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アインハンダー

『アインハンダー』
対応機種:プレイステーション
ジャンル:シューティング
発売元:スクウェア
標準価格:5800円

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 スクウェア、ちょっとだけ名誉挽回。
 「フロントミッション2」が大コケしてからこっち、ファイナルファンタジーの新作でもない限り、スクウェアのゲームは買わんだろうと思っていたのですが、我が友人のたこまる氏曰く、「面白いしよく出来てるよ」とのこと。彼はウィンターヒート(アーケードのゲームですね)で全国制覇を成し遂げるほどの筋金入りのゲーマーだし、私に「To Heart」を貸してくれた恩人でもある(爆)。私がいかに「To Heart」にはまってしまったかは別項に記したとおり。彼の選択眼は信用できる。というわけで、いまいち買う気のしなかった「フロントミッションオルタナティブ」購入計画はあっさりと放棄し、やつを購入したのだった。

機体の腹部には一本の腕
その鋼の腕で
撃って、奪って、ぶち壊せ!
「アインハンダー」

 いやー、シューティングをプレイするのは実に久しぶりだったんだけど、購入価格分は間違いなく楽しまさせていただきました。いけてるぞアインハンダー。

 (注・以下の文章は、「小島修一はメカゲーだと無条件で評価50%アップのバイアスがかかる」ということを念頭に置いた上でお読みください)

 冒頭のムービーからして死ぬほどいかしておる。渋めのおやじ(←ここが重要)の英語ナレーションにかぶせて、天に屹立する機械塔、空に影を浮かび上がらせるエンディミオン、その間、静かにムービー続く。迎撃に向かうウーフ、一瞬かぶさるエンディミオンのパイロット、そして、そのコクピットが下方へ傾いた瞬間、おやじの「EINHANDER」の声にかぶせて、場面は一瞬にしてエンディミオンの帝都へのパワーダイブに!全ては一気に静から動へ、うなる音楽、火器開放するエンディミオン、天高く舞い上るグライフ、グライフのビーム砲を華麗に躱すエンディミオン!あああ失神するほどかっこええ。しないけど。

 アインハンダー・プレイの心得:オープニングを飛ばすのは人非人のすること也。じっくりと鑑賞し、闘争心を奮い立たせるが真の月の戦士也。

 このゲームで特筆すべきといえば、やはり演出。このゲーム、基本的には横スクロールシューティングなのだが、ボスや面の途中で、必要に応じて上下左右にパースがかかる。例えば、1面ボスのドラッヘとの戦闘突入時、まず自機がトンネルに突入するとき、普段の自機の真横からの視点が、やや自機の後方よりに移動する。おおっと思った次の瞬間、視点は一気に自機の後方に回り込み、トンネルの出口をまともに覗き込むことになる。そこの出口にはドラッヘが待ち構えている!一気にトンネルを抜けた自機に、ドラッヘが首をもたげて威嚇する…。
 うおお、俺はこの日のために生きてきたんだあ。こんな演出ができる横シューを見る日がこようとは。
 ちなみに、この視点移動の演出がもっとも生かされているのが、最終ボスとの戦闘中である。詳しいネタばらしは避けるが、横方向固定の視点では、絶対にあんなスピード感溢れる演出はできん。最初にボスの波動砲を見たときには感動したね、わたしゃ。立体ってすばらしい。ポリゴン万歳。
 おっと、もっと特筆すべきことがあった。このゲーム、プレイ中は読み込みによる停止が一切ない。これはでかいぞ。フロミ2で読み込みのシャレにならん長さに泣かされた私には特に。ノンブレイク・シューティングの看板に偽りなし。シューティングは基本的に一本道だから、CD−ROMに先読みがしやすいっていうのは想像がつくが、それでもプレイ中はファミコンのロムカードリッジ並みのパフォーマンスで動くのは、すごいぞ。
 え、肝心のシューティング部分はどうかって?…あー、ムズいです(笑)。ガンポッドを奪取するシステムはかなりよくできている(弾切れしそうなところで次から次へと新しいガンポッドが出てくるので心配なし)が、ムズイです。わたしゃイージーならなんとかクリアできるようになりましたが、ノーマルだと4面の冒頭でコンティニューの大半を使い切って、だいたい次の空港面で力尽きてしまいます。このいさぎよいまでの高難易度も、このゲームの大きな特徴でしょう(涙)。

 が、全てを凌駕するのが、このメカメカな世界設定。強大な地球の帝国ゾードムに対して、月面国家セレーネが行った意図不明の作戦。それは、月より飛来する戦略戦闘機による敵拠点の奇襲作戦。ああかっこいい。しかも、出てくる敵がみーんなガンヘッドライクなメカメカ。きちんとゲームの暗い硬派な雰囲気を壊すことなく醸造してくれる。ええわあ。私のお気に入りは2面ボスのシュネンビ登場シーン(暗闇からいきなりサーチライトを照らしながら浮かび上がってくる)、5面のシュバルツガイスト(自機が雲海を突き抜けた瞬間、太陽を反射しながら覆い被さるように上空を過ぎてゆく)、それに最終ボスのエヴァ。各面クリア後に入る通信もポイント高し。よーするに、こういう世界観ならかくあれかしというツボを、いやっちゅうほどうまくついてくれたわけですな。
 結論。難易度およびその世界観ゆえに万人にはお勧めしかねるが、メカ好き、シューティング好きならば決して外してはならんぞ、この一本は。スクウェアあなどりがたし。やればできるじゃん。

 ときに、ギャラリーの絵をBMP形式にする方法ってないのかなあ?あの絵をものすごく壁紙にしたいのだが。アストライアーFGA Mk.I萌え〜(変態かおのれは)。

Receipt from conduct satellite HYPERION....

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