「超操縦メカ MG」
「ゴッド・オブ・ウォー」
「フロントミッション5」
:「超操縦メカ MG」
超操縦メカMG
激面白!

 任天堂の皮をかぶった(笑)サンドロットがプラットフォームをDSに移して放つ、いつものサンドロットゲー(褒め言葉)『超操縦メカ MG』を狂ったようにプレイしているわたくし。場所を移しても、一連のリモコンロボゲーや地球防衛軍シリーズで誇った異様な費用対効果の高さは健在なのだった。DSだから、PS2で連綿と培った地球防衛描画エンジンは使えないよ大丈夫?とか思ってましたが、携帯機にも関わらずロボの重量感とかも健在で杞憂もいいところ。マリオネーションギアと呼ばれるロボを操って戦ったりその他もろもろする今回のゲーム、ロボの移動が普通に十字キーになっていたのでサンドロットの軟弱者!とか思ったのもつかの間、ロボごとに全部違うタッチパッド操作のコンパネに夢中になるわたくしなのだった。最初からいきなりタッチパッド突き連打でコンパネ破壊して武器コンソール開放に吹いた。レバーで剣を振るとか、弓の弦を引いてアロー発射とかはまだ許します。リボルバーに一発一発弾をドラッグ&ドロップで装填とか、コンパネに自爆ボタンまで完備で間違って押したら即爆発、とかサンドロットは馬鹿ですか(注:褒め言葉)。1から5までの番号ボタンを順に押すと超兵器発射とか、もうゼクターヴォイスで「1・2・3・4・5、RiderKick!」とか脳内再生しろとか言わんばかりじゃないですか(笑)!ゲーム自体もいつものように淡白シナリオロボ戦闘かと思ってたら、おもむろにサイバーフォーミュラとかが始まったりして最高です。ばんざーい!そして相変わらず存在する戦いのどさくさに紛れてクラスメイトが働く店を救えシナリオ。最高です。

 ちなみにこの世界にはいろんなロボ工房があって、それぞれが特色あるMGを売り出してるんですが、ワタシのオススメは弓工房。その名の通り、弓による攻撃を主体とするMGがウリの工房なんですが、その使い勝手の良さは異常。オーバーヒートするまでレゴラス級アーチャーになるがいいさ!同じ飛び道具主体なら弾工房というのもありますが、先に触れたとおり、ここのMGはリボルバーに弾込めさせられたりポンプアクションさせられたりボルトアクションでライフル装填とかさせられるので大変です(笑)。まあでも手間のかかる可愛い奴ですよ。特工房は…君はちょっと正座。で、ロボ単体で言ったら、やっぱご褒美機体の人形獣王ライフォーン。使い勝手以上にギミックが無駄に燃え。コンパネのライオンハートを組み立てるとライオン形体から人型形体へと変形!ギアを超回転させて気を収束させて超必殺技ライオンプレッシャー!剣の先にみょいんみょいんみょいんとエネルギーが収束していくのが必殺技過ぎで最高です。発射シーケンスとシンクロして「必!殺!ライッ!オンッ!プレッ…シャァァァァアアアッ!!!!」とか叫んでるワタシの脳内ガイ兄ちゃん。なんでガイ兄ちゃんやねん。

 というわけで、ワタシ内部ではサンドロット良作伝説に新たな1ページを刻んだナイスロボゲー。サンドロットは凄いな…。オトコノコなら是非(笑)!

:「ゴッド・オブ・ウォー」
 ♪あんなに一緒だったのに〜 ミサイルひとつ通らない 加速していく背中に今は〜♪「正面から撃て!君ならできる!」無茶言うなAWACS!

 …という『ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR』も何だかんだで一段落。というか、ノーマルオールSでブロンズエース勲章を取った時点で気力が尽きたわたくし(笑)。で、箸休めに何か別のゲームでもやろうかにゃー、と考えてたところに、掲示板で『BLACK』なぞ面白いよ、などと聞き及び、おお良いではないか良いではないかトリガーハッピートリガーハッピー、とゲーム屋に買いに行ってみたらば売り切れで、どうするべさ…と考えてたところにふと目に止まったゲームが。おや、お前の名前はなにやら掲示板でえんじさんが触れていたのを覚えているぞ…と、おもわず確保してしまったわたくし。いやでも、洋ゲーだよ?洋ゲーっていえばほら、『ソードオブソダン』とか。なんかほらあれ、大味なんでしょ?おまけにほらなんですかアナタ、主人公は半裸ハゲハゲマッチョなおやぢですよ?いやハゲもマッチョもとやかく言うつもりはないけど、日本じゃ絶対にありえない設定の主人公に洋ゲーの香りを勝手に感じてみるわたくし。……いや、前言撤回。ごめんカルノフ。

 …こういう全力で脇が甘くなっているときに、往々にしてとんでもない面白さの作品にぶち当たることもありますですね。とりあえずPS2にぶち込んでプレイを始めたわたくし。タイトル画面で、おどろおどろしくもパワフルな音楽をバックに、パッケのおっさんがこっちにガン飛ばしてきてるよ!怖いよ!とか思ってたのに、その日が終わる頃には、

 クレイトスさん
 マジ最高!!

…などと、ハゲハゲマッチョのプロテインな魅力にメロメロになっているワタシがいたのだった。変わり身早すぎだ(笑)!

 というわけで今回は、予定を変更して急遽、ギリシャ神話な世界で超ヴァイオレントなおっさんが飛ぶわ刎ねるわの大暴れなアクション『ゴッド・オブ・ウォー』でお送りしております。前々からぽちぽち名前は評判は漏れ聞いてたんですが、手を出してみたらばこれがもう大当たり。洋ゲーが大味だなんてもう過去の話なんだな…なまなかな大手メーカーの超大作よりもよっぽど魂こもってるよコレ!もういろいろメロメロです。

 スパルタ軍の隊長クレイトスは勇猛果敢で知られていたが、あるときより軍神アレスの臣下に下り、残虐非道な破壊の限りを尽くしていた。だが、ある事件がきっかけでアレスと永遠に決別したクレイトス。彼は自らの罪を償うために、今度はオリュンポスの神々の手先として戦っていた。そんな折、女神アテナから次の神託が下る。いまや宿敵の軍神アレスが、悪鬼の軍勢を率いてギリシャの都アテネを破壊しようとしているというのだ。アテネの運命は今、オリュンポスの神々の加護を受けた男・クレイトスの活躍にかかっている…!

 というのが大体のストーリーですが、とりあえずこの主人公のクレイトスさん、微塵も善人じゃないところが新鮮味ありすぎ。キーアイテムを首からぶら下げた一般人が高所から落ちそうになってるところに通りがかったら、首からアイテムだけもぎ取って、一般人の方は「お前を助けたわけじゃない」とか言い放って突き落とすような男デス。っていうかDeath。アレスに攻め入られて阿鼻叫喚のアテネの街で、恐慌状態に陥って、クレイトスが渡るための跳ね橋のレバーを押さえつけたまま離そうとしない市民を見たときには、

 あいつが手を離せば跳ね橋が下りる
  ↓
 神から授かった魔法の雷を投げつけて即射殺
  ↓
 跳ね橋下りる
  ↓
 オーケーゴーイングマイウェイ

…などという行動を呼吸するようにさらりと成し遂げるオリュンポスの神々の代理人・クレイトス。クレイトスさんマジ外道。もちろんそのヴァイオレントでゴアな魅力は戦闘でも存分に発揮されており、アンデッドレジオネア(ゾンビ兵)を見れば首根っこ掴んで腹をごすごす殴ってパワーオーブを吐き出させ、ミノタウロスを見れば力比べで押し倒して口に刃を突っ込んで脳味噌引っ掻き回し、ゴルゴンは石化光線もなんのその、もぎもぎと首を掴んでもぎ取ったりとやりたい放題。おまけにこのゲーム、CSアタック(コンテキスト・センシティブ・アタック)という、戦闘中の特定状況下で、画面の指示に従ってテンポよくキー入力すると、敵に対して特別なとどめの刺し方になって、残虐行為手当でボーナスが入る(違)というシステムを採用しておりクレイトスさんのアグレッシブさは今まさに最高潮。誰か止めろ。
 だが謎解きにおいてもクレイトスさんは止まらない。迷宮の中で重要人物の死者の棺桶に出会ったクレイトスさん、おもむろに棺の蓋を開けると、中のミイラ化した死体の首を力いっぱいもぎ取る。プレイヤー全力でおいてけぼり。何やってんスかクレイトスさン!とか思うも、その首は実は後の扉の仕掛けを開ける鍵になっていたりするのであった。野獣の勘が冴え渡るにも程がありますクレイトスさん…。
 そして言い忘れていたけど、声は玄田哲章だぞクレイトスさん。ハマりすぎです。自重してくださいクレイトスさん…。

 などとクレイトスさんの野性の魅力をとうとうと語ってしまいましたが、それもこれも、このゲームがアクションゲームとして相当に優秀だからこそ。3Dアクションだけど、敵との戦闘で思うように動けなくてムキーッ!とかほとんど無いのは地味に凄い。何せ大抵の3Dアクションにはあるロックオンボタンすら存在しないのに、存分にアグレッシブな戦闘が楽しめるからなぁ。かといって戦闘が簡単かと言えばそんなことはない、断じて(涙)。敵モンスターに取り囲まれてウェンディギャレット略してウギャー!やめて石化光線やめて!最初、ゴルゴンに石化光線喰らったとき、レバガチャで割と簡単に復帰できたので、なぁんだこの程度かゴルゴン恐るるに足らず!とか思ってたのに、次に石化したとき、復帰する前にゴルゴンの尻尾の一振りで石化クレイトスさんがあっけなく粉々に砕け散ったときのあの衝撃といったら…(涙)!サイクロプスやめてマジやめてサイクロプス!デカくて耐久力ある上に攻撃力バカ高だわ攻撃範囲広いわで、奴の姿が見えるだけで涙目になりそうになるわたくし。とはいえ理不尽ではなく、あくまで歯ごたえのあるという意味での高難易度なのでやり応えは十分。
 だがやはり我らのクレイトスさん、攻撃手段もありすぎるほどありすぎるのだった。初期装備「BLADE OF CHAOS」をパワーオーブでレベルアップさせていくと、使いこなしきれないほどの多彩なアクションが可能になったり。オススメは、少ない隙で強力な攻撃が出せて終盤まで使える、□□△のPLUME OF PROMETHEUSと、BLADE OF CHAOSをレベル5まで上げないといけないけど、範囲広いわ簡単に出せるわ攻撃力高いわで雑魚敵御用達・□□長押しのMIGHT OF HERCULES。道中、オリュンポスの神様が気前よく魔法や武器を授けてくれますが、個人的にレベルを上げて育てるなら、『レイダース 失われたアーク』の悪霊みたいなのがヒャラーッと暴れてくれる魔法・ARMY OF HADES一択。周囲を雷撃攻撃する魔法、POSEIDON'S RAGEもいいかもだ。女神アルテミスが授けてくれる剣・BLADE OF ARTEMISは敵を上下に両断したりする近接戦闘に強いステキ武器ですが、最大レベルまで育てても、総合的にはBLADE OF CHAOSの方が上なのでちょっと悲しいです。ああ最大レベルまで育てたさ!俺のパワーオーブを返せ(涙)!

 そしてそんなバトルパートに負けてないのが、クレイトスの冒険の舞台となるギリシャの世界。冒頭の荒れ狂う海から、アレスの手によって滅びつつある阿鼻叫喚のアテネ市街、死の砂漠を越えて、ゼウスによって罰せられたクロノスが永遠に背負い続けるパンドラの神殿へ。十分に作りこまれた舞台は、それ自体が一つの力を持つようになる。そんな世界は散策するだけでも楽しい(それを最大に証明したのが『ICO』)んだけど、この作品の場合、絵作りにも余念が無いのが好印象。絵作りって言ってもCGのレベルがどうとか、とかの技術的な話じゃないぞ。見る者にインパクトを与える、本来の意味でのビジュアルだ。アテネの門を過ぎたときに眼前に広がる光景には、意表過ぎてゲームやってて久々に唖然とさせられたですよ。門をくぐる前から何やら大軍の鬨の声が聞こえてくるから、何かと思えばあれだからなぁ。アテネ市街も街路・広場・室内回廊と遠景・近景とも雰囲気たっぷりの光景に余念がないし、ところによっては市民が逃げ惑ってたり、背景でアテネの兵士とモンスターが戦っているという凝り様。後半の神殿などはギミックたっぷりで楽しませてくれるし。でもハデスがらみのステージは、正直ギミックたっぷりすぎで泣きそうDeath。不安定な足場の上で飛んだり跳ねたりとか回転する刃を避けながら円柱登れとかこれはどこの筋肉番付だ。ハデス様自重してください(涙)!だが、初代スーパーマリオのアスレチック面でキャーキャー騒いでたころの素朴な楽しさがあることも否定できない…くぅ。

 そんなパクスアメリカーナなスタッフなので、数こそ少ないものの、もちろんインパクトあるボスも忘れない。最初のステージのボスのヒドラからいきなり俺の夢、達成!な巨大モンスターとの丁々発止だし、パンドラ神殿のボスは、久々にワタシが戦ってて心底楽しかったボス。だが傑作なのはラスボス。いや傑作なのはラスボスというより、ラスボスを倒すための鍵となる武器・パンドラの箱。クレイトスは艱難辛苦の末に、ついに神々の試練を乗り越えてパンドラの箱の力を解放するわけですが、その瞬間、ワタシの脳内みすず児童合唱団が合唱開始!

 ♪ス〜パルタ国から ぼ〜くらのために
 き〜たぞ〜われら〜の くれ〜いと〜す〜♪


 俺を笑い死にさせる気か!
 クレイトス自重しろ!

 この瞬間、このゲームがワタシ内部で傑作認定。まあラスボスに勝てばお約束でアテネは救われるんですが、あの瓦礫の山を前に「アテネは救われたのであった」とか言われても何かのギャグとしか思えません先生!つうか…あのラスボスの最期…あんなんされたら、ぶっちゃけアテネ普通に滅びるよね…。そして神の使命を果たしたクレイトスは…ってえーっ!!!??いやギリシャ神話っぽいといえばそう言えなくもないけど、クレイトスさん本当にソレでいいんですか!?過去の悪夢に悩まされてたとかどうするんですかっていうかもしかして解決してますか!?なんか最後それなりに満足そうだし!ギャフン!

 …などと最後の最後までサービス満点な作りに心底満足したわたくしなのだった。いや、久々にゲームやってて心底楽しかった…。アクション好きなら遊ぶ価値ありまくりのゲームですが、特にインディジョーンズ系の冒険活劇・ビジュアルが好きならば絶対オススメ。やるべし。べし。

 …ところで、コナミさん、このスタッフに悪魔城シリーズの版権売る気ないですか(笑)?今の尾羽打ち枯らした悪魔城よりも、ベルモンドはこういうフォーマットでこそ生えるとおもうんだ…。いやでもベルモンドがクレイトスさんみたいに狂おしいほどアグレッシブになってしまったら…いやいや、それはそれでちょっと見てみたいかも…。

:「フロントミッション5」
 フロントミッション。それはワタシの人生を変えたゲーム。あれは忘れもしない、まだワタシがぴちぴちの高3大学受験生だったころ。前期日程試験が終わったわたくしは、その足でゲーム屋に行って初代フロントミッションを買ったのだった。そして後期日程試験のその日まで、毎日毎日、そりゃあもう毎日毎日遊び狂ったわけさ。受験勉強?なにそれ。で、必然の結果として、ワタシが大学の門をくぐるのはさらに1年先になったのでした。っていうかそれ確かに人生変わってるけど自業自得(笑)!だがヴァンよ、私に一切の後悔は…ないぞ?なんでガドヴェドやねん。

 つまるところ初代フロントミッションは、ワタシにとってそれくらいあショックウェーブなゲームだったのですよ。当時スクウェアといえば、FF6等に代表されるファイナルでファンタスィーなRPGをお家芸にするメーカー。そんなところが、現実世界の延長線上に、OCNとUSNなんて二大勢力が鉄と硝煙漂うロボ使ってガチバトル、などというゲームを出す壮絶なミスマッチ。そこに痺れる!あこがれるゥ!というわけで前々から目をつけていたわたくしは、受験シーズンまっさかりなことなど一切無視で即購入。そしてOPでいきなり魂をぶっこ抜かれる。ダークに抑えた画面&BGMに、謎の英文や研究者の写真、神経細胞に「BD」の文字、そして後半、機械部品がフェードイン&アウトで出てきた挙句、「ででででんででででん、どーん」とタイトルが出現した瞬間、ワタシ内部の欽ちゃん仮装大賞式得点メーターがコンマ2秒の世界新な早さで満点到達。さらに直後のデモで、ヴァンツァー用の各種銃器のカタログが次々と映し出されてきた時点で鼻血を噴いてリミットブレイクしたのでした。す、スバラシイ(笑)!

 こんな調子で初代を語り続けると一晩中では終わらないので泣く泣く切り詰めますが、初代はホントに何もかもがドツボだったですよ。綿密に設定された世界観に裏打ちされたストイックなストーリー展開、未だにシリーズ最高と思われるBGMの数々…あ、ごめんやっぱりBGMについては語らせて。いやそれでも泣く泣く最小限にするけど!とにかく後半までの敵ターンのBGMは未だにワタシ内最高。途中の転調を聞いた瞬間に、BGMに対する思い入れがずどんとディープになったですよ。アリーナとか酒場のBGMも小粋でグッド。他にも色々あるけど、やはりエンディングの神演出を外す訳にはいくまいて。役目を終えたキャニオンクロウの面々が離散していく寂しさの中、BGMだけが静かに盛り上がっていき、最後にロイドが過去と決別した瞬間、堰を切ったかのように悲壮勇壮なオーケストラ調に変化するあのカタルシス!SFC時代では最高に極まっていた音楽演出と言っても過言ではないでしょう。つうか今、BGM担当の下村陽子とか何してるんだろ…と思って調べてみたらさすが、松枝賀子ともども今でも現役バリバリなんですね。『極上生徒会』とかな(涙)!なぜ泣く。
 そしてロボ。とにかくメカ。ヴァンツァー。ヴァンドルングパンツァー。ヴァンダーパンツァーは却下。何がいいかって、まずこのヴァンツァーっていう呼称自体がステキだ。このテのやつだったら、大抵英語でなんとかアーマーとか何とかスーツ、あたりが定番なのに、いきなりドイツ語ですよアンタ。その理由に、ヴァンツァーの前身のヴァンドルングヴァーゲンを最初に開発したのがドイツのシュネッケ社だったから、なんてちゃんと設定までされてるんですよアンタ。しかもドイツ語と来たら、どんな単語も無闇にカッコよくしてしまう素敵言語ですよ(例:ボールペン→クーゲルシュライバー)。そんな訳ですっかり魅了されてしまったわたくしは、以後楽しい楽しいMULS-P規格の手足付け替えの世界へと誘われたのでした。メカがくみかわるー。くみたてたメカがたたかうー。メカーメカー。あまりにハマったわたくしは、一時期主だったパーツ&武器の名前とメーカー名が即座に対で言えるほどになっていました。お前は怪獣図鑑にハマった4歳児か。
 そしてゲームはと言えば、シミュレーションなんてやったことないよ大丈夫かな、なんてボクでも安心のパワーインフレっぷり。デュエルのスキルを覚えると特定の部位に攻撃を集中させられるため、自ターンでは、とりあえず相手の左腕を落としてしまえば絶対に反撃を受けないのであった。敵ターンは攻撃先行が敵になるためどうしようもないけどまあよし。さらに後半では、反対の腕の武器でも攻撃できるスイッチ、攻撃回数を増やすスピードのスキルも入る上、これらのスキルは同時発動可能なのでインフレっぷりはますます加速。終盤だと、1回の戦闘で「デュエル&スピード同時発動→敵の左腕破壊→スイッチ発動→デュエル&スピード同時発動→敵の右腕破壊」などという具合で敵に何もさせずにダルマにするのが日常化。攻撃力が上限の9999まで上がると、もう色々面倒くさいのでいきなりボディに全攻撃を叩き込んで敵撃沈。こんなにワンサイドゲームでいいのかしら、と一瞬思うも、その頃には敵を蹂躙していく快感に目覚めているのでエニシンオッケー。むしろそれがいい。
 …結局語っているわけだが、これと『悪魔城伝説』は墓まで持っていきたいくらいやり込んだので、つい…ついつい。まあそんなこんなで、時代がPSになったときは、そりゃあもう次世代機でのフロントミッションに期待したもんさ。だがその後、長い長いフロントミッション冬の時代が続くとは、当時は全く予想できなかったのである…。

 ワタシの中で待望どころではない期待を持って迎えられた2作目『フロントミッション セカンド』は、蓋を開けてみれば、当時としても既に異常なロード時間の長さと、前作の終盤のシナリオの盛り上がりを「とりあえず軍属から外れて頑張ったらドラマチック!」といい具合に勘違いしたスクウェアのおならぷぅなシナリオのおかげで、前作とは天と地ほども違う、いろんな意味で苦痛に満ち満ちたゲームと化していたのであった。国をあげた親子喧嘩に振り回されるだけの主人公チーム、ってそんなのアリですか。しかも最後は味方が迎えに来ましたよよかったね、ってだけの普通オチて。しかも仲間の中に主人公のケツを付け狙うホモがいる!ええいこのおフェラ豚が〜(号泣)!
 で、さすがにこれではマズいと思ったのか、続く『フロントミッション3』ではスクウェアも頑張った。ヴァンツァーのテクスチャも良くなった。戦闘のテンポも良くなり、システム面も改善された。つまるところ、ゲーム面では見違えるほど快適になったのだった。
 だがその全てを帳消しにする最悪主人公。
 …つうかこのシナリオ書いた奴誰だ!このゲームの主人公、和輝は、ゲームに限らず、それまで見聞きしてきた創作物の中でも、ぶっちぎりで印象最悪の主人公なのだった。いや、感情移入できない、というのならまだいいけど、言動・行動に不快感を与えられるって主人公としてどうなのよ。周りの迷惑も顧みず、あちこちをヴァンツァー使って荒らしまわる主人公(としか形容できんよな、後で省みるに)。そしてその場を国レベルで引っ掻き回すだけ回して、気に入らないことがあるとすぐ投げ出す主人公。最後は国際会議場だか何だかを武力制圧してハッピーエンドな主人公。事情がどうあれ、その行動はどう見てもテロリストです、本当にありがとうございました。ゲーム部分の評価がシナリオの悪印象で完全に相殺される、なんてことあるんだな。ワタシ内部では正直黒歴史。くすん。まぁこの時のシナリオライターは、今はモノリスソフトでゼノサーガシリーズのシナリオに関わってるらしいですね。もしゼノギアスの直系の続編に関わっていたのなら、直々に出向いて首をコキャッとやっているところですが、ゼノサーガならもう割とどうでもいいです。ぽぅ。
 で、舞台をPS2に移した『フロントミッション4』は、もう正直シリーズから足を洗おうかと思ってたんですが、やっぱり次世代機で動いているヴァンツァーが見たくてつい買ってみたり。結果として、その期待以上でも以下でもなかったな、と(涙)。さすがにシステム周りは洗練されてきたけど、シナリオはEUの戦術研究機関デュランダルが、あちこちの世界情勢に首を突っ込む、不快感のない女和輝みたいなのが主人公のシナリオと、南米スリーキングス珍道中みたいなのが交互にゴー。スリーキングス編はちょっと面白かったけど、仮にこれだけがメインシナリオだったらどうかと思うし、もう一方のデュランダル編はヘタすりゃ3の再来(実際ちょっとヤバかった)なので、結果として双方が薄めあってシナリオ空気。はふーん。

 そんな具合なので、最初ゲーム雑誌で『フロントミッション5』を見たときも、もうすっかり諦観入ったわたくしは「ふーん、まだ懲りずに出すんだー。ふーん」てなもんで、手を出したのも、年末年始に里帰って地元でやることもなく、勢いで『バイオハザード4』をクリアした後、残りの時間を潰せればいいかー、みたいなアレなノリで手を出したんですが、やってみてびっくりぷうのわたくし。

 フロントミッション5は
 奇跡の良作だった!!

 …というわけで壮絶に長い前フリを経て、今回のお題は、旧スクウェア、現スクウェアエニックス(どうでもいいけど、この社名を見るたびに「呉越同舟」という言葉を思い出す)のシリーズ最新作『フロントミッション5』でゴザイマス。いやもうびっくらこいた。まさかここに来て化けるとは思ってもみなかった。現在とりあえずノーマルで1周してハードに突入したところだけど、もう面白え面白え。この出来ならば初代の顔を潰さずにすみますですね。というか、5作目にして初めて正統な続編が出た気分デス。2以降、2周目なんかする気も起きなかったこのシリーズですが、5は1周目終了直後から嬉々として2周目に突入しましたですよ。フロントミッション万歳!

 第1次ハフマン紛争は、少年ウォルター・フェンの人生を大きく変えた。戦争は彼の顔に大きな傷を残し、仲の良かった友人を引き離した。USNの人間だったウォルターは、親友の一人ランディ・オニールとUSN側へ、そしてもうひとりの親友グレン・デュバルはOCU側に。そして時は流れて第2次ハフマン紛争。兵士へと、そしてヴァンツァーパイロットへとなったウォルターは、戦場で再びグレンとの邂逅を果たす。が、その最中、謎の失踪を遂げたグレンは、別人となってウォルターの前から去っていった。第2次ハフマン紛争終結、だがウォルターの戦いは始まったばかりだった。亡き友人のために、そして変わってしまった友人のために。ウォルターは戦火の中を駆け抜け続ける…。

 今回のフロントミッションでまず正解だったのは、今までの演出パターンをばっさり切って捨てたことかもだ。今まではバストアップの人物像にメッセージウィンドウ、というのがシリーズ通しての伝統だったわけですが、今回の5では、遂にポリゴンモデルによる描写を採用。フロントミッションオンラインからゲームデザインのフィードバックがあったのか、とも思うけどこれが大正解。これによって、主人公と直接会話する人物だけじゃなくて、脇にいる人物たちの言動も描写できるようになって、演出的にもシナリオ的にも深みが桁違いに増してます。脇で過ごしている兵士たちにも、それぞれの生活や考え方がある、という描写がさりげなくできるようになって非常に良。今までの形式じゃできなかったことだ。しかも△キーで、ランカーACよろしくほとんどの兵士のパーソナルデータが参照可能、という点に至っては殆どパラノイアレベルな凝りっぷり。いや、すごくいいんだけどねコレ。あの一文からいろいろ想像する楽しみがあって。あ、ポリゴンモデルを採用したからと言って、ポリポリなウォルターを基地内でてくてく歩かせないと他人と話せない、なんてことはないです。基地内で行きたい場所を選択したら、あとは左右キーで話したい人間を選ぶだけなのでらくちんちん。基地内の場所を選択するのがめんどくさいと言うならもう知らん(笑)。
 だが一つ注意せよ、基地内で交わされる兵士たちの会話のノリは、ほとんど

 フルメタルジャケットなポリスアカデミー。

 …USNの兵隊さんの会話のコメディノリは正直異常(笑)。俺はUSN陸軍のストイックなクソ虫だったはずなのに何故!?何故プレイ中こんなにゲラゲラ笑ってるの!?とりわけ後半の、イーノス・ギャニオン少佐を鍛えるくだりは最初から最後まで笑い止まらず。これがアメリカンホームコメディだったら、要所要所で観客の笑い声SEが入ってますよ?主要登場人物の一人のエド兄やんなんか、米映画の面白黒人そのままのキャラで頭大丈夫か。かと思えば、ときどき信じられないほど真面目な会話や重要な伏線もするりと入ってたりするのがあなどれません。全体のストーリーも合わせて、今回のシナリオ担当・三枝氏はいい仕事をした!感動した!今回の最後は地味に泣かせるしな…。しかもヒロイン・リンのツンデレ(というかツンツン)まで狙ってやったんだよな…アンタすごいよ…。

 ゲームの方も、4で入ってきたリンクシステムを中心に、煩雑になっていた数々の要素をばっさり整理してシンプルに。腕武器の弾数制限とかレーダーとソナーの切り替えとかはばっさり無くなり、リンクも行動を設定しなきゃいけなかったのが「とりあえずリンクつながってたら撃っとくべ」程度のシンプルさに。いやそれいいのか、と思うけど、これがまたいい方向に作用してるんだ。前作ではリンクなんて考えて攻撃してなかったけど、今回は気がついたら、自然とリンクを意識して攻撃してたッス…。つうか今回はリンク使わないとかなりキツいし、逆に言うと、リンクを上手に使えば大型兵器以外は1ターンキル。誰かが攻撃するたびに、ターゲットに隣接しているストライカーが鈍器で殴り、パイルバンカーで貫き、遠くのガンナーが呼応してライフルでぶち抜き、さらに同時にアサルトがバリバリ撃って相手を蜂の巣に、それが誰かが攻撃するたびに繰り返され、敵ヴァンツァーが見る間にボロボロになっていくこの快感。思わず初代の圧倒的戦果を思い出して涙するわたくし。なんつーかもう、たまりまへんな。さでぃすてぃーっく!
 ヴァンツァーが出てくる幕間デモも今回はイイ。ワタシ的には、フォートモーナスで基地前に迎撃に出るウォルター隊のシーンと、カンボジアに空挺強襲で降下するシーンが最高。前者は基地が攻撃される中、ウォルター機の「GO!」てな感じの合図と共に隊の全機がローラーダッシュで敵に突っ込んでいくあの突撃感が!後者はウォルターおいしいところ持っていきすぎ。ああ、今回はヴァンツァーが生き生きしてるよ…つうか、次世代機になったからには、こういうのが見たかったんだよ俺は!ああ良きかな良きかな。

 だが、今回のフロントミッションには、それらを超える魔物が潜んでおった…!

 サバイバルシミュレーター。

 今回も前回に引き続き、シミュレータ内の仮想空間で模擬戦闘して経験値を稼げるバトルシミュレータがあるんですが、今回はそれに加えて、単身で次々と現れるフロアを踏破していくサバイバルシミュレーターというものがあるんです。このサバイバルシミュレータに入ると、どんなキャラクターでも強制的にレベル1固定機体に乗せられます。しかもこのシミュレータ内でレベルアップしてもゲーム本編には反映されません。じゃあなんでそんな必死こいてシミュレーターに潜るかというと、

 そこに宝があるからさ。

 シミュレータ内の各フロアには、数個のコンテナが配置してあって、その中身にはランダムでヴァンツァーの武器やパーツ、回復アイテム等が入っているのですよ。で、規定階数に到達してシミュレータをクリアすると、そこまでに獲得した武器・パーツなどから幾つか選んでゲーム本編に持ち帰れるのですよ。そして、サバイバルシミュレータの中には、そこでしかゲットできないレアアイテムがごろごろ転がっているのですよ!というわけで、武器も装備も現地調達、というスニーキングミッション(潜んでないけど)なヴァンツァー版ネットハックが壮絶に開始されるのであった。配置された敵は攻撃範囲に踏み込むと起動するので、余計な敵を起動させないよう気を使いながら一匹一匹無力化。コンテナは撃つと爆発して、爆風で敵を破壊したりECM効果を発揮したりするので、時にはコンテナ爆破して敵を破壊したりしつつ進む、ひたすら進む。レアアイテムをゲットしたときには、小躍りしつつ踏破できるように祈る!途中で死ぬと獲得パーツは全部おじゃんだからな!数回プレイすれば見えてくるセオリー通りに動けば生存確率は高くなるけど、そこから一歩でも踏み出すととたんにピンチになるこの極限の緊張感!たまらねえ。まさかアールアッソーを手に入れて喜ぶ日が来ようとは。トロー社の色物MG・アールアッソーなんて、特に初代の「攻撃回数ケチったら上がり知れてんべ」なシステムでは使えない武器の代名詞みたいなのだったのに、今回は射程距離長いわ攻撃力高いわ、改造してアールアッソーSPにすると特殊効果で動作制限無効が付いて、盾を装備しても攻撃回数が落ちないわでもうイケイケ。初代から5までの間に、トロー社に一体何があったんだ(笑)。

 そんなこんなで、未だ現在進行形でお楽しみ中の本作。今回は買っても全然大丈夫!つうかむしろ買え!これと『ロマンシングサガ ミンストレルソング』は最近の良いスクウェアエニックス。FF7のスピンオフ『ダージュオブケルベロス』とかはかなりアレ(ヴィンセンとー!)らしいけど(笑)、良いゲームは良いので頑張ってほしいものです。かしこ。




暴走野郎バナー
以前のコンテンツはこちら:
うちの本棚いらっしゃい | つれづれなるわたくし | D.M. -DoGA Machines- | 名犬リンクぃんくぃん | 暴走野郎マイナス(もう消したいコレ)
Link FREE / Mail:majio@na.rim.or.jp