナリオ。冷戦時代、という舞台背景を生かしたエスピオナージュ設定がちゃんと最後で生きてくる、ちょっとほろ苦いストーリー。ザ・ボス〜(涙)!

 今回からの新要素で言えば、食事がとてもステキ。つうかスネークさんは何でもほいほい喰いすぎです。喰えそうなものを手に入れたと思えば、パラメディックに無線して、パラメディックの説明聞くのもそこそこに「で、これはウマいのか?」「で、味は?」と喰うことばかり訊きまくるスネークさん。まさにジャングルの味の求道者。かつて『ダンジョンマスター』で、ワームの肉とかスクリーマーの肉とかで食いつないできた身としては大変共感できます。そりゃ喰うよな!ヘビでもカエルでもワニでもサソリでも!ごめんやっぱりちょっとヤだ。
 つうかスネーク、もうちょっと食生活改善しようよ…。カロリーメイト喰ってウマさのあまり絶叫するスネークに落涙を禁じえないわたくしなのだった。ちーん。

 とまあそんなこんなで、MGS3でございました。MGS2で失望したアナタも、今回は買って損なしの出来。遺伝子とかで説教もされないしな(笑)!

 …ところで、無線をするたびに、ウチの薄型PS2が壊れそうなほどドライブシークして無線音声が途切れまくるんですが、これは仕様ですか…(涙)?




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