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『メモリーズオフ』
対応機種:プレイステーション
ジャンル:恋愛アドベンチャー
発売元:KID
標準価格:6800円

関連リンク:
株式会社KID
メモリーズオフ公式ページ
つれづれなる電脳娯楽遊戯
記憶途絶なおはなし

問・次に列挙される記述は、ある恋愛アドベンチャーゲームの要素である。記述から連想されるゲームを答えなさい。

  1. 突飛な言動をする主人公
  2. 過去に大きな心の傷を負った主人公
  3. 1日の最後に挿入される思わせぶりな過去の回想シーン
  4. 猫を偏愛する幼なじみ(笑)

 真人間として一番正しい答えは「心当たりがない」だと思うが、アレやコレがもれんもれんと思い浮かんでしまったアナタでも、そのアレやコレは『ONE』とか『Kanon』だったと思うのだがどうか。
 でも残念ながらそれはハズレ。今回のお題であるこのゲームを借りたときに、貸し主(ぶっちゃけた話、貸してくれたのはR.F.P.P絵師担当のユースケ氏だ(笑))から重々警告は受けていたのだが、やってみたらば、序盤は確かに頭を抱えてしまうほどの腐れONE(笑)。あいたたたた。やっぱりメーカーがメーカーだし…とか思ったさ。いやマジに。
 株式会社KID
 そう、全国1億2000万(推定)のONEファンの腰を砕けさせた愛のない移植『輝く季節へ』を手がけたあのKIDである。あのパッケージ絵を初めて見たときの衝撃は今でも忘れられない。ちょっと待てオイ。あのオープニングムービーを初めて見たときの衝撃も今でも忘れられない。全然中身と釣り合ってない(涙)!飯塚雅弓・横山智佐・雪乃五月・大谷育江・中川亜紀子・今井由香・南央美・川澄綾子・川上とも子という、声優好きのワタシの友人をして「声だけでも買う価値がある」と言わしめた、どうやら史上最大の作戦級だったらしい声優陣をもってしてもこの愉快さは止まらない。声の使い方という面では、ゲーム本編よりも、後に某所で拾ったマッドMP3の方が使い方がうまい(爆)というありさまである。18禁描写の差し替え部分はと言えば…。

 「浩平くんの手…あったかいね…」
 「それは僕の愛が伝わっているからだよ」

 ちょっと待て(笑)!

 うろ覚えなんで細かいところは怪しいが、要するにこんな調子。いやー笑った笑った。え?追加キャラですか?うーん、そんなのもいたっけなぁ(笑)。
 そんなもんだから、最初にこのゲームの話を聞かされたときは、KID製作ってだけで敬遠してた覚えがありますですよ、わたしゃ。っていうか、せっかくプレステでギャルゲーやるんなら、「ときめきメモリアル」とか、「トゥルーラブストーリー」とかやったほうがヨイのでは。そうだそうだ。しかし、
 赤血球の一つ一つに「B級好き」と刻印されているとしか思えないほどの血の騒ぎは抑えがたかった(笑)。
 というわけで、B級好きの血が騒いでしまったわたくしは、さっそく「せつなさ彩る恋愛アドベンチャー」と銘打たれたこの作品を借り受けたのだった。さあて、移植はアレだったが、オリジナル作品だとこのメーカーはどう出るのか…。
 …これが壮絶な血の斑道の幕開けになろうとは、その時のワタシには想像もできなかったのである…。

Memories Off
〜 メモリーズオフ 〜
主人公はありふれた毎日を過ごす高校生。
この制服に身を包んで2度目の秋を迎えるまでは、
そんな毎日に疑問を感じたことはなかった。
しかし彼は魅力的な少女たちとの出会いを通じて、
自分の中の変わりゆく感情に気づきはじめる。
その変化が彼にもたらすものは…。

 …前フリの段階で既に「魅力的な少女たち」と出会うことは確定事実なのですね。いやギャルゲーで魅力的でない少女に出てきてもらっても困るんですが。まぁとりあえず些細なことは気にせずにゲームを始めることにする。
 冒頭、幼なじみらしい少女と家の前で会話…と思ったら、鼻詰まりのようなとろい声がスピーカーから聞こえてきてかなりげんなりする。そうか、このゲームもご多分に漏れず声付きなのだな。こういう声がいい、というヒトもいるのだろうなぁ、などと思いつつ、早速メッセージ読了と同時に声を待たずにメッセージ送りをしていくわたくし。
 …と思ったら、はっと電車の中でのうたた寝から目覚める主人公。隣には今一人の幼なじみ。むぅ、今までのは夢だったのだな。この主人公、アニメ『北斗の拳2』の末期並みに回想にふけるのが好きらしく、特に序盤はことあるごとにもれんもれんとベタな内容の回想に入っていくので、実世界ではちっとも話が進んでいかないのだった。自分の忍耐の消費される音がちりちりと聞こえるようである。
 しかもこの主人公、どこぞの誰かの影響を受けているらしく、すぐにとっぴょーしもない言動をして幼なじみを困らせている。きっと登校中に転校生と正面衝突したら、一発トドメをくれて逃げ出すに違いない。どうやらKIDは、愛のない移植をしながらも、ノウハウだけはきっちり吸収していったようである。でももうちょっと上手くはいかないものか。ボケも長いと鬱陶しい、っていうか所詮二番煎じ、の感が拭えない(涙)。既にワタシの指は、禁断のR2ボタン(未読の文章もスキップできる)にかかりかけている。スキップ速度が早いか、ワタシの動体視力が早いか、半ば本気で勝負する気になりかけてるわたくし。
 などと久々に毒を吐いたりしてますが、それもこれも、攻略対象キャラのシナリオに分岐するまで一事が万事こんな調子が延々続くので、シナリオ分岐にいたるまでに疲れてしまうっちゅうせいです。疲れの内訳の中には、いろんなおなごとのイベントがコンスタントに発生して、いつまでたってもどのシナリオに分岐したのか分からないという気疲れも含む(笑)。シナリオ分岐のための選択肢のほかに、ほとんど意味のない選択肢がぎょうさん挿入されてるし。どうも…ねぇ。おまけに、1日の最後には時々、昔の恋人との思い出の日々が回想として挿入されたりするし。確かこのゲーム、発売は『Kanon』よりも後のはず。どうやらKIDは、移植後もノウハウ吸収を怠らなかったらしい(笑)。回想シーンになるとわたしゃ、いつかこの娘はたい焼きを頬張りだすんじゃ、とどきどきしてしまってましたよ。もしかしたら平行進化の産物なのかもしれんが、それにしてもここまで演出手法が似てちゃあなぁ…。イベントの最後に、唐突に挿入される物悲しげな描写とか、モロ「みさお」なネタ振りとかを見るにつけ、だんだん別の意味で悲しくなってくるわたくし。

 しかしッ!なんぼなんでもその点だけあげつらって評価してしまってはアンフェアというものだろう。せっかく「せつなさ彩る恋愛アドベンチャー」と銘打たれているんだし、それならば、シナリオをとっくりと味わってせつない気分になる、というのが正しい姿勢なのではあるまいか。というわけで、気分を切り替えて攻略続行。狙うは一点、購買の売り子のおねーさんである(爆)。だが…あれ…およよ…シナリオはいつしか幼なじみシナリオに分岐…。だがだが…おおっ…これは…もしかしたら…なかなか…これは…もしかして…いけるかも…?おおっシナリオがなかなかに盛り上がる…。

 そして、数分後、モニターの前には怒り狂うワタシの姿があったのだった(笑)。

 というわけで、ここからは、各シナリオの紹介を兼ねて、どの辺でワタシが怒髪天になったりアゴが落ちたりしたかをレクチャーしていくことにしませう。いやはや。ちなみに紹介はワタシの攻略順です。

今坂唯笑
 主人公の幼なじみ。主人公の回想シーンに出てくる、主人公の今一人の幼なじみにしてかつての恋人、桧月彩花とは大の親友だった仲。ちなみに、名前の「唯笑」は「ゆえ」と読みます。わたしゃボイスで名前が読み上げられるまで、何の疑いもなしに迷わず「ゆいしょう」と読んでました。ヘンな名前だなぁとは思ってたけど、さすがに「ゆいしょう」はないか、そりゃ「ゆえ」だよなぁ、はっはっはっは……っていうか、もうちょっと読みやすい名前を付けてください(涙)。
 もはや定番というかお約束の幼なじみキャラ。絵からはしっかり系かと想像していたが、実は天然系だった。っていうかガキ。能天気。駄々をこねたりすねてみたり。むーん。特に他のシナリオでは、時としてお邪魔虫。音羽かおるシナリオで、さぁこれからデート…というときに現れて、一緒に行きたいと駄々をこねられたときは殺意すら覚えました(笑)。ただ、「ひまわり組の皿洗い 〜肝っ玉母ちゃん100日奮闘記〜」のボケだけは死ぬほど笑わせていただきました。見てェ、その映画俺も死ぬほど見てェ(笑)!
 しかしそれはそれ、後半の展開はなかなか。言うなれば逆『タッチ』。今はいない恋人であり親友の桧月彩花の存在が、主人公と唯笑の心に大きな傷を残していて…お互いを意識しだしたその瞬間から、その心の傷が二人の間を隔ててしまう。すれ違い…心の傷を隠して近づき…またすれ違い…。むぅ、なんかせつないぞ。展開のネタ振りは唐突だったがせつないぞ。差出人不明の置き手紙などのちょっとした謎を残しつつ話は展開し…ついに互いの心の傷を隠したまま、かつて彩花と来た思い出の遊園地デートする二人だが、主人公はかつての彩花との想い出を忘れることができない。そして、それに傷ついた唯笑の衝撃の告白…そこで明らかになった事実とは…。
 むぅッ!? よいよい、よいではないか!KIDやればできるじゃん!いつまでも昔の恋人にこだわって唯笑を傷つける主人公は最低の下衆野郎のような気がしないでもないが、それはそれ、唯笑の明らかにした事実によって、心身ともにボロボロになった二人の恋の行く末はどっちだ!? KIDだけど、KIDだったけど、これはもしかしたらもしかするかも…。

 …と思っていたのだ。ここまでは。

 その後、傷ついた主人公の下に、ある人物がやってくる。そしてその人物が告げた内容は…。
 ワタシは、ここまでどん底状態になった二人が、どうやって心の傷を克服し結ばれるのか、どういう展開でそれがなされるのか、スゲー楽しみにしてたのに…。その人物が出てきた瞬間に相当にイヤな予感がしたが、その人物が語った内容で、ワタシの怒りメーターは一瞬にしてマキシマムレベルに達した。

郵便ポストが赤いのも
電信柱が高いのも
みんな貴様のせいなのかッ!?

 結果としては、その人物の告白によって、なんだかよく分からないうちに万事が丸く収まって大団円、てな感じなのだが…。世のプレイヤーはホントにこの展開を納得しているのか(笑)!? せつなさ彩ってたあのイベントやこのイベントが、みんなこの時のための伏線だったなんて…。言うなれば、本格派ミステリーで、推理に推理を重ねて「犯人はお前だ!」って言ったその瞬間に、「ちがうよ〜ん」とか言いながら唐突に空から降りてきたUFOに乗ってた宇宙人が犯人だと判明する、まさにそんな気分。個人的には、これは語り部としてやっちゃいけない禁じ手レベルの展開だと思うが…。ともかく、ここで致命的な大ダメージを食らって真っ白になってしまったわたくしは、虚ろな目でモニターに映る主人公と唯笑のハッピーエンドを見ていたのだった。これが自費で買ったゲームならば、エンディング終了後に即刻ディスクを二つに叩き割っただろうが、借り物なのでそうもいかず。ああ…。
 しかし時間が経つにつれ怒りも引き、むしろ次第に愉快になってきたわたくし(爆)。他のシナリオもこんな感じなら…それはむしろ別の意味では傑作ではないか(笑)!というわけで、とにもかくにも、可及的速やかに次のシナリオを攻略することを、固く心に誓うわたくしだった…。

霧島小夜美
 「小夜美」を「さよみ」と読んだアナタ、不正解です。「こよみ」と読むのが正しいそうです。頼むから一発で読める名前にしてくれKID。
 主人公の高校の購買のおばちゃんが腰を痛めてダウンしたため、ピンチヒッターとして購買に立つことになったその娘。大学で経済を専攻するハタチのうら若きおねーさん。主人公より3歳年上。3歳年上。ワタシにとってギャルゲーにおける3歳年上とは、さるゲームをプレイして以降、とっても、ヒジョーに重要な意味を持つファクターなのである。ダメ人間め(笑)。むろん最初の攻略対象に定めたのだが、フラグを立てそこなって唯笑に流れてしまったので、2度目は抜かりなくフラグを立てていくわたくし。
 きれいなおねえさんはすきですか。キャラの性格がおっちょこちょいながらさっぱりとした性格なので、プレイしているこっちの心境も、唯笑のシナリオと比べて別次元のようにすがすがしい。伝票のまとめのお手伝いから始まって、足をくじいたおねえさんをおんぶして家まで送ったり、一人暮らしをしている主人公の家に、夕食を作りに来てもらったり…こんなにシアワセでいいデスカ(笑)?やがてろくに付き合ってもいないのに二人の仲は周囲の知るところとなり(なんで?)、ちょっとデートして、ちょっと揉めて、仲直りして…さぁ、このシナリオは、ここからどういう愛憎劇を見せてくれるのかな…?
 …と思っていたワタシの耳に、記憶に残るあの旋律が…って、エンディングテーマ!?
 何が起きたんだ!?
 しかしシナリオはここで完了。ワタシが現状を把握しようと頭を整理している間にも、無情にも流れるスタッフロール。始まる前から終わっていた、というか始まる前に終わってしまったこのシナリオ。おまけシナリオと言われても信じたかもしんない。唯笑のシナリオの後にプレイしただけに落差は甚大。目が点になってしまったわたくしの前を、無情にも流れるスタッフロール…。

音羽かおる
 初日に主人公のクラスに転校してきた転校生。話好きでさばさばした性格の女の子。
 怒髪が天を突いたりアゴが床まで落ちたり、と忙しいこのゲームのシナリオの中でも俺的合格なこのシナリオ。っていうか、そもそも、この音羽かおるの声をあててる人(田村ゆかり)が、
 アーマードコアのSTANDARDヘッドパーツのコンピュータの声な人
という時点で既に敗北感で一杯なんですが。なんのだ。大体ワタシは一時期、コンピュータボイスだけを理由に、性能を度外視してヘッドパーツをHD-08-DISHにしたことが…いや、いやいやいや。
 閑話休題。
 このシナリオの何がいいかって、なんにも奇をてらってないところである(爆)。ああ日常の高校生活。ああ主人公が転校生の女の子と仲を深める過程。ああ王道学園ラブストーリー。とりあえず、そもそも音羽さんはなぜ主人公を気に入ってくれたのか、という点を気にしさえしなければ、甘酸っぱい青春の日々は嗚呼君のもの。転校して間も無くて、テスト範囲の勉強がわからない、という音羽さんと一緒に出題範囲のテスト勉強をし、主人公が追試になれば、前のお礼とばかりに追試勉強を付き合ってもらって、その過程でいつしか、「三上くん」「音羽さん」と呼び合っていたのが、お互い恥じらいながらも「…智也」「…かおる」に…。この呼称変更イベントで思わず悶絶してしまったわたくし。
 王道万歳!
 お互いに、過去の恋人や、自分に好意を寄せてくれていた幼なじみに、きっちりオトシマエを付けるところまで描写しているところも好感度大。しかし、立場的には主人公よりもずっと恵まれているはずの音羽さん、昔の恋人を見ただけでなぜそこまでショックを受ける(笑)?
 そんなこんなで、ここに来てやっとマトモなせつなさ彩る恋愛アドベンチャーをやった気分になって満足したわたくし。ところで、
 「時々誰かの視線を感じる」っちゅうあの伏線は一体どこへいったのでしょうか?

伊吹みなも
 通学途中に出会う後輩。絵を描くのが好き。身体が弱く、保健室でよく見かける。なぜか唯笑とおともだち。
 とはいえ、最初はそんなそぶりさえ見せないので、「病弱」という設定はきれいさっぱり忘れてましたよ、わたしゃ。まぁ、テスト勉強の古文を教えてあげたり、絵を見てあげたり、唯笑も一緒に落ち葉見に行ったりと、それなりのお友達的おつきあい。世間的にはこのキャラのシナリオは評価が高いと聞いていたが、ここまでは結構フツーじゃん…と思っていたら。
 また出たよ。「実は私は○○だった」的展開…。
 今までほとんど振ってなかったネタを唐突に出して話を展開させる、という手法は恋愛ものの話では定番なのかオイ、と疑心暗鬼になりつつも、一応お約束なのでモニターの前でひととおり怒る(笑)。そんな取って付けたように「ああ、そういえば昔、彩花はもらった絵を良く見ていたなぁ」なんて言われても…ねぇ。でもよく考えたらば、ホワイトアルバムの観月マナのシナリオでも同様の展開があったよな、確か、と思って気を落ち着かせる(笑)。
 と思ったら、次第に話は重い方向へ。「実は彼女の病気は…」。ちょっと待て!ONEやKanonの影響がそこかしこに見えるのはまぁ大目に見るけど、
 よりにもよってあのネタに影響を受けるのは大反則!っていうか、あの苦しみを悲しみをもう一度繰り返せと言うか(涙)!?
 ええ要するにあの展開ですよ。誤解のないように言っておくと、病弱だからって栞のほうじゃないぞ。というわけで、やっぱり見ていることしかできない主人公。主人公痛めつけられまくり。一縷の望みをかけて受けたドナー調査も…。そして、唯一のドナー適合者だった人物は…。なんつーか、ワタシだって「先生!もうあの子を楽にしてやってください!」ってすがりたい気分ですよ。ええ。このネタは非常に効果的にお涙頂戴しうるので卑怯だよなぁ、などと思いつつも、モニタの前で「ボクも業平のように君をおぶっていくよ!約束する!」などとすっかり手玉に取られているわたくし。ああっ、なんだか知らない間にちりんちりんモードになってるしッ!? ああ、朝日が昇るよみなも…。これからボクたちどうなるのかなぁみなも…。って、

 そこに唐突に聞きなれたエンディングテーマが(笑)。

 一瞬、今までのシナリオ展開が走馬灯のように頭をよぎる。えーっと、ついさっきドナー適合じゃないって言われてどん底に落ち込んだばっかりだし、このままじゃ良しにつけ悪しきにつけ、まだ何の決着もつかないと。よって、まだオチをつけるには早いはず、と。というわけで…なんか耳からはエンディングテーマが聞こえてるけど、まさかこれで終わり…じゃないよね?
 でも、画面では容赦なくスタッフロールが流れてます。
 …………。
 ………。
 ……。
 …。
 これで終わりか!?これで終わりなのか、オイ!
 うーむ…素晴らしい…なかなかに素晴らしい、ガメラ3以上に見事な話の投げ出しっぷりだ。目の端に滲んだナニかも引っ込むというものである。なんつーか、もうメモリーズオフはこうでなくちゃ、という気すらしてきたわたくし。なんかこのシナリオの担当者は舞台劇の脚本家らしい、という話を聞いたが、こんなギャフンな終わり方も、舞台でやれば感動的なシーンになるのだらうか。うーん。

双海詩音
 双海詩音。ふたみしおん。『僕の地球を守って』かと思った(笑)。
 北欧系クォータの帰国子女。紅茶好き。人を寄せ付けない雰囲気を漂わせ、一人でいることが多い。読書大好き。
 …なんつーか、そっけない辺りがONEの里村茜を連想させられまくりなんですが…。
 でもそっけなくしているのも彼女なりの訳があってのこと。辛抱強く彼女に接していけば、そっけない仮面の下の素顔を垣間見ることもできるでしょう。おしまい。
 と終わってしまうのもアレだが、シナリオとしてはビバ!予定調和!といった感じなので安心して読んでいくことができました。冷たいあの子が徐々に心を開いていく、っちゅうのにも弱いからなぁ、わし。まぁなんつっても美人だろうし、本好きに悪い人間はいないだろうし(笑)。ラストできちんとその後を描いているのもポイント高し。

番外:桧月彩花
 主人公の幼なじみにして元彼女。今は近くにいない。パッケージで天使の羽を生やしちゃってるヒト。このヒトのエンドに流れた、ということは、要するに雅史エンドになってしまったということなので早急にバックトラックするように。しかし、このエンドの最後の一枚絵はなんかコワイんですけど…。


 …てな感じで、ワタシの血の斑道は幕を閉じたというわけで。いやー、ここまで本筋以外の要素で悶絶されられたゲームも初めてだわ(笑)。しかし、なにはともあれ、これで、ワタシの心にくさびが打ち込まれてしまったのは否定のしようがない。KIDは楽しめる、しかも本筋以外で楽しめる(笑)。これはすなわち、ゲーム本編がアレな出来でも、ちょっと見方を変えれば死ぬほど楽しめる、ということを意味する。もし当たりならそれはそれでめっけものである。決めた。

 KID次回作『インフィニティ』を購入すること超決定。

 次はどうこっちの期待を裏切ってくれるのか、と思うと今から楽しみでしょうがないッス(笑)。

 そうそう、この作品に関して、ワタシは、
 感動できるなんて言わないし、
 別にオススメもしないし、
 ましてや買えなんて口が裂けても言えない
 ので誤解なきよう(笑)。以上、ワタシのメモリーズオフ顛末でした。かしこ。

(2000/09/24追記)
メモリーズオフは終わらない…。
(っていうか終わってくれよ頼むから(笑))
もう一つのメモリーズオフの世界がここに(笑)!
yosureさんの手になる『メモリーズオフ 〜ピュア〜』感想!
『記憶途絶なおはなし外伝・純粋に記憶途絶』
…なんちゅうか、もう一つの血の斑道デスカ(涙)?

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