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ゼノギアス

『ゼノギアス』
対応機種:プレイステーション
ジャンル:RPG
発売元:スクウェア
標準価格:6800円

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換骨奪胎ゼノにあり?

 本当は、買う気はなかったのだ。かの大駄作、フロントミッション2からこっち、俺内部におけるスクウェアというメーカーの株は大暴落していたし。今までの作品とはまったく毛色が違ったアインハンダーは例外にしても、もうスクウェアからは、ネームバリューにおんぶにだっこのロクな作品が出ないと思っておったのだ。
 特にこの作品は、絶対に手を出すまいと思っていたのだ。最初は。「神とは一体何か」とか、そういうのはエヴァが先鞭をつけたからこそできる商品作りだし、あっさりムーブメントに乗っかるたあ、スクウェアもええ根性しとるやんけ、と思っていたし。おまけにアニメ絵だし、声が出るって聞いたし。さらにおまけにポリゴンバリバリだから、またフロミ2のCD読み込み地獄が再来すること間違いなしだと思っていたし。
 が、春休みはとにかく、長丁場のRPGでもやってないとやってられないほどヒマがありあまっているのである(核爆)。
 社会人の方々に殺されるな、わし…。
 というわけで、「ヒマだし、お友達が面白いって言ってたし」という自分に対する言い訳の前に、ワタシの鋼の信念はあっさり崩れ去り、欲しくなった次の日にさっさと買ってきてしまったのでした、アレを。いや、ホントは、FreeBSDのおべんきょうをするとか、1種のおべんきょうをするとか、読了本はあるが更新の滞っている「うちの本棚いらっしゃい」を更新するとか、しなきゃならんことはいくらでもあるんですけどね(笑)。現実逃避。

これってもしかして…パクリ?
「ゼノギアス」

 結論から言うと、面白かったっす、予想外に。FF7のころからきちんと進歩してるじゃない。はっきり言って、演出手法がエヴァと同じだとか、メニューまわりの動作が遅いとか、挿入されるアニメが違和感バリバリだとか、ディスク2枚目の演出が手抜きにしか見えん(ストーリーの流れを全て語りで片付けるんだもんなぁ)とか、紙芝居並みに一本道だとか、ポリゴンのマップは慣れるまで死ぬほど鬱陶しいとか、一回プレイしただけでは把握しかねるほど難解な設定とか、その他細かい不満は積もれば山となるほどあるが、それでも、FF7よりも好きかもしんない。スクウェア製映画的演出RPGの一つの到達点と言えるかも。演出面で言えば、現存のRPG(FF7も含めて)の最高峰でしょう、間違いなく。
 さて、まだまだ言いたいことはあるが、ゲームの性質に関するお話はとりあえず他の人にお任せするとしよう。ワタシ自身は、このゲームをやっていて、一つ、どーしても気になって気になって仕方がないことがあった。
 このゲーム、ありとあらゆるところにアニメや映画の痕跡を見て取ることができるのだ。
 まあ、ゲームはするけどアニメはあんまり、という人にはあまり関係ないことではあるけど、幸か不幸か、ワタシはそういう余計な知識があるばっかりに、ゲームを進めるたびに、「これって、まんま○○やん」とツッコむこと数知れず。まあ、クリエイターの方々もアニメを見て育った世代であることは間違いないであろうから、ある意味仕方の無いことではあるけれど、にしても、目に付きすぎ(笑)。すがすがしいほどである。ネタバレを承知で試しに書き出してみると、

  • オープニングムービー、これはもう一目瞭然。エヴァ見た人で、このムービーを見て、「使徒、侵入」を連想しなかった人がいたら、一度お目にかかりたい(笑)。まんまや。
  • 主人公フェイの機体、ヴェルトールは、きわどいところではあるけど、ぱっと見で思い出すのがエヴァ初号機。必要以上に人間型であるところとか、胸のパーツの辺りとか。暴走とか言ってるし。
  • 主人公はくよくよ悩むし、それを罵倒するヒロインがいるし(笑)。
  • 素手で巨大ロボットを倒す人間ってえと、やっぱり、ほら、Gガンダム?東方不敗?
  • バルト率いる潜砂艦ユグドラシルは、これまた「不思議の海のナディア」のノーチラス号にそっくり。類似点を挙げてみると、
    • 一回沈没するが、その際、関係ない人間は船長室、もとい脱出ポッドで脱出させられる。乗員はそのまま海、いや砂の底へ…。
    • その後、復活したユグドラシルは、空を飛ぶ(爆)。
    • 最大の類似点、復活したユグドラシルは、発掘戦艦である(核爆)。
  • 砂漠の下に広大な空間があった、という描写は、「ナウシカ」の腐海を彷彿とさせますね。
  • バルトのアジトがゲブラーの特殊部隊に急襲されるシーンでは、「男の戦い」入ってます。
  • フェイがキスレブの囚人街に捕らえられたときにつけられる首輪爆弾は、映画「ウェドロック」が元ネタですな。しかし、帝都を離れたリコの首輪が爆発しないのは何故(笑)?
  • ガゼルの法院は、雰囲気も、ちょこちょこ出てきては意味不明の会話をするところも、まんまゼーレ。
  • レンマーツォ、「レディ〜、GO!」って発進してますが…。ガンダムファイト。
  • 空に浮かぶ国、シェバトは、街の作りがあからさまにラピュタしておる。音楽まであからさまにラピュタしておる(笑)。
  • シェバトの守護神、巨大ロボ・ゼプツェンと、その操縦者マリア。その関係は、OVA「ジャイアントロボ」の、ジャイアントロボと草間大作そのまんまである。お父ちゃんの遺品であるロボットに乗って、元お父ちゃんが属していた組織と戦うという辺りが特に。なお、ゼプツェンは、そのデザイン自体が、ジャイアントロボと瓜二つである。操縦席がないところまでおんなじ。余談だが、マリアの祖父、バルタザールと出会った後に戦うゼプツェン似のロボット「カラミティ」って、確かジャイアントロボと同様の性能を持った敵ロボットの名前と同じじゃ…あれ、これは大鉄人17だっけか?
  • ソイレントシステム…分かる人には分かってしまうネーミング。名は体を表す。名前の元ネタは映画「ソイレント・グリーン」ですね。
  • あちこちで最大の疑問符がついた2枚目の演出。「CASE 1:碇シンジの場合」?椅子にぽつねんと座って、上からスポットライトが…。「おめでとう」がなかったのは幸いである。
  • ユグドラシル4世…マクロスですか?
  • エレメンツの合体ロボ、胸にライオンのロボットは勇者シリーズではおなじみだが、ここでは、ステルスガオー、頭部のかぶりもののモーション、決めポーズの類似性等から、ガオガイガー説をおしておきたい。
  • 敵の空中要塞が沈むところはもろに「インデペンデンス・デイ」。その後展開される構造体は、大きさとか、突起物の辺りとかが、「まごころを君に」の巨大化アヤナミ。
  • ゼノギアスのハイパーモード…あれって、光の翼だよなあ、やっぱり…。

 ちょっと挙げてみただけでもこれだけ。「不思議の海のナディア」作ったときの庵野秀明みたく、「この作品はかつてのアニメたちに対するオマージュです」とか言ってるんだろか、スタッフは(笑)。
 なお、この作品の名誉のために申し添えておくと、こうした影響はどのゲームにも多かれ少なかれ現れるものだし、あくまでこれらは「点」であって、それらをつなぐ「線」としてのストーリーは上質である。まあ、このゲームの場合、ちょっとメーター振り切っちゃってますが。

 それはともかく、多少問題はあるものの、いい作品であることには間違いなし。FF7をアレルギーなしに受け入れられるのなら、問答無用で買いでしょう。あと、昔ガンダムとか見てワクワクした覚えのある方も。とりあえず、「システムイド」とか「秘戦艦エクスカリバー」とか「ナノアセンブラ」とか「空間歪曲」とかいう単語で血がたぎってしまうアナタ(ワタシもだ・笑)は特に。

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