
『こころナビ』
対応機種:Windows98/Me/2000/XP
ジャンル:近未来的(?)あったかHな純愛AVG
発売元:Q−X(きゅーくす)
標準価格:8800円
関連リンク:
Q−X
『こころナビ』公式ホームページ
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- ■ 恋をしよう!
- というわけで今回のお題は、きゅーくす(英語表記ではQX。クリア・エーテルとは何の関係もないはずだ。たぶん)の、近未来的(?)あったかHな純愛AVG(原文ママ)こと『こころナビ』にございます。とりあえず、近未来はさておくとしても、あったかでHで純愛はそりゃあよいものでゴザイマス。誰しも一つや二つそんな想い出があるはず。ワタシを省みるに、中学生の時分、当時の学級副委員長に片思いしつつも、結局卒業まで告白イベントを発生させずじまいで、かたや卒業式の日に、当時組んでた保健委員の女の子から、ラブレターとも決別声明文ともつかぬ微妙なお手紙を頂いてちょっとほろ苦な思いを抱いたあの頃が人生の絶頂期(なんのだ)で、その後は、大学生時代に、スーパーで一緒にバイトしていた女の子にちょっと想いを寄せたり寄せなかったりして、その子からちょっと義理っぽくないバレンタインチョコをもらったときには、柄にも無くホワイトデーにお返しなんてしてしまったものだが、こちらが卒研&大学院進学を決心したときに、バイトが続けられないからってんで辞めてしまってからそれっきり。その後の学生生活があらゆる意味で暗黒時代になると分かってたら辞めずに別の道(なんのだ)を模索したよウワアァァァン!おまけに今は技術職で周りに出会いの種すらありませんが何か?なーんだワタシってば、あったかもHも純愛も無縁だったのね。ギニャース!
- …などと、「恋をしよう!」の一言で何かがトリガーされて、ゲームのネタばらし云々以前に自分の人生のネタばらしを始めてしまってのっけからずずいと方向がずれてしまったので、例によって軌道修正すると、『君が望む永遠』で鬱系泣きゲーにお腹いっぱいとなったところで、『家族計画』で大団円ハッピーの素晴らしさに目覚め、あげく、こちらの倫理観をつるぺたと犬チックと黄金水で完全にターミネイトしてくれたある意味傑作の『水月』にて、何かの見境すらなくなったこのわたくしが、なんで『こころナビ』に手を出したのかというと、いやー、設定とか結構面白そうだったし、むやみに重いストーリーが幅を利かせる昨今、こういうある意味お気楽な作品もいいかなー、てへ。とか思ったからであって、
- 決してぽやっとしておめめがくりっとしたキャラ絵が可愛いにゃ〜とか思ってしまったり特にメインを張ってるガーター娘が某ナースウィッチ系のビジュアルでさりげなくツボだったからとかいう理由ではない。断じて。
- いやだってほら、設定は最近生活に浸透してきたインターネットにオンラインRPGのインターフェイスをからめたって感じで興味深いし、ストーリーもほんわかしててよさそうじゃん!絵だけで買ったんじゃないよ!信じろよ!
- …絵師の方は亜方逸樹と申されますか。その名前…覚えておこう…ほふふー。
- ■ 恋しなくてもいいからIRISは欲しい
- 間違った未来、誰かが選択を誤った世界。インターネットの世界はIRIS(Imitated Rounder and Ideal System)という技術によって、ちょっとだけ楽しくなっていました。具体的にどんなシステムなのかというと、まあ、ラグナロクオンラインとかFF11とかのオンラインRPGみたく、Web上にキャラクターを作成して、そのキャラを使ってブラウズするといった感じ。作成したキャラはラウンダーと呼ばれ、RPGの街とか部屋とかが、ラウンダーが巡回する個々のWebページに相当するわけですな。違うのは、ログオフ時には、ラウンダーはNPCと化して自律行動を行うということ。Webブラウジングには正直面倒そうなシステムだけどそれはそれ、ちょっとやってみたいかもだ。
- で、主人公は、進学校に入学したはいいものの、周囲は勉強勉強でギスギス気味、学校の勉強ペースから脱落気味ということもあって、愛と勇気どころか、WebとWebページだけが友達さ〜、という状態に成り果てていたのであった。なんか微妙にリアルだ。ところがどっこい、ある日、主人公がいつものようにパソコンを立ち上げてみると、「恋をしよう!」なんて怪しげなサブジェクトのメールが受信されていて、おまけにそのメールの添付ファイルが自動展開!挙句、何故か目の前で閃光と爆発が!そしてなんとしたことか、モニターから美少女が実体化!…などということはなく、逆に主人公のほうが電脳化してサイバースペースに入り込んでしまうという割と新機軸。それこそが、主人公に送られてきた超ブラウザ『こころナビ』だったのだ。こころナビによって、自分のラウンダー・リュウヤと一体化する能力を得た主人公は、誰やねんこんなもの送りつけてきたのは、と首を傾げつつ、何故か恋をしようとWeb内外を奔走することになるのだった…。
- …そんな感じのおはなしの『こころナビ』は、昨今にしては珍しいくらい、(良い意味で)直球勝負なゲーム。このゲームをキーワードを使って表現するならば、一言「初々しい」。ストーリー中盤に無闇にヘビーな展開を持ってきて話の起伏をつけようとするゲームが多い中、恋に不慣れな主人公が自分の気持ちに気づくまでに焦点を絞って、あくまでも明るいノリを保ったまま展開するこのゲームのシナリオは、ワタシ的に大変好ましいデス。ああ、どのシナリオもなんか微妙に甘酸っぱいよ!ああ溢れ出す初恋のおもひで。そして開かれるトラウマの扉。ギギギギギ。いやこのゲームトラウマはないから。
- んで、初々しいのはなにも色恋に限らない。ゲーム中、主人公は自分でもWebページを解説することになるのだが、その描写がまた初々しくていいんだこれが。慣れないHTMLと格闘して、誰が見てくれるんだろうとワクワクしながらHTMLファイルをアップロードして、あちこちのサイトにリンクのお願いのメールを出して…といった、Webページ持ちなら誰もが通過してきた、あのページ開設当時の心躍る感覚が思い出されて懐かしくなっちゃいましたよわたしゃ。初めてのHTML、初めての恋。そして初めての恋が成就した瞬間、即結合。まあエロゲーだしな(涙)!
- などと初々しさをウリにしつつ突き進むこのゲームですが、実は微妙にチャレンジャブルな部分もありまして…後述。あと、Hシーンにおいて、避妊描写を欠かしていないという点が意外と好印象。ここらへんをあいまいにしている作品が多い中、ちゃんとコンドームを装着して事に及ぶ主人公は性教育の観点からも好ましいと言えましょう。セーフセックスの心意気だ!
- さて、こころナビを手に入れた主人公は、こころナビの力で今までの自分を変えようと活動を始めるわけですが、こころナビには主人公をサポートする優秀なサブシステムが付随しており、主人公に助言したりページメンテナンスのお手伝いをしたりと、様々な面で不慣れな主人公の案内役をしてくれるわけです。で、主人公の場合、それは何故かコナという名の妖精さんだったりするわけですが…正直妖精かどうかはどうでもいい、
- コナさんをわしにくれ。
- いやもうアンタ、コナさん最高ですよ?姿自体は幼児体型のティンカーベルというか、その筋の用語で言うならばぷにでロリ、といった按配なのだが、その妖精さんが越後のちりめん問屋口調で話し始めた瞬間からワタシの魂は極限までぶっこ抜かれ状態。か、かわいい…。他のヒロインズがどうこう言う前に、とりあえずコナがかわいい…。日本は駄目になってしまいました。おまけに優秀なサポートシステムでございますですよ?ページのメンテナンスから荒し対策までバッチリサポートしてくれますですよ?ワタシ内部では、緑色に光る独立型戦闘支援ユニット、凍項電子新社製祥雲LLN68、そしてコナさんてな按配でございますですよ?ああ、そのひらひらでふりふりのワンピースと蜷川新右衛門口調でワタシのサイトのメンテナンスをしてくれ(笑)!
- そんなコナさんに見守られつつ、Webの中と外を巡りながら恋心を育んでいく我らが主人公。このおはなし、Webの外で出会った人物と、Webの中でラウンダーとして再会したりするので油断なりません。もち、お互い名乗らなければ、実際の人物とラウンダーとが結びつくことは無いわけで。この辺り、(Webと現実世界の関係が逆転してるけど)オフ会の状況に通じるものがあるよなぁ。名乗り名乗られるまで、よく知った相手が全く分からないという仮面舞踏会状態。そんな状況下で青春する主人公の明日はどっちだ!?
- ゲーム自体は12月初頭から始まり、色々な出会いと交流を経て、12月25日に意中の相手に告白、その後は思いの通じた相手との犬も食わないラブラブ描写、となっております。以下、いつもの各個撃破記録デス。例によってネタバレ全開・紹介は攻略順なのでよろしうに。
- ■ いとこ同士は鴨の味、なら兄妹は何味よ
- 初回プレイ時は勝手も分からず、とりあえず欲望の赴くままにいろいろ試してみるわたくし。そして迎えた告白前夜、モニタの中からコナさんが「意中のご相手はどなたでございますかな?」的なことを聞いてくる。よし、ここは主人公のその後の人生を左右する重要な選択ゆえ、慎重に考えねばならぬ。というわけで、慎重に考えた結果、いきなり話はえらい方向に流れていくのであった…。
- 今関凛子
- 主人公・今関勇太郎の実妹。Web関係知識は兄をも上回る上に、学科の単位も主にWebで取得という兄以上のヒッキー。なのにスタイル抜群のクールビューティ。でも人付き合いは嫌い、男はもっと嫌い。そんな妹を攻略する羽目になった主人公の明日はどっちだ!?
- …いやこれはホントに狙ってなかったってマジで!告白前夜の選択肢で「いや、よく考えよう」なんて選択肢があったから、そりゃあこういうことは軽々しく結論を出してはイカンよな、と思ってよく考えようとしたら、なんかこっちに流れてしまったんだよ!前半部の主人公と妹との相互不干渉な描写はこれまた妙にリアルだなぁ…とか思ってたのに(一応ワタシも妹持ち)。それは倫理云々以前に哺乳類として駄目だろ!だいたい、未成年女子を拉致監禁しようが強姦しようがエニシンオッケーなのに相思相愛でも実妹と姦通した瞬間に即破門、といういまいち基準がよく分からないソフ倫の倫理規定が黙ってないぞ!
- 一応その辺りは主人公もわきまえていたらしく、禁断の想いは忘れることを決意するのであった。で、失意のままWebをぶらついた挙句、失恋の勢いで、知り合いのこころナビラウンダーとベッドを共にしたりするのだが、そのラウンダーが実は…!で、回りまわってなんと主人公の思いは成就してしまい、妹とは、一緒にお風呂に入ったりテレフォンセックスを楽しんだりする間柄になったのでありました。おしまい。
- …いいのか!? それでいいのか(笑)!?
- いや、実妹に直接ジャックイン(なにをだ)しなければOKデス!というのは確かにそうなんだけど(ぶっちゃけ直接の肉体関係はなし)、裏を返せば、それ以外のことは全部やってしまってるということでありまして。っていうかこれはもう事実上やってるだろ。それを除いても、実妹にウェディングドレスを着せてお姫様だっこでキス、というイベントもやらかしてしまったこの凛子シナリオは大変にチャレンジャブルな仕様、と言わざるを得ないのであった。
- で、ワタシが何にこだわってるかというと、何も妹とのえっちはいけないとおもいます!などと了見の狭いことを言うつもりはさらさらなく(言えよ)、逆に、
- 若い肉体に火のついた二人が今後もガマンできるのか
- という点だったり(笑)。いや、生物学的なリミッターは最初から壊れ気味っぽいし、社会学的な禁忌も当人同士はクリア済み、となると、現実世界では禁欲を保ってる主人公と妹がむしろ不自然に思えてくるわたくしなのだった。一度気になりだしたが最後、ラストまでずーっとそれが気になりっぱなし。だって主人公は所詮オスだし、凛子も実はかなりむっつりスケベだよ!つうかこれはどう考えてもソフ倫リミッター!なんか性欲とは別の部分で微妙に欲求不満だよ!きゅーくすはソフ倫から脱退しる!脱退して禁断の世界を存分に描写するべし!べし!
- …まあそれはそれとして、最後は単なるシスコンブラコン兄妹が一丁あがり、といった感じに落として見せたシナリオはある意味さすが。主人公や妹がまっとうな異性愛に目覚めるまで世話せにゃならんとは、コナさんも大変じゃのう…。
- まあなんつうか、世の中のいわゆる妹属性とかいう方々にとってはドリームズカムトゥルーというかたまらんものがあるのかもだ。ダメ物件好きとしては、終盤の、Kanon名雪シナリオ並みの取ってつけたような急展開にも注目。
- ■ ちっこい娘とおねえさんとの間を行ったり来たり
- というわけで、初回攻略時は、不慮の事故により、不本意にも禁断の愛に走らざるを得なかったわたくし。コレはイカン、次こそは人として正しい不純異性交際に走らねばならぬ、と、今度は万難を排してかかるわたくし。で、欲望の赴くままに突き進んだ結果、主人公のとった道は国際恋愛だったのだった…。
- アイノ=ペコネン
- 北欧のオーロラと白夜の国、フィンランド出身のちっこい少女。正確は内気にして素直、引っ込み思案な性格を直そうとIRISを使い始める。Webをブラウジングしていた主人公に、いきなり「ケコーンしてください!」とアプローチしてきたのが出会いの始まり。実は日本のアニメ大好きで、おかげで日本語もそれなりに堪能。でも当初の唐突なアプローチが示すとおり、なにやら秘めたる悩みがある様子…。
- というわけで、シルバーブロンドのツインテールとグレイと黒を貴重にした服飾がかなりステキなアイノ。フィンランド育ちの白い肌もステキです。でも良く考えたら、フィンランドといえばバイキングの国でもあり、あの「作ったら、ブチ壊せ!」がモットーの凶暴監督レニー・ハーリンの故郷でもあるわけで。どうでもいいハナシですね。
- それにしてもアイノはイイ。何がイイかって、けなげで頑張りやさんなところがイイ。恥ずかしがると即気絶するくらいに人見知りなのに、それを直すために頑張るアイノ。そして自分の故郷・フィンランドを心から愛するアイノ。フィンランドのことを嬉々として色々教えてくれるアイノ。そんな娘が身近にいたら、何か手を貸してあげたいと思うのが人情ではあーりませんか。そしてその感情が巡り巡って恋・心。告白されただけで気絶してぶっ倒れるフィンランド娘と、初めての恋に一回り成長した主人公の恋愛は、見ていて大変ほほえましいものです。当然、超遠距離恋愛になるわけですが、
- 「アイノちゃんが、本当に信じてくれるのなら…僕は迷わないよ」
- 「ワタクシ…信じます」
- っちゅう感じの想い会う心と申しますか愛し合う二人の信頼関係と申しますか、ボクもいつかフィンランドに行くよ!約束する!
- と思ったらその後、主人公とアイノは意外なところで意外と早く、実際に会うことになるのであった。これはびっくりというかこっちも思わぬ不意打ちでございましたですよ。主人公…よかったなぁアイノが良い娘&器量良しで。これで相手が「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」みたいなのだったら目も当てられんぞ。
- まあそれはそれ、最後も最後まで自分たちの想いを貫いたふたり、といったあんばいでとっても良。っていうか抱きしめると腕の中にすっぽり納まる小柄なフィンランド少女…いいなぁ…。お持ち帰りしたい。
- アイノシナリオ終了後、しばらく「ああ…フィンランドはええのお…」と甘酸っぱさに浸っていたのだが、そこでふと正気に返るわたくし。いかん、太平洋だ!っていうか北極海!最近ときたら小児愛傾向が強まりすぎだわし!というわけで、早速それを相殺すべく、次にターゲッティングしたのは年上キャラだったのだった。そういう問題なのか。
- 初瀬みまり
- 主人公の近所の神社で巫女をしている女性。関西系だが、大阪というよりはむしろ京都なイメージ。霊感あり&憑物落とし能力アリ。巫女になる前は情報系を専攻していたらしく、実はIT方面にもかなり明るいというか、Webの巡回が趣味。あ、あと微妙に貧乳。主人公はふとしたきっかけで彼女と知り合い、いろいろ相談に乗ってもらったりしていたが、そのうちに…。
- というわけで、巫女さんです。その筋のヒトにはたぶんたまらない巫女さんです。関西系だと、普通やたらとぎゃんぎゃん喚くかしましいキャラを想像しがちですが、その点このみまりさんは一見おしとやか風味なのでちょっと新機軸。でもツッコミの鋭さはさすが関西系。おまけに年上の余裕も漂ってます。黒の長髪もいとよろし。まあでも巫女さん設定は食傷気味ではあるよなぁ…ワタシがカリンスキーなのは何も巫女だからってわけじゃないし。
- などと思いつつ進めるわたくし。で、ある日街をぶらぶらしていた主人公は、オフで買い物をしていたみまりさんにばったり出会ったのであった。オフなのでみまりさんは当然私服。そしていきなりびろりろり〜んとかき鳴らされるワタシのダメ琴線。
- 私服のみまりさん、イイ!
- いや、もう、なんかイイ。巫女装束なんて非日常的なものがデフォだと、逆に何気ない普段の私服姿が映えてしまうというこの生命の神秘。偽お嬢様だろうがなんだろうがイイものはイイ。これで街に出てきた理由がパソコンのジャンクパーツ漁りってのがまたイイ。いいのかそれは。ああ…なんつーかもう、
- 巫女装束を着ていない巫女さんキャラスキー
- などという、心底わけのわからない属性に目覚めそうですよわたしゃ。私服みまりさんスキー。
- そんなみまりさんですが、恋愛に関しては意外と醒め気味というか、言い寄ってくる相手は全部守備範囲外、告る相手には全部玉砕といったあんばいだったらしく、ある意味経験豊富で難攻不落。そこを若さゆえの素直な心の発露で突破していく主人公も見所。シナリオが進むにつれて、みまりさんの意外と純な一面も見えてきてういやつういやつ。あと、ハンバーガーを頬張ってるみまりさんも可愛いです。ワタシはハンバーガーになりたい。
- ところがどっこいシナリオ自体は、謎の拝み屋ラウンダーに襲撃される他のラウンダーたち、といった緊迫感ある(当社比)展開も入ってきて結構ボリュームもあったりするのだった。でも最後は丸く収まって大団円。尻にしかれる主人公。婚姻届〜(涙)!なぜ泣く。
- そんなわけで、最年少&最年長コンビを喰ってけっこうほんわかとしたいいキモチになって満足満足なわたくし。ところで主人公くん。突っ込んどいて(何をだ)悶える相手に何を言い出すかと思ったら、
- 「好きだって気持ちが…こんなに大きくなりました」
- とか言うのはマジ勘弁してください。このメッセージを読んだ瞬間、腰が抜けるほど笑ってしまってしばらく社会復帰不能でございましたですよわたしゃ。それだったら健全な日本男児は毎朝好きだって気持ちが炸裂だよ!
- ■ 気になるアイツとおサル状態
- それでも総じて甘酸っぱいほんわか感の中をたゆたっているわたくし。さて、お次は…なんとなくお約束の幼馴染に。
- 倉持小春
- 主人公の幼馴染で1歳年下。学校では女子ソフトボール部のエースで4番。でもがさつ。主人公は毎朝、小春を起こして学校に行くのが日課になっているのであった。気の毒に。
- というわけで、お約束であれば、ねぼすけの主人公を幼馴染が起こしにくる、てなところを、逆に主人公が幼馴染(♀)を起こさねばならないという割と新機軸。そんな…おにゃのこの部屋にずかずか入り込んでお布団を剥ぎ取るなんて…ぽっ。だが実際のところは、小春と来たら手足をおっぴろげてぐーすかぴーというだらしなさなので色気のかけらもないです。貴様ぁ!それでも幼馴染か!古来より親しき仲にも色気ありと言ってなぁ…(言ってない)。
- まあその後いろいろあって、実は小春は昔から主人公が好きで、主人公もその気持ちに気づいて相思相愛、という良くあるパターンに収まるわけですが(途中を大省略)、このシナリオが本領発揮するのはここから。このシナリオの醍醐味は、若い性欲が大暴走してしまったらどうなるかという悲劇を、「恋愛のゲームだからこそ、Hシーンは濃厚であって欲しい!(パッケージ原文ママ)」というタテマエに乗せて送るという点にあったりなかったりするのである。以下、その記録。
突発企画・主人公、その下半身暴走の記録
- 告白後、アルバムを見て往時を懐かしんでる幼馴染を後ろから襲撃。
- 2日後、いつものように朝起こしに小春の部屋に入ったところで、小春の寝言を聞いて主人公の理性が暴走。寝込みを襲撃。
- その日の学校で、罰としてトイレ掃除を言い付かった主人公、トイレ掃除のついでに、小春をトイレの個室に引き込んで襲撃。
- その後、実は小春もこころナビユーザであることが判明。双方こころナビユーザの場合、現実同様接触が可能なため、ラウンダー状態のまま、懐かしのお医者さんごっこを再現するという口実の元に襲撃。
- さらにプレイヤー側のリビドーが高まっている場合、主人公は入浴中の小春も襲撃。
- …お前はサルか。
- そりゃこんだけ一方的なマシンガン状態が続けば百年の恋も冷めるっちゅうか、普通なら引くわなぁ。というわけで、最終的には「関係を考え直したいの」的なことを言われてショボーンな主人公。殊勝に「僕はずっと待ってるからね」みたいなことを言ってみたりはするけれど、今までの前科を考えると完全に上滑りっちゅうかお前何様だ。
- しかし、恋人が出来て舞い上がってしまって、つい相手の気持ちも考えず体を求めてしまう…というのは、実際にも十分ありそうなケースでもあるし、これはこれでリアルなのかもだ。そうすると、この後の見せ場は、気持ちがすれ違ってしまった主人公と小春がどうやってよりを戻すか、だよなぁ。さぁ、この後、このシナリオはどういう展開を見せてくれるのかな?……って、
- そこに唐突に聞きなれたエンディングテーマが(笑)。
- ちょっと待て!これ『メモリーズオフ』じゃなかったよな?まさかここでシナリオぶった切りじゃあるまいな!? でもなんか容赦なくエンディング続いてるし。そうか!これはエンディング後のエピローグでその部分を描くんだな!そうなんだよな!っていうかそうであってください。
- で、そして迎えたエピローグ。
- なんか10年後のお話とかになってるんですけど…。
- そこに至るまでの一大スペクタクル全部スポイル。幸せそうではあるのだが…いいのか!? それで本当にいいのか(涙)!?
- …まさかこんなところで『メモリーズオフ』ばりのストーリーワープ航法に遭遇してしまうとは露とも思ってなかったわたくし。ショックをひきずったまま、一番やる気のなかったキャラ攻略に走ってしまうわたくしなのだった。
- ルファナ
- 主人公の前にたびたび現れる謎の美少女ラウンダー。ガーター娘。主人公以外のラウンダーからは姿が見えず、また、こころナビの根幹にもかかわってるそぶりもあって謎は深まる…。でもなんか頭のネジゆるんでます。
- とりあえず、この娘に関してワタシが言いたいのは…。
- 君は、寝てる間にヒトの手足を縛り付けてチンコいじくってくるような娘に恋愛感情を持てるか?
- 正直、ワタシはイヤだ(笑)。でもなんか恋愛成就することによってネジが締まったのか、後半は結構素直に可愛かったりする。あと、こころナビの根幹にかかわっているというのは本当だけど、このゲームは衒学的な設定を堪能する類のゲームではないので変に期待しないように。
- あーあ、これで残るは、変に突っ張ったメガネ娘だけだよ…。まあ乗りかかった船だし、ということで、殆ど義務感だけで最後のキャラ攻略を始めたわたくし。ところがどっこい、これが意外なダークホースだったのである…。
- ■ 犬チック娘にハズレなし
- というわけで、残るは「あたいをなめんじゃないわよ」とかスケバン口調で既にげんなり気味だったメガネ娘のみ。でも飼育部所属で、動物を可愛がってる時の姿は輝いてたような気も。とにかく、その輝きを心の支えにして頑張るよボク…。
- 仲手川夢
- 飼育部所属のメガネ娘。外見はグレる要素皆無なのに、口を開けば無理ありありのスケバン口調。なにやら複雑な家庭事情がそうさせているらしいが…。主人公はひょんなことから、飼育部の運営にかかわり、夢にかかわっていくことに…。
- で、結論。
- ゆ、夢〜ッ(涙)!
- い、イカン!これはイカン!警報!第1級ラブラブ警報!やばいよ!ずるいよ!卑怯だよ!実はこんなに明るくて素直で可愛い娘だなんて誰も警告してくれなかったじゃないのさ!しかも動物好きとはいえ、ただの動物ミーハーではなくて、その生死にも真摯に向き合う本当の動物愛にあふれるその心意気!グレてる(というかグレてるのを装ってる)のもそれなりの理由があってのことだったんだね!夢!ボクは君を一生守るよ!約束する!約束の大安売りのわし。
- そんな夢のために、主人公も一気に男前度アップ。夢のすべてを大きく受け入れ、夢の幸せのために頑張るその姿は嗚呼まさに理想の彼氏。お前は本当に小春シナリオと同一人物か。そして周囲にも認められた二人は嗚呼、なんてラブラブ。最後の方のえちーなぞ、ボリュームこそ違え、あの『水月』花梨シナリオすら髣髴とさせる甘々ラブラブ睦言モードに入ってしまっていて俺様轟沈。エピローグなんて、まだこいつら高校生だってのにまるで新婚夫婦のようなアツアツぶりをまざまざと見せ付けられ俺様沈没。い、いいのか!こんなに幸せでいいのか!貴様らドッグフードになっちまえ畜生(涙)!
- シナリオ自体も意外なひとひねりが効いていて楽しいもの。それにしても、花梨といいこの夢といい、犬っぽいっていうのは何か重要なファクターなのか。っていうかわしにとってはもう重要なファクター。
- 犬チック娘に悪い娘なし。
- ああ…犬は…犬は良いものだ…。最初こそ、それでもやっぱりアイノ&みまり姉さんかと思っていたけど、その後、夢シナリオの甘々遅延信管が炸裂したらしく、気がついたら夢シナリオを「しやわせっていいなあ」とか惚けたことを抜かしながら延々リプレイしている始末。嗚呼ワタシはアラスカンマラミュートになりたい。
- ■ 気軽な楽しみ。そんな幸せ。
- そんなわけでこの『こころナビ』、いわゆる大作志向の作品と比べたらずっと小粒(正直、一つのシナリオは2時間もあれば終わる)だけれども、気軽に楽しめるボリュームで質の高い内容を持ってきたところを評価したいわたくし。何でもかんでも重厚長大に向かいがちな昨今、むしろこういう存在は貴重ですよ?グラフィックもきれいきれいだし登場人物はみな可愛いし愛らしいし。大作志向に疲れたアナタをほんわか癒す、そんな『こころナビ』。
- そんなわけで、
- とりあえず夢はワタシがもらいます。
- 結局それがオチかい。とっぺんぱらりのぷう。
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