デイヴィッド・マレル
 「トーテム [完全版]」
ジョン・コリアー他
 「怪奇小説傑作集2 英米編II」

「ゴッド・オブ・ウォー」



:<<今日は私の誕生日だ>>
 本当はこの後に、<<プレゼントには勝利を頼む>>とか<<プレゼントには終戦記念日を頼む>>とか続くわけですが、我が家ではプレゼントなどという習慣はとうに廃れて久しいのであった。いやプレゼントっつっても、小さい頃のワタシが欲しがったのはもっぱらファミコンのカセットだったわけで、自分で稼いだおぜぜでゲームが変えるようになった昨今、わざわざプレゼントでもらうまでもないわたくし。ぷすー。

 …というわけで、今日4月30日はワタシの誕生日。おめでとうわし。ありがとうわし。

 さんじゅうだけどな。

 嗚呼遂に三十路。気がついたらさんじゅう。一応ちゃんと会社勤めもしてるし裸一貫で自分の生計くらいは立ててるので後ろ暗いところはないけれどさんじゅうです。未だに趣味筆頭がゲームですがさんじゅうです。「次に買うのは『姫さま凛々しく!』かな」とか画策してるけどさんじゅうです。今すぐ出家しろとか言われても純潔面では何の問題もないくらい清い身体ですがさんじゅうです。……今日というめでたき日にだんだん悲しくなってきたのでもういわない。ひっくえぐえぐ。

 いや真面目な話、三十路に突入するとワタシでもそれなりに考えるんですが、とりあえず、外見が全然さんじゅうに見えないらしいというのは、これから魅惑のダンディズムを合言葉に綺麗に枯れていくことを目指すワタシとしてはどうなのか。決して童顔ではない(と思う)のだけれど、会社でも、周囲のヒトタチに歳を教えるとみんな驚くんだよなぁ…まだまだ30代には見えないって。行きつけのマクドナルドの店員も、平日に年休取った日に食べに行ったら、「今日は授業はないんですか?」とか訊いてきたし。わし学生ちゃうど。つうか一応院卒…学生という身分を脱した時点で26歳…。まぁポジティブシンキングすれば、まだまだ若々しい!と考えることもできるけど、歳相応の貫禄っつうか威厳っつうか、そういうものが醸し出されていないのはオトコノコとして気分複雑だ…ぐふう。…ちゃんとした世間のさんじゅうは語尾に「ぐふう」とか付けたりしません!だめですか。だめですね。ぐふう。

 …まあそんなワタシですが、今後も何事もなかったかのようにやっていきますので、今後ともよろしくお願いします。ぺこり。

:「ゴッド・オブ・ウォー」
 ♪あんなに一緒だったのに〜 ミサイルひとつ通らない 加速していく背中に今は〜♪「正面から撃て!君ならできる!」無茶言うなAWACS!

 …という『ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR』も何だかんだで一段落。というか、ノーマルオールSでブロンズエース勲章を取った時点で気力が尽きたわたくし(笑)。で、箸休めに何か別のゲームでもやろうかにゃー、と考えてたところに、掲示板で『BLACK』なぞ面白いよ、などと聞き及び、おお良いではないか良いではないかトリガーハッピートリガーハッピー、とゲーム屋に買いに行ってみたらば売り切れで、どうするべさ…と考えてたところにふと目に止まったゲームが。おや、お前の名前はなにやら掲示板でえんじさんが触れていたのを覚えているぞ…と、おもわず確保してしまったわたくし。いやでも、洋ゲーだよ?洋ゲーっていえばほら、『ソードオブソダン』とか。なんかほらあれ、大味なんでしょ?おまけにほらなんですかアナタ、主人公は半裸ハゲハゲマッチョなおやぢですよ?いやハゲもマッチョもとやかく言うつもりはないけど、日本じゃ絶対にありえない設定の主人公に洋ゲーの香りを勝手に感じてみるわたくし。……いや、前言撤回。ごめんカルノフ。

 …こういう全力で脇が甘くなっているときに、往々にしてとんでもない面白さの作品にぶち当たることもありますですね。とりあえずPS2にぶち込んでプレイを始めたわたくし。タイトル画面で、おどろおどろしくもパワフルな音楽をバックに、パッケのおっさんがこっちにガン飛ばしてきてるよ!怖いよ!とか思ってたのに、その日が終わる頃には、

 クレイトスさん
 マジ最高!!

…などと、ハゲハゲマッチョのプロテインな魅力にメロメロになっているワタシがいたのだった。変わり身早すぎだ(笑)!

 というわけで今回は、予定を変更して急遽、ギリシャ神話な世界で超ヴァイオレントなおっさんが飛ぶわ刎ねるわの大暴れなアクション『ゴッド・オブ・ウォー』でお送りしております。前々からぽちぽち名前は評判は漏れ聞いてたんですが、手を出してみたらばこれがもう大当たり。洋ゲーが大味だなんてもう過去の話なんだな…なまなかな大手メーカーの超大作よりもよっぽど魂こもってるよコレ!もういろいろメロメロです。

 スパルタ軍の隊長クレイトスは勇猛果敢で知られていたが、あるときより軍神アレスの臣下に下り、残虐非道な破壊の限りを尽くしていた。だが、ある事件がきっかけでアレスと永遠に決別したクレイトス。彼は自らの罪を償うために、今度はオリュンポスの神々の手先として戦っていた。そんな折、女神アテナから次の神託が下る。いまや宿敵の軍神アレスが、悪鬼の軍勢を率いてギリシャの都アテネを破壊しようとしているというのだ。アテネの運命は今、オリュンポスの神々の加護を受けた男・クレイトスの活躍にかかっている…!

 というのが大体のストーリーですが、とりあえずこの主人公のクレイトスさん、微塵も善人じゃないところが新鮮味ありすぎ。キーアイテムを首からぶら下げた一般人が高所から落ちそうになってるところに通りがかったら、首からアイテムだけもぎ取って、一般人の方は「お前を助けたわけじゃない」とか言い放って突き落とすような男デス。っていうかDeath。アレスに攻め入られて阿鼻叫喚のアテネの街で、恐慌状態に陥って、クレイトスが渡るための跳ね橋のレバーを押さえつけたまま離そうとしない市民を見たときには、

 あいつが手を離せば跳ね橋が下りる
  ↓
 神から授かった魔法の雷を投げつけて即射殺
  ↓
 跳ね橋下りる
  ↓
 オーケーゴーイングマイウェイ

…などという行動を呼吸するようにさらりと成し遂げるオリュンポスの神々の代理人・クレイトス。クレイトスさんマジ外道。もちろんそのヴァイオレントでゴアな魅力は戦闘でも存分に発揮されており、アンデッドレジオネア(ゾンビ兵)を見れば首根っこ掴んで腹をごすごす殴ってパワーオーブを吐き出させ、ミノタウロスを見れば力比べで押し倒して口に刃を突っ込んで脳味噌引っ掻き回し、ゴルゴンは石化光線もなんのその、もぎもぎと首を掴んでもぎ取ったりとやりたい放題。おまけにこのゲーム、CSアタック(コンテキスト・センシティブ・アタック)という、戦闘中の特定状況下で、画面の指示に従ってテンポよくキー入力すると、敵に対して特別なとどめの刺し方になって、残虐行為手当でボーナスが入る(違)というシステムを採用しておりクレイトスさんのアグレッシブさは今まさに最高潮。誰か止めろ。
 だが謎解きにおいてもクレイトスさんは止まらない。迷宮の中で重要人物の死者の棺桶に出会ったクレイトスさん、おもむろに棺の蓋を開けると、中のミイラ化した死体の首を力いっぱいもぎ取る。プレイヤー全力でおいてけぼり。何やってんスかクレイトスさン!とか思うも、その首は実は後の扉の仕掛けを開ける鍵になっていたりするのであった。野獣の勘が冴え渡るにも程がありますクレイトスさん…。
 そして言い忘れていたけど、声は玄田哲章だぞクレイトスさん。ハマりすぎです。自重してくださいクレイトスさん…。

 などとクレイトスさんの野性の魅力をとうとうと語ってしまいましたが、それもこれも、このゲームがアクションゲームとして相当に優秀だからこそ。3Dアクションだけど、敵との戦闘で思うように動けなくてムキーッ!とかほとんど無いのは地味に凄い。何せ大抵の3Dアクションにはあるロックオンボタンすら存在しないのに、存分にアグレッシブな戦闘が楽しめるからなぁ。かといって戦闘が簡単かと言えばそんなことはない、断じて(涙)。敵モンスターに取り囲まれてウェンディギャレット略してウギャー!やめて石化光線やめて!最初、ゴルゴンに石化光線喰らったとき、レバガチャで割と簡単に復帰できたので、なぁんだこの程度かゴルゴン恐るるに足らず!とか思ってたのに、次に石化したとき、復帰する前にゴルゴンの尻尾の一振りで石化クレイトスさんがあっけなく粉々に砕け散ったときのあの衝撃といったら…(涙)!サイクロプスやめてマジやめてサイクロプス!デカくて耐久力ある上に攻撃力バカ高だわ攻撃範囲広いわで、奴の姿が見えるだけで涙目になりそうになるわたくし。とはいえ理不尽ではなく、あくまで歯ごたえのあるという意味での高難易度なのでやり応えは十分。
 だがやはり我らのクレイトスさん、攻撃手段もありすぎるほどありすぎるのだった。初期装備「BLADE OF CHAOS」をパワーオーブでレベルアップさせていくと、使いこなしきれないほどの多彩なアクションが可能になったり。オススメは、少ない隙で強力な攻撃が出せて終盤まで使える、□□△のPLUME OF PROMETHEUSと、BLADE OF CHAOSをレベル5まで上げないといけないけど、範囲広いわ簡単に出せるわ攻撃力高いわで雑魚敵御用達・□□長押しのMIGHT OF HERCULES。道中、オリュンポスの神様が気前よく魔法や武器を授けてくれますが、個人的にレベルを上げて育てるなら、『レイダース 失われたアーク』の悪霊みたいなのがヒャラーッと暴れてくれる魔法・ARMY OF HADES一択。周囲を雷撃攻撃する魔法、POSEIDON'S RAGEもいいかもだ。女神アルテミスが授けてくれる剣・BLADE OF ARTEMISは敵を上下に両断したりする近接戦闘に強いステキ武器ですが、最大レベルまで育てても、総合的にはBLADE OF CHAOSの方が上なのでちょっと悲しいです。ああ最大レベルまで育てたさ!俺のパワーオーブを返せ(涙)!

 そしてそんなバトルパートに負けてないのが、クレイトスの冒険の舞台となるギリシャの世界。冒頭の荒れ狂う海から、アレスの手によって滅びつつある阿鼻叫喚のアテネ市街、死の砂漠を越えて、ゼウスによって罰せられたクロノスが永遠に背負い続けるパンドラの神殿へ。十分に作りこまれた舞台は、それ自体が一つの力を持つようになる。そんな世界は散策するだけでも楽しい(それを最大に証明したのが『ICO』)んだけど、この作品の場合、絵作りにも余念が無いのが好印象。絵作りって言ってもCGのレベルがどうとか、とかの技術的な話じゃないぞ。見る者にインパクトを与える、本来の意味でのビジュアルだ。アテネの門を過ぎたときに眼前に広がる光景には、意表過ぎてゲームやってて久々に唖然とさせられたですよ。門をくぐる前から何やら大軍の鬨の声が聞こえてくるから、何かと思えばあれだからなぁ。アテネ市街も街路・広場・室内回廊と遠景・近景とも雰囲気たっぷりの光景に余念がないし、ところによっては市民が逃げ惑ってたり、背景でアテネの兵士とモンスターが戦っているという凝り様。後半の神殿などはギミックたっぷりで楽しませてくれるし。でもハデスがらみのステージは、正直ギミックたっぷりすぎで泣きそうDeath。不安定な足場の上で飛んだり跳ねたりとか回転する刃を避けながら円柱登れとかこれはどこの筋肉番付だ。ハデス様自重してください(涙)!だが、初代スーパーマリオのアスレチック面でキャーキャー騒いでたころの素朴な楽しさがあることも否定できない…くぅ。

 そんなパクスアメリカーナなスタッフなので、数こそ少ないものの、もちろんインパクトあるボスも忘れない。最初のステージのボスのヒドラからいきなり俺の夢、達成!な巨大モンスターとの丁々発止だし、パンドラ神殿のボスは、久々にワタシが戦ってて心底楽しかったボス。だが傑作なのはラスボス。いや傑作なのはラスボスというより、ラスボスを倒すための鍵となる武器・パンドラの箱。クレイトスは艱難辛苦の末に、ついに神々の試練を乗り越えてパンドラの箱の力を解放するわけですが、その瞬間、ワタシの脳内みすず児童合唱団が合唱開始!

 ♪ス〜パルタ国から ぼ〜くらのために
 き〜たぞ〜われら〜の くれ〜いと〜す〜♪


 俺を笑い死にさせる気か!
 クレイトス自重しろ!

 この瞬間、このゲームがワタシ内部で傑作認定。まあラスボスに勝てばお約束でアテネは救われるんですが、あの瓦礫の山を前に「アテネは救われたのであった」とか言われても何かのギャグとしか思えません先生!つうか…あのラスボスの最期…あんなんされたら、ぶっちゃけアテネ普通に滅びるよね…。そして神の使命を果たしたクレイトスは…ってえーっ!!!??いやギリシャ神話っぽいといえばそう言えなくもないけど、クレイトスさん本当にソレでいいんですか!?過去の悪夢に悩まされてたとかどうするんですかっていうかもしかして解決してますか!?なんか最後それなりに満足そうだし!ギャフン!

 …などと最後の最後までサービス満点な作りに心底満足したわたくしなのだった。いや、久々にゲームやってて心底楽しかった…。アクション好きなら遊ぶ価値ありまくりのゲームですが、特にインディジョーンズ系の冒険活劇・ビジュアルが好きならば絶対オススメ。やるべし。べし。

 …ところで、コナミさん、このスタッフに悪魔城シリーズの版権売る気ないですか(笑)?今の尾羽打ち枯らした悪魔城よりも、ベルモンドはこういうフォーマットでこそ生えるとおもうんだ…。いやでもベルモンドがクレイトスさんみたいに狂おしいほどアグレッシブになってしまったら…いやいや、それはそれでちょっと見てみたいかも…。

:デイヴィッド・マレル「トーテム [完全版]」
 山あいの地方都市、ポッターズフィールド。郊外には牧草地が広がり、街中は辺鄙ではなく開けてはいるが古めかしさも残る、よくある田舎だったはずのこの街で、何かが少しずつおかしくなり始めていた。放牧されていた雄牛が腹を引き裂かれて殺された。郊外の野原で、男が雄牛と同じように引き裂かれて殺された。牧場を営む一家が忽然と消えた。連続する怪事件に翻弄される警察署長スローターだが、事態は加速度的にパニックと崩壊の度を深めていく。理性を失い、野獣のように変貌した少年を皮切りに、街は次第に戦場のようになっていく。原因は、かつて街の住人たちと衝突し、ポッターズフィールドの山奥に引き篭もったヒッピーたちのコミューン跡の廃墟にあるのか?恐るべき夜が始まった…。

 普通の人たちにはたぶん、映画『ランボー』の原作者だと言ったほうが通りがよさそうな気がするデイヴィッド・マレルの新作…というか、今回「完全版」と謳うからには、昔一回刊行されてたっぽいですね。巻末の解説を見るに、昔のはどちらかというのジェットコースター型エンターテイメントだった模様。まあそっちの方は知らないのでワタシには関係ないけどな!うわーん!(←実はそっちも読みたかった模様)
 で、今回の完全版ですが、いや、面白いよこれ。この小説で特筆すべきなのは、細かい描写を積み重ねて、後に繰り広げられる惨劇の予兆を少しずつ感じさせるその手際。この類の作品だと、最初に一発どかーんと大きなネタをぶち上げておいて、後はその勢いで引っ張る、という展開が多いけれど、しかるにこの『トーテム』と来たら、じわじわ、じわじわと、真綿で首を絞めるように描写に描写を重ねて緊張感が高まっていく。上巻なんかほとんどそんな感じなんだけど、ヘタな作品よりよっぽどぐいぐい引き込まれる。怖いよ少年怖いよ!緊張感高めすぎて最後が駆け足気味のような気もするが気にしてはいけない(笑)。この作品はその過程こそがキモなのだ。あと、設定超自然ホラーっぽいのに何故背表紙は灰色ちゃうん?という疑問も、最後まで読めばああなるほどと納得。つうか、こういうネタでも描写次第でここまで不気味なテイストにできるものなのか…。

 何はともあれ、ホラー風味冒険小説としてはなかなかのもの。一読の価値アリ。

:クレイトスさんマジ外道
 不思議だ…ふと猛烈なパッションに襲われてゲーム屋に『BLACK』を買いに行ったはずなのに、帰ってきたら『ゴッド・オブ・ウォー』を手にしていた…(笑)。いや『BLACK』が売り切れてただけなんですが。『ゴッド・オブ・ウォー』の方は、洋ゲーながら高い評判(だけ)は前々から聞いていたので気にはなっていたのだ。ゆえについ…ついつい。だがワタシには珍しく、『ゴッド・オブ・ウォー』に対する予備知識はほぼ皆無。知ってるのはギリシャ神話モチーフのアクションゲーだということだけ。皆無すぎる。ゲーム屋で手に取ったパッケージの表に、半裸&筋骨隆々のハゲ親父がムキムキしている姿を見たときには、一瞬そのままパッケを棚に戻しかけましたが(笑)先入観はイカン!というわけで買ってきたのであった。いや、来週には何気に『大神』も発売されたりするんですが…つうか、ACZもまだフルコンプというわけではないんですが…。

 が、やってみたらアナタコレ。

 激オモロイ。

 何この久々に作った人間の魂が感じられるゲーム。ハゲのおっさんが八面六臂の大暴れすぎです。密度濃いわぁ…たまらないわぁ…。合間のムービーとか最小限なのに、ちゃんと世界観演出してるしなぁ。アテネの門を過ぎた時のあの光景には唖然とさせられるわ…超巨大な景清さんが!平家の怨霊自重せよ!いや景清ちゃうし。そしてハゲのおっさんことクレイトスさんは全然善人じゃありません。瀕死の人間の首から扉の鍵だけ奪って、人の方は突き落とすような奴だからなぁ(笑)。敵に対しても、首を掴んでもぎ取ったり、敵の目や口に刃を突き立てってぐりぐりして絶命奥義だったりして容赦ナッシング。そしてベッドには常に美女をはべらせてあはんうふん。クレイトスさんマジ絶倫。これはアタリかもしれん…だが『BLACK』もやってみたい…(笑)。

 ところで、クレイトスさんの主要武器「BLADE OF CHAOS」は久々にワタシの琴線にビンビンくる武器ですな!無骨な二刀流短剣かとおもったら、鎖で伸びてぐいんぐいん!しかもなんか燃えてるし!ええわぁ…。

:アメリカじんの すごい ライトセーバー
 ほんま、アメリカじんのホームビデオの懲りっぷりは五大陸に響き渡るで…。登場人物はそこらの大学生の兄ちゃんそのものなのに、殺陣と特殊効果と編集レベルがそこらどころの騒ぎじゃありません。カ、カッチョええ…。その筋では既にかなり有名と聞いたがワタシは全然知らなかったぞ!個人でここまでのものが作れるようになったとは…ええ時代になったものやのう…。そしてBGMのサビになんか聞き覚えがあると思ったら、やはりトレヴァー・ジョーンズの『ダークシティ』のサントラから取ってきてたのか。ライトセーバーにほだされて、なんか『ダークシティ』のサントラが欲しくなってきたわたくし!……って、あれ、『ダークシティ』って日本じゃサントラ出てないの…(涙)?

 前に紹介したボム兄さん(世間一般の通称に合わせてみました。どこの世間だよ)を始め、古今東西の面白動画が集まってるサイト、YouTube。認識間違ってるような気もするけど気にしない。このサイト、いろんな単語で検索してみるとおもろいですね。最近、「Einhander」で検索したら、『アインハンダー』のステージ1動画が出てくることを知って感動したわたくし。があっ、懐かしい!メカの動作がいちいち細かくてたまらーん!たまらーん!音楽も今でもサントラ聴き続けてるくらいイイよ!やっぱアインハンダーは至高のメカゲーだな(笑)!というか、あんなところで倍率16倍に持ってくことができるんだ…と、一時期本気でやりこんだわたくしは妙に感心していたのであった。だがいくらグレネードの攻撃力が高いとはいえ、ボスのドラッヘをグレネード直撃連打で速攻ぶっ殺しは納得イカン!あそこはドラッヘちゃんのプリチーなしぐさを存分に堪能しつつ、余裕があればジュノーを回収して進むところだろ(笑)!まぁワタシはやりこんだと言いつつも、結局アストライアーFGA Mk.II(赤アスト)が取れなかったヘタレだけどな!うわーん。
 で、これはもしかしたら…と思って「PHILOSOMA」とブチこんでみましたが…ダメですた…。畜生所詮アメ公に『フィロソマ』のステッキーなワビサビは理解できんのか!やっぱF/A-37をタロンの型番に振っちまう奴は駄目だな!…などと理不尽にブチ切れつつ、『シルフィード・ザ・ロストプラネット』のモアベターにステッキーなエンディングをアップしている義兄弟はいないのか!…とさらに理不尽な欲求を抱いて「SILPHEED」で検索かけてみたら…PS2版はありませんでしたが(涙)、なんとメガCD版シルフィードのOPがありましたよ。うわぁ…初めて見たよ…ちゅうか、PS2版の出撃デモって…まんまメガCD版の踏襲だったんだな…(笑)。

 だが、YouTubeにはなかったとはいえ、一度火が付いてしまうとなかなか諦められないよPS2版シルフィード。世間一般からはすっかりいらない子扱いのPS2版『シルフィード・ザ・ロストプラネット』ですが、ワタシ的には、故郷を失った上に撤退に次ぐ撤退で辛くも生き残ったソロント防衛軍が、地球本営と合流して人類の命運を賭けた乾坤一擲の決戦に臨むという激燃え展開と、聞き取れないけど何だかカッコいい英語無線バリバリな縦スクロールシューティングなスターブレードテイストで、ある意味AC04と同じくらい殿堂入りなゲームなんだよ!BGMも結構粒揃いなんだよ!でも例によって誰も同意してくれません。
 だがふと思った。MFAudioに突っ込んだら音声くらいは聞けるんじゃないかコレ…?ワタシはかつて、世間一般ではこれまたすっかりいらない子扱いの『リモートコントロールダンディSF』のサントラ欲しさに、このソフトを使ってBGMをぶっこ抜いて俺サントラを作った経緯があったりなかったり。いやあの時は苦労したデスよ…。そもそもMFAudioのパラメータをどうすればマトモに音聞けるのか探るのがまず一苦労だったし、リッピングしたらしたで、全BGMがつながって抽出されてきたものだから、今度はWAV編集ソフトを落としてきて一曲づつ手動で丹念に切り分けしたデスよ…全47曲を(笑)。本当はさらに、各BGMを2ループ化したかったんだけど(各音声はBGM1ループ分で構成されていた)、さすがにそこで根気が尽きてしまったので(笑)そのまま各BGMをMP3化。というわけで、今ではずんだだだだ、ずんだだだだ、ずんだだだだ、ずんずん!がいつでも聴けます。最高です。だが結局コンポーザーは分からずじまい。まぁもう一度クリアしてスタッフロールを見ればよいのですがめんどくさい。てなわけでリモコンダンディSFの音楽つくったヒト情報は随時募集中!何その超他力本願。

 …もう毎回おなじみの話題のランドスライドがずずいと発生したので元に戻しますが、ともかくMFAudioでシルフィードCDの中身のファイルを漁るわたくし。えーと、ディレクトリ名とファイルサイズからして、多分このファイルかな…えいっ。で、Play…と。お…おっ……おーっ!?

 聴ける!聴けるよママン!

 BGMはおろか、無線内容まで全部まるごとですよママン!神様ありがとう…ありがとう…!よしBGMは後で聴くとして、無線が聞けるからには、長年の謎を一つ解いておかねばならぬ。あの大盛り上がりの太陽系防衛戦(ステージ5)において、無線中でシルフィードファイターたちが皆で笑い声を上げてる一コマがあるですよ。ほとんど悲壮といえるシチュエーションの中での笑い声に、ワタシの中では強く印象に残った演出なんですが、ワタシにゃ英語ヒアリング能力は無いわ、それ以前に敵の猛攻の前に英語聞いてる余裕が無いわで、何がきっかけで笑ってるのかが、長年ワタシの中で謎だったのデスよ。だがしかし、今のワタシは自由に何度でも無線が聞ける!よし、なけなしの英語力をフル稼働してヒアリング開始!

 SA-77 Pilot.A:
 「Hey! Don't frying front of me!」
 (ヘイ!俺の前を飛ぶなよ!)

 SA-77 Pilot.B:
 「Hey! If you want a tie, just tell me so! I'm not giving any cover if you don't want it.」
 (おい、連携が必要ならそう言ってくれ!そうしてくれないと、俺は援護してやれないんだぞ)

 SA-77 Pilot.A:
 「Well...I guess you're cover, then. If you can flight faster than...」
 (いや、その時はお前が援護してくれるかと…。もしお前がもっと速く飛べるなら…)

 SA-77 Pilot.B:
 「Oh No! I can't run so faster...」
 (おいおい!俺はそんなに速く飛べないぞ…)

 Commander:
 「Shut up a mouth, you too.」
 (お前たち、口を閉じるんだ)

 SA-77 Pilot.A:
 「GOMEN-NASAI.」
 (ゴメンナサイ)


 (ALL):
 「HAHAHAHAHA.......」

 SA-77 Pilot.A:
 「HAHAHA......」

 いやマジであの部分だけ「ゴメンナサイ」って日本語で言ってたんですって!なるほど、あそこでパイロットAが不意におどけたから、皆も不意を突かれて思わず笑っちゃったんですな。その前には「(土星の)リングに近寄りすぎるな、忘れるなよ」とかいうやりとりもあって(ステージ5は土星のリングに肉薄した戦闘空域)、飛んでるだけでも緊張を強いられるだろうし、謝りついでに緊張をほぐしたかったんだろな…とか色々妄想しちゃうよボク!ああ…やっぱサイコーだシルフィード…。世間がどう言おうともわしは大好きだよシルフィード(笑)!……あ、SparrowさんとこWWWCの更新チェックに引っかかった。今回はどこが更新されてるのかな…って、

 XBOX360でシルフィード!!!?

 ちょっ、待っ、おまっ!何ソレ!? ソースを、情報ソースを要求するッ(笑)!てかもしホントに出るのなら、ワタシはXBOX360の購入を本気で検討しなければならぬ…。ぶっちゃけ、PS3は、PS2のように天下を取れるのかはかなり怪しいと踏んでるし、わし…。アダプタとかデカくてもイイ!欲しいソフトが出るのなら!いやホント、困ったことになってきたぞ…MGS4もそれはそれでやりたいんだけど…(笑)。

:ジョン・コリアー他「怪奇小説傑作集2 英米編II」
 創元で刊行されていた怪奇小説短編集が、装いも新たに復活してたので購入したわたくし。実はその昔、表紙が変わる前に、『怪奇小説傑作集1 英米編I』は買ってたわたくし。偉大なHPL(ラヴクラフト)が『ダニッチの怪』の中で一瞬言及していた、アーサー・マッケン『パンの大神』が読みたくて買ったのですよ。だが、当時はちゃんと読んだのに、現在では困ったことに、内容すらほとんど覚えていないわたくし。えーと、脳をいじられた娘っ子が森に行ったらパンの大神にやられて(何をだ)戻ってきた話?なんだその覚えてるんだか覚えてないんだかさっぱりぷうな微妙な記憶具合は。つうか言葉選べわし。駄目じゃないか(涙)!いや、当時まだもののわびさびの分かってない年齢だったこともあるけど、やっぱり収録作家のラインナップ(マッケンとかブラックウッドとかレ・ファニュとか)とかが、ワタシの好みに対してビミョーに古すぎたのですよ、やっぱり…。
 というわけで、当時はそれ以降続刊を買うこともなく以後放置だったんですが、今回リニューアルを機に、何かの気の迷いで(笑)続刊を買ってみた次第。でで、読んでみたんですが…

 あれ、面白いじゃないか!

 作家的にも1巻のそれよりも新しめのヒトタチを揃えてるらしいけど、そのせいか、今回はどれもこれも水準以上のデキ。荒れた離れ小島にピクニックに行った語り手たちの顛末を綴ったL・P・ハートリイ『ポドロ島』とか、オーソドックスな幽霊譚に捻りを効かせてて印象深いE・M・デラフィールド『帰ってきたソフィ・メイスン』とか、古い時代にはなかった技が効いてて良。タイトルそのままな上にこのオチはどうなんだと微妙に思わないでもないフレデリック・マリヤットの『人狼』も、吹雪に閉ざされた山中に潜む親子の周りで起きる怪異の描写…というより環境そのものの描写が妙に効果的で忘れられません。一種マッドサイエンティストものっぽいけど、どっちかっていうとマッド悪徳芸術家ものっぽい(なんだそのジャンル分けは)サックス・ローマー『チェリピアン』もよいですね。他の作品もどれもこれもなかなか。空気読んでないのは、ラストで冬山怪異にむりやりありきたりな解説をやらかして色々ぶち壊しな(笑)S・H・アダムス『テーブルを前にした死体』くらいですね。これだからアメリカじんは。もぅ。

 そんなこんなで、最近のモダンホラーほど近代でもなく、ゴシックホラーほど古びてもいない中庸路線をお求めのアナタに。結構おすすめ。




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