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METAL GEAR SOLID

『METAL GEAR SOLID』
対応機種:プレイステーション
ジャンル:潜入アクション
発売元:コナミ
標準価格:5800円

関連リンク:
コナミ
メタルギアソリッド公式ホームページ
つれづれなる電脳娯楽遊戯
レッツ・スニーキング!

 メタルギア万歳!
 というわけで、いきなりですが、今回のお題は、最初のアナウンスがあってから、待って待って待ち望み続けて、遂に発売と相成ったコナミ「メタルギア・ソリッド」です。いやー、なにせメタルギアとは、MSX時代の前作、前々作からの長いお付き合い(実はRS/Zくんがやっているのを横合いから見ていただけだが・笑)なので、感慨もひとしお。あのころからこのシリーズは出力全開でイカしてたからなぁ。間違いなく、ワタシの現在の娯楽作品嗜好に多大な影響をあたえておる。
 だから、もう今回は、説明書の冒頭で「OUTER HEAVEN」とか「ザンジバーランド」とかでてきた瞬間から、ワタシの頭はメタルギアモードに大移行。ビ、ビッグボス!懐かしすぎるッ!前作前々作の名シーンが頭のなかで走馬灯のように駆け巡る(死んでるんかい)。っていうか、今作からのプレイヤーのことなんか、ワタシもうどうでもいいです(笑)。ワタシは今、声を大にして言いたい。ヤレ。とにかくヤレ。死んでもヤレ。前作を知る人もそうでない人も、みんなまとめて酔いしれろッ!

Snake is back!!
「メタルギア・ソリッド」
アラスカ、フォックス諸島沖のシャドー・モセス島核兵器廃棄施設にて
ハイテク特殊部隊FOX HOUNDが突如として蜂起、島を占拠!
核弾頭を振りかざす彼らに対し
元FOX HOUND隊員にして、数々の困難な任務を完遂してきた伝説の潜入工作員
ソリッド・スネークに密命が下る。
人質を救出、テロリストの核発射能力の有無を確認し
事実ならばそれを阻止せよ!

 いやー、もうこれだけ期待させておいて、いざ本番となっても期待を裏切るどころか、それ以上に返してくるソフトなんて久しぶりですわ。「フロントミッション」以来ですな、こんなの。
 特に演出関連は特筆もの。綺麗だけど芸のないムービーを垂れながして映画的演出とか抜かしてる某スク◯ェアなんぞ彼岸の彼方に消えてしまえ!てな感じ。イベントなんぞ、ポリゴンであることを除けばほとんど映画並みと言いきっていいほどのクオリティ。というより、もうこれはアクション映画ですな(笑)。カメラワークとか、演出とか、もう今までのゲームのイベントとは別次元の質の高さ。その上、そこにゲームならではのケレン味が加わってくるもんだからもう…ワタシ好みの、魂が震えるほどおバカでかっちょいいシーンの数々が出現(笑)!通常のゲーム中においても、ビハインドモードや通信等、細かい演出が心憎い限り。
 ゲームとしても、だれない、飽きさせないという高水準。なんせコンセプトが「潜入」なんで、むやみに戦ったらすぐあの世行きだし、無駄弾は死に直結するし、こそこそ様子をうかがいながら進んでいくっちゅう緊張感はやみつきだぞ。隠れろ!走れ!見つかる前に首を折れ(笑)!

 それにしても、今回は登場人物がめっちゃカッコいい奴等だらけですな。ワタシ的には、スネークが帰ってきただけでもう十分なんですが。すねーく・いず・ばーっく!
 ソリッド・スネーク。かつて特殊部隊FOX HOUNDに籍を置いていたこともあり、FOX HOUND隊員として、1995年に武装要塞国家OUTER HEAVENにおけるメタルギア破壊任務を完遂。1999年のザンジバーランド騒乱においても困難な潜入任務を成功させた、どのような状況下でも任務を遂行できる、現在では伝説視すらされる潜入のエキスパート。ザンジバーランド騒乱後、アラスカで療養生活を送っていたが、今回の騒動に際して再び呼び戻される…。
 世界一飛び退き方がカッコいいオヤジ(笑)。
 いきなりで恐縮だが、今回のスネークくんの一番印象に残っているシーンが、二つとも飛び退くシーンなんだからしょうがない。一つはリボルバー・オセロットに足元に銃弾を撃ち込まれて華麗に飛び退くシーン(スローモーションかかってるぞ!)、もう一つは、バルカン・レイブンのM1戦車に戦車砲を撃ち込まれて、宙に吹き飛ばされたかと思ったら、空中で華麗に一回転して、JAを止めるために空中から投下された初号機よろしくずざざざざーっと着地するシーン。オヤジかっこよすぎるぞ!
 さて、前作までの迷彩服からスニーキング・スーツに着替えてのスネークくん、いや実に久しぶり。久しぶりなのに、キャラクターが前々変わってないのがさすが。昔から女を目の前にすると洒落たことを言わずにはいられない奴だったね、君は(笑)。
 しかし、さすがに年をとったなぁ、と思わせるのがパンチの弱さ(笑)。昔はパンチ3発で敵兵を皆昇天させることができたのに、今回はキックも織り混ぜたコンビネーションですら敵兵を気絶させるのがやっと。伝説の英雄も寄る年波には勝てないのか?しかし、今回スネークは、それを補ってあまりあるステキな攻撃方法を身につけている。その名は首折り。後ろを向いている敵兵に忍び寄って、おもむろに羽交い締めして首を締め上げるのである。敵兵は「はわはわはわ」とよくわからない悲鳴をあげて抵抗するが、無駄無駄無駄。じきに「ぐきっ」と聞くからに鈍い音と共に、抵抗していた敵兵の体から「くたっ」と力が抜けるのである。スネークが腕を離すと、どさりと床に落ちて昇天する敵兵。
 …素敵すぎる。
 そんな奴ですが、時折、言葉の端々に生まれつき戦いしか知らない兵士の哀感を漂わせるソリッド・スネークの声は大塚明夫。洋画の吹替とかでおなじみですね。ロボコップの声とかあててたような気がする。ワタシにとっては、カウボーイビバップの「マイ・ファニー・バレンタイン」でウィットニー・ハガス・マツモトの声をやってた人である(笑)。ソリッドにはまさにハマリ役。
 それにしても、こいつ、銃に撃たれてもすぐには死なんというのはまあいいとしても、戦車砲で撃たれてもハインドの機関砲で撃たれても対戦車ミサイル喰らっても100メガワットの自由電子レーザー喰らっても平気の平左とはこれいかに(笑)。人間じゃねえぞ。

 しかし、真打ちはプレイ開始後1時間後に現われたのだった。
 戦車格納庫棟地下2階、妨害電波発生区域において、人質のアームズ・テック社の社長、ケネス・ベイカーを発見したスネーク。助けようとするスネークに、ベイカー社長が呻く。

 「さ、さわるな…!」

 ベイカー社長は四方八方から伸びるワイヤーに括り付けられているではないか。そして、そのワイヤーの先にあるのは…プラスチック爆弾、C4!

 「そうだ!そのワイヤーに触れると、そいつともどもC4が爆発する」

 それが、ワタシとリボルバー・オセロットとの出会いだった。

 うおおお、イカしすぎだぜオセロットおやじぃぃぃ!

 「私はFOX HOUND隊員…」の後に、いちいちリボルバーをあちこちでくるくる回してから、最後にポーズを決めて「リボルバー・オセロット!」と名乗られたときに、ワタシはこのおやぢに恋をした。戦ってみて、それは愛だと確信した。もー1から10までツボ突きまくりや、おやぢ。何か語ろうとするごとに、無意味に間に割って入るガンアクション、戦っている間も、のべつ自分のリボルバー哲学を喋りまくるその態度、6発撃ち尽くすと、礼儀正しくスネークに向かって「ちょっと待ってろ!」と断ってからリロードを始めるその姿勢…「敵は可能な限りカッコよくあるべし、かつおバカであるべし」というワタシの敵認識基準を120%に満たしている…おやじー、らぶらぶー(爆)!!

突発企画・うろ覚えを頼りに書いた
リボルバー・オセロット語録
ゲームプレイ予定の人は読み飛ばそう(笑)!

「これは世界でもっとも高貴な銃のシングル・アクション・アーミーだ」
「6発だ。6発をこえて生き延びた奴はいない」
「戦闘中のリロードがたまらない。銃に命を吹き込んでいるようだ」
「逃げても無駄だ。私には弾の気持ちが分かる」
「私には跳弾が計算できる」
「この硝煙の臭いが好きだ。このコルダイトの臭いを嗅ぐと興奮する」

ああ、いいわぁ…(爆)

 さらに良いことは続くもの。続けて、二人目のイカス野郎がご登場。

 「名前などない。お前と同じだ」

強化骨格:人の戦闘能力を極限まで高める内装式強化装備。人体組織に骨格レベルからサイバネティック・モジュールを組み込むことにより、驚異的な戦闘能力を産み出すことを可能とした。

 サイボーグ忍者ァァァ!お前も最高だッ!
 一応近未来とは言え、ほとんど現代同然の世界観において、いきなりはじけてる強化骨格野郎、忍者。スティックタイトな、まさにハイブリッドサイボーグななりに、顔は殻のような仮面に覆われ、ザクみたいなアイカメラが赤く光る。武器は何でも断ち切るカタナ!
 しかし、最初の忍者の見所は、何といってもステルス迷彩。ステルス迷彩っちゅうのは、要は映画「プレデター」の肉食宇宙人ちゃんが装備していた透明化装置ですね。あの宇宙人も相当だったが、こっちもきちんとステルス迷彩部分は、背景が屈折して(いるように)見えるという芸の細かさが泣ける。光の屈折が暴れまわった後、スネークの前で一瞬迷彩を解いたときのインパクトがナイスすぎ。どうやらヤク中らしく、突如として「ふしゅええええぁぁあ」などと意味不明な叫び声をあげて、また迷彩をまとって風のように去っていく、これまた最高である。
 しかししかし、忍者の真価が表れるのは、何といってもラスト。ラストでは忍者も装いを変えて、右腕がなんとエネルギー兵器のライフルに変わってる!エネルギーが銃口に収束した後、コブラのサイコガンみたく派手にぶっ放すんですぜダンナ。ラストはフェイスカバーが開いて、中の顔が見えてるし、メタルギアのケリを片腕一本で受け止めてるし、運動性能はもはやエイトマン並みだし。このラストの忍者の殺陣は、もう涙がちょちょ切れるほどカッコいいです。最後の一言が、これまた泣かせるし。
 ちなみに、そんなイカス忍者の声は塩沢兼人。このひと、タッチの黒木さんを除けば、ナディアのネオ皇帝とか、ポリスノーツのレッドウッドとか、普通でない人の役の声しか聞いたことがないんですが…(笑)。

 余談だが、その「ステルス迷彩」、わたしゃてっきり「ニューロマンサー」でルーパス・ヤンダーボーイが着てるみたいな、全身を覆う偏光スーツみたいなものかと思っていたのだが、オタコンが見せてくれた実物は、なんと手のひらサイズの機械(爆)。どうやってあんなもんで光をねじ曲げるんだ(笑)!あんなに簡単に透明になれるのなら、メタルギアどころか、白兵戦界に革命が起きるぞ。おい。

 あと、他の登場人物としては、サイコ・マンティスなんかもいいすね。FOX HOUNDのお笑い担当隊員(笑)。「今から俺の念力で、お前のコントローラーを動かしてみせる!」って言われたときには、大爆笑してしまいました。「コントローラーを床に置け。できるだけ平らな床だぞ」…その後の指示にも、私は全て従いました(笑)。「ブラックアウト!」のヒデオ端子攻撃とか、心を読まれないようにする方法とか、おもろいやっちゃ。
 リキッド・スネーク…?あの人に言いたいことは一言、「お前、いい加減死ねよ」(笑)。ターミネーター並みのしぶとさ…。

 しかし、しかし、しかし、だ。メタルギアと言ったら、やっぱメタルギアだし、ねぇ?

 「この21世紀を導く悪魔の兵器を拝みながら死んでゆけ!」

 その新型核の発射方法で、ホントに弾頭が中国のロプノールなんぞに届くんか?(横風が吹いたらおしまいやんけ)とか、世の地上戦車輛が、被弾率を少しでも下げるために車高を低くしているのに、その流れにまともに逆行してるとか、その足では接地圧が高すぎて、二足歩行する前に足が地面にめり込んで、動けなくなっておしまいちゃうんか、とか、ツッコミどころは満載(笑)だが、別にいいのだ、カッコいいから。

 メタルギア・レックス、お前って奴は〜(感涙)。

 寒気がするほどカッコいいっす。メタルギア。三作目にして遂に「足の関節が脆弱」という弱点を克服してるし(笑)。やっぱ、今回のメタルギアには「吠える」というアクションに二重丸を差し上げたい。今回のメタルギアには、口があるのだ。口が開くのだ。そして、天をあおいで吠えるのだ!お前は初号機か(笑)!

 こんなメタルギア・ソリッドですが、敢えて難をつけるとすれば、ゲノム兵鈍すぎ(笑)。「ゲノム兵は遺伝子治療を受けているから視覚と聴覚が鋭いわ」とはドクター・ナオミ(鶴ひろみだ・笑)の弁だが、きっと嘘に違いない。レーダーで映る、敵兵の視界を表す青い円錐内に入らない限り、敵兵の真正面でシャドーボクシングをしようが、銃を突きつけようが、リンボーダンスを踊ろうが(嘘)気づいてくれません。こっちからははっきり見えてるぞ。なんでや!せめてスネーク並みの視界があっても良かったと思うが…。まぁ、ゲーム後半は、警備兵の数自体が少なくて、もう隠れゲーじゃなくなってるんだけど(笑)。

 でも、どうせ演出重視ゲーならば、中途半端な某スクウェアのゲームより、ここまで徹底していた方がいいぞ。ダンボールかぶってると、敵兵がトイレで用を足すのを眺めることができるゲームなんてそうそうないぞ。尋常でなく細部に凝ってるのがメタルギアらしい。雑誌で制作者の小島秀夫が「ゲームを作る人間は、芸術家であるより職人であるべき」みたいなことを語っているのを読んだときには、なるほどさもありなん、と思ったし。このゲームは芸術品と言うよりは、一流の職人仕事だろうなぁ、やっぱり。
 ともかく、プレステで名作を挙げよと言われたら、間違いなくランク入りするであろう逸品。買って損はないぞ、絶対。メタルギア万歳!

 しかし、限定版が手に入らなかったのは悲しい…過去のメタルギアの音楽を収めた特製CDだけでも手にはいらんかなぁ…(爆)。

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