
『ACE COMBAT 04 shattered skies』
対応機種:プレイステーション2
ジャンル:フライトシューティング
発売元:ナムコ
標準価格:6800円
関連リンク:
ナムコ
製品情報
AC04Web
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- ■ 本日は予定を変更して特別番組としてお送りしています
- というわけで、今回は待望のナムコの看板フライトシューティング最新作、すげぇ美麗な画面の中で、ドッグファイトしたり空爆したり、大陸深部から飛んでくる超巨大レールガンの弾頭ショックウェーブから逃げ惑ったり、やっぱり最後は狭い通路に突っ込んでいく羽目になって泣きそうになるゲーム、『エースコンバット04 シャッタードスカイ』について語るはずだったのだが。
- とりあえず1周目をクリアしたのですよ。今回もいろんな戦闘機が出てきて楽しかったのだけれど、プレイヤーが選びうる最高の機体はS-37Aベルクト。いやこれはこれでカッコいいのだが、エーコンといえばブチ切れた未来型戦闘機が醍醐味ではないのデスカ!? エースコンバット3のみで培われた誤った認識と言われればそれまでだけど、今回だって、ほぼユージア大陸全体を射程距離内に収められる元隕石迎撃用レールガン、現無敵の対空砲のストーンヘンジとかあるんだから、ADVANCED FIGHTERのひとつやふたつあったっていいじゃないスか!ボクのデルフィナス#1やデルフィナス#3はドコ?
- 真面目な話、今回パッケージを飾ってるのはF-22ラプターなんだけど、性能はともかく、ワタシ、F-22ラプターのフォルムはあんまり好きじゃないんだよなぁ。なんかずんぐりむっくりしてて。いくらステルスで、超音速巡航が可能だといっても、カッコよくなくて何が戦闘機か。アメリカ軍が現在開発中のJSF(Joint Strike Fighter)も廉価版F-22みたいだしなぁ。ちゅうかJSF、ロッキード社のデザインはともかくとして、ボーイング社!ワタシはお前に、本当にそんな空飛ぶアントニオ猪木みたいなデザインでいいのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
- そうするとやっぱステキなのはSu-37に代表されるフランカーシリーズあたりかな、と思うも、今回Su-37は、プレイヤーのライバルとなる黄色中隊の持ち機なんだよなぁ。Su-37はプレイヤー機として使うとかなり強いんだけど(というか、制空戦闘機としては最高レベル)、Su-37で黄色中隊に挑むのはシャアザクにシャアザクで挑むようでやっぱ何かが違う気が。エルジア軍がSu-37で来るのならば、こちらは連邦軍のV作戦のごとく、新ピカのADVANCED FIGHTERでひとつ。今回は無いのか、新型機!
- …などと嘆いていたらちゃんとありました。ISAFの新型。
- 全ミッションをオールSランククリアしたら出てきました。
- 何気にフォントサイズ7で思いっきりネタバレってますが、それを言ったらこの先完全にネタバレ全開なので気にしてはいけません。なぜならば、この先ワタシは、ゲーム内容の紹介を全部うっちゃって、ひたすらに、ただひたすらに、プレイヤー陣営・ISAFの生み出した最強のマルチロールでアドバンスな戦闘機を称えるつもりだからである。
- その戦闘機の名はX-02。
- これこそ、エルジアの手から我らの空を取り戻すための翼!とりあえず俺はそんな気分!
- ■ X-02のここがステキだ
- 2004年、ISAFは絶望的な劣勢に立たされていました。かつて地表に落着する隕石を迎撃するために建造されたエルジア軍のレールガン・ストーンヘンジは現在、その圧倒的な射程距離で大陸の空を支配していました。さらに、エルジア軍の誇る、Su-37Aで編成された戦闘機編隊・黄色中隊の戦闘力は、ISAFの戦闘機を寄せ付けませんでした。しかし、ノースポイントに追い詰められたISAFが反攻に転じるには、制空権の奪回が絶対必要だったのです。大空に命を散らすパイロットのために、技術者たちが立ち上がります。
「最高の戦闘機を。Su-37Aをも上回る、ISAF最高の戦闘機を!」
ISAF開発部の戦いが始まりました。
(あの音楽)
「必要なのはステルス性、超音速巡航、そしてSu-37Aをも凌駕する格闘戦能力」
「無謀な要求。苦悩する技術者たち」
「可変翼への回帰。全速度域で最高の運動性を確保するにはこれしかない」
「電装系技術者の挑戦。可変翼を制御しろ」
「試作機の完成。だがこの機体を乗りこなせるパイロットは」
「大丈夫だ。我が軍にはメビウス1がいる」
プロジェクトX−02 〜挑戦者たち〜
〜大陸の空を取り戻せ・制空戦闘機X-02を創った男たち〜
- …といった感じのハナシがワタシの頭の中ではあったことになっているのだがどうか。
- X-02の何がいいかって、まず、ステルス機でありながら、フランカーやベルクトといった機体の流線型的な優美さを兼ね備えたフォルムに尽きる。F-22ラプターをスホーイ設計局にリファインさせたらこんな感じになりそうではある。だが、両方くっつくとこんなにいい感じになるとは思わなかったなぁ。機首なんて、ラプターのように扁平でないし、かといってフランカーやベルクトみたいな単純な円錐形でもなく、きゅっと締まった槍のような鋭さがある。そこから機尾の方に視線をなぞっていくと、今度はフランカーみたいなセクシーでセクシーでたまらない流れるようなボディライン。素敵だ。
- X-02の最大の特徴は、前進翼でも後退翼でもない、いうなればW翼とでも言うべき主翼。ボディから伸びる後退翼が、半ばから90度折れ曲がって前進翼に転じている。ハンガーで初めて見たときには、うおっ、これはまたなんとも
非現実的な個性的な主翼だこと…と思っていたが、この主翼が真価を発揮するのは、実際に空を飛んでからのことだったのだ…後述。ちなみに、残りの翼は、主翼の後退翼部をそのまま縮小したようなカナードと、F-22ラプターのような垂直尾翼。ちなみに、垂直尾翼にはしっかりとメビウスのエンブレムが描かれています。ハンガーでは影になって見えないけれど。エンジンは双発で、当然のことながらベクターノズル。バッチグー(死語)。
- 兵装はおなじみの機銃に、サイドワインダーが82発(←ツッコミ不可)、特殊兵装として、4発まで同時ロックオン可能な長距離高機能空対空ミサイル(XLAA)が24発(←ツッコミ不可)。特殊兵装は小弾頭ディスペンサーか高機動空対空ミサイル(QAAM)に換装可能。でも小弾頭ディスペンサーは正直使いづらいので、俺的にX-02は制空戦闘機。戦闘機は戦闘してナンボ。
- X-02はステルス機なので、すべての兵装は機内に格納されている。サイドワインダーを発射するときには、機体下部から一対のポッドがせり出してそこから発射。他のステルス戦闘機のように、単純にカバーを開くだけ、というメカニズムではないところが完全に見た目優先で素敵すぎます。ビバ!ガンポッド!でも特殊兵装は機体中央のカバーが開いてそこから発射なんだけどな(笑)。
- そんなわけで、ワタシはX-02を購入するなり、半時間ばかりずーっとハンガーの観察モードでぐるぐる舐めるようにX-02を眺め回していましたですよ。胡乱な目で。だが、X-02の真価は、実際の空戦になったときに発揮されたのである…。
- ■ 私、飛んでもすごいんです
- せっかくのISAFの新型、飛ばさねば損。さっそくX-02を実戦投入するわたくし。とりあえずレーダーを見ると、敵機まで少し距離がある様子。ちょうどいい、慣らし飛行だ…と、アフターバーナーに点火して一気に加速したわたくし。その時だったのだ。X-02がその真の姿をさらけ出したのは。
- 速度が時速380マイルを超えた瞬間、主翼が変化した。前進翼部分がいきなり前方に回転し、後退翼部分の中に格納される。同時に、垂直尾翼が倒れ、水平尾翼へと変わる。すべてが終わったとき、そこには、垂尾を排した、三翼面形態の次世代戦闘機の姿があったのだった。
- X-02、変形マッシーンかよ(感涙)!
- X-02、スーパークルーズモードに大変化。超音速でかっ飛ぶ様はまさに空飛ぶ槍。まかりなりにもエースコンバット的なリアリティの中にいきなり出現した超技術。つうか翼がこの程度変形しただけでここまで機体の印象が変わるか。これはもうVG翼というか、変形という言葉がふさわしい変わりっぷりである。なんちゅうか、アニメ版タイガーマスクの虎縞スポーツカーの変形を初めて見たとき以来の衝撃。今確信した。X-02に対するこの気持ち。これは愛だ。もう大好き。
- それ以来、ワタシはX-02しか使ってません。アフターバーナーをかけて時速380マイルを超えるたびにトランスフォームするのが愛らしすぎます。真面目な話、スーパークルーズモードから再び主翼を展開すると、その瞬間にはっきりそれとわかるほど旋回性能が向上するし。いやそんな気がしてるだけかもしれませんが。現代の空戦では想定外の超ドッグファイトにあって(今はステルスで忍び寄っておもむろに仕留めるのが主流らしい)、ステルス機でありながらSu-37Aと同等以上の運動性能を持てるのは奴しかいない!X-02最高!
- ところで…尾翼がぱたぱた動く機体っちゅうと…やっぱほら…メイヴ(笑)?
- ■ メビウス1だ!メビウス1が来たってよ!ラッキー!
- さて、ここまで話してしまうともうネタバレに関して何の躊躇もなくなってるのでさくさく行きましょう。さくさく。
- 今回のミッションは全18ミッションの一本道で、分岐はあるわ電脳空間で戦うわ、果ては救いようのないオチがつくわのエースコンバット3の100ミッション超過よりははるかにおとなしめ。その気になれば1日1クリアも不可能ではないかもだ。
- その分ミッション内容は3に比べて地に足の着いたものが多い。電子戦機のレーダージャマーに守られた敵輸送編隊を撃墜するミッションとか、宇宙センターから偵察衛星の打ち上げが終了するまで制空権を確保するミッションとかがワタシのお気に入り。かとおもうと、ミッション中にストーンヘンジからの砲撃が始まり、大陸深部からショックウェーブを伴って飛んできたレールガン弾頭の大爆発から逃れるために谷間を飛ばされるなんてミッションもあって適度にアンリアルです。
- しかし、今回のAC04の最大の特徴といえば、なんといっても、開発者自らがいみじくも語った通り、
- 実況エースコンバット。
- ファーストミッション、AWACSからの「君のコールサインはメビウス1だ」から始まって、AWACSから通信がバリバリ入るわ、僚機の快哉も断末魔の叫びも全部通信で入ってくるわ、なぜか地上部隊の通信内容も聞けるわ、果ては敵の通信まで平気で聞けちゃうという素敵な実況エースコンバット。僚機は敵を倒すたびにイヤッホーだのヒャッフーだの叫んでます。きっとこの人たちはビールとフットボールにしか興味のないスターシップトゥルーパーズな方々だとおもいます。大陸への上陸作戦・バンカーショット作戦では、航空支援してる下界から「上空の味方機、かまわんからここに全弾落としてくれ!」「今のうちに銃剣を装着しておけ!」などなど、とってもプライベートライアンチックな悲壮な叫びが通信機から。そんなこと聞かされても。
- そんな通信の中でも極めて怖いのが、エルジア軍最強の戦闘機部隊・黄色中隊に関するもの。初めてプレイヤー機の前に姿を見せたときは、AWACSから「ヤバイ!黄色中隊はイカン!みんな逃げろ!」みたいなことを言われ、「交戦は不許可!繰り返す、交戦は不許可!」などとAWACSのおっさんが絶叫する中、必死に撤退ポイントまで逃げる羽目に。「ミサイルは全部捨てて機体を軽くしろ!高度を捨てて速度を稼ぐんだ!」などと言われながらの敗走は立派なトラウマです。ぎゃー。
- そんなこんなで、通信は演出として非常にいい味を出してますが、今回の通信の何がいいかって、プレイヤー機のメビウス1が、そのあまりの戦果のあまり、敵味方双方から次第に畏怖の対象になっていくのが分かるところ。機体にメビウスの輪のエンブレムを入れているため、味方からはメビウス1、敵からはリボン付きと呼ばれるプレイヤー機、時にはたった1機で敵全戦力の4分の3を潰滅させたりするので(ランクSを取るためには必要なんだよ!)、次第に敵味方から、
- 空飛ぶ絢爛舞踏
- みたいな扱いを受ける羽目に。最初は敵から「1機すごいのがいるぞ、リボンのエンブレムをつけた奴だ!」とか言われる程度だったのに、偵察衛星打ち上げミッションで、敵の応援に来た黄色中隊にミサイルを当ててしまったばっかりに、
- 「今俺を撃ったのは誰だ!? 誰か確認してくれ!」
- 「リボンのエンブレムをつけた奴だ!」
- 「おい、黄色が煙をふいてるぞ、誰がやったんだ!?」
- …などと敵味方双方で話題沸騰になってしまう主人公。さらにはストーンヘンジ破壊ミッション(燃える!)では、ちっとも手伝ってくれない味方の代わりに、8門ある巨大レールガンをげしげし潰していると、「すごい、あいつ1人で全部やっちまうぞ!」などと言われる主人公。果ては増援に黄色中隊が来たってのに、AWACSに「大丈夫だ!こちらのエースは奴らより速い!交戦を許可する!」などと手のひらを返されてしまい、しょうがないので戦ったら、黄色中隊の1機を撃墜してしまい空飛ぶ絢爛舞踏確定。
- それからというもの、味方の上を飛べば「すごい!今俺たちの上をメビウス1が飛んでるぞ!」と言われ、敵からは「畜生!リボン付きが来てやがる!奴は死神だ!」などとビビリまくられ、ワタシのヒーロー願望フル充足。つーか空飛ぶセガールなのかメビウス1。これでX-02と組み合わせて飛べば、気分はMIG-31ファイアフォックスに乗ったミッチェル・ガント。ロシア語で考えるも可。
- ■ 酒場の娘と語り手はくっついたのか、それだけが気になる
- 今回のエースコンバットには、ミッションの合間合間にサイドストーリーが挿入されてます。戦災孤児となった語り手が、仇であるはずの敵パイロット・黄の13と出会うことによって始まる人生模様。メビウス1と直接絡むストーリーではないけれど、戦時下の人々の様子や、敵である黄色中隊の面々のキャラクターを深いものにしているのでとっても良。アニメアニメしてもいなければ、変にドラマチックにするでもなく、単純に戦争の悲哀と無常さを描いているのがいいなぁ。間違いなく雰囲気醸造に一役買ってます。個人的にはとってもお気に入り。
- …ところで黄の4と酒場の娘にハァハァしてみるのはダメですか。
- ごめん。
- 完全に順番が前後してしまったけれど、グラフィック関係の美麗さも特筆もの。オープニングムービー、ムービーかと思っていたら、よくよく見ると60fpsのリアルタイムレンダリング…要するに全部ゲーム時と同様に普通のポリゴンで描画されているのであった。気を抜くとプレレンダリングのムービーと見間違えるくらい美麗。すごすぎ。ナムコ限界突破。
- その後フランカーその他の戦闘機が飛び回るデモが開始されるのだが、そこでまた悶絶。
- この画面でゲームが出来るですか。洒落になりません。
- 実写そのまま、とまでは言えないにせよ、限りなく実写に近いような美麗な画面がごりごり動いていたのであった。つーかオープニングとクオリティ全然変わってないよ…。プレステ2おそるべし。カメラも手ぶれ効果が入っていてすげぇリアル。地形のテクスチャも涙が出てくるほどリアルで、引き目のアングルならば「今俺は実写を見ているんだ、そうなんだ」と自己暗示をかけても信じられそうなほど。地面スレスレを飛行するとさすがにテクスチャの粗も見えて幻想も破れますが(笑)。それにしても遠目ならモノホンと見紛うばかりのテクスチャどっから手に入れてきたんだ…と思ったら、どうやらスペースイメージングの協力を得ているらしい。納得。
- ところでさ…何もかもが美麗すぎるAC04のグラフィックのなかで、爆発だけが妙に浮いて見えるのはワタシだけですか…?ここだけ妙に昔ゲーム的爆発表現を引きずってる気が…。
- ■ 空を飛んでごきげんになろう
- そんなこんなで今回も結構楽しめましたですよ、エースコンバット。何と言っても硬派な戦争の雰囲気があるのが良いです。そして、そんな中で一人で戦局を左右するスティーヴン・セガールな男、メビウス1な気分にどっぷり浸れるのもよいものです。黄色の13と戦災孤児のドラマでちょっと落涙するも可です。ちなみにワタシにとってのAC04は、
- X-02でのリプレイを眺めてうっとりするためのゲームです(断言)。
- ええかげんそこから離れんかいわし。ちゃんちゃん。
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