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『ディープ・ブルー』
監督:
レニー・ハーリン

キャスト:
トーマス・ジェーン
サフロン・バローズ
サミュエル・L・ジャクソン
ジャクリーン・マッケンジー
マイケル・ラパポート
ステラン・スカースガード
LL・クール・J
アイダ・タートロ
ダニエル・レイ
ブレント・ローン

関連リンク:
公式ホームページ

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北欧監督とかしこいサメ

 わたしゃ最近プレステ2(別名:アーマードコア2専用機)を買ったんですが、よくよく考えてみたらば、プレステ2には、KARASAWA-MkIIを使ってディソーダーを虐殺しまくってすっきりしたり、ファルコンVIIIを空中斬撃のエジキにしてすっきりしたりする以外にも重要な使い道があったのではと思ったわたくし。そう、DVDプレイヤーとしての機能である。これでもうレンタルビデヲ屋でDVDの棚を指をくわえて見てなくてもオーケーではないか。そうだそうだ。
 というわけで、本日遂に重い腰を上げて(借りに行くのが面倒くさかった)、遂にDVDタイトルを借りに行ったですよ。不詳わたくし、DVDを見るならば、その記念すべき第1号は、クリストファー・ランバートが変なギミックでモンスターと戦いまくる(らしい)アクション映画、
『ベオウルフ』
にしようと心に誓っていたのですが、そのことを話したら、家族に死ぬほど嫌がられたので断念。まぁ居間に1台しかないテレビで、ワタシしか喜ばないB級映画が流れたら、ワタシ以外の家族にしてみりゃそりゃあ居心地も悪かろう。が、もっと単純であっけらかんとしたアクション映画なら可、と言われたので、ぎりぎりの妥協点として、こんなの借りてきました。ワタシこれ、ほとんどノーチェックだったので、内容よく知らないので丁度よいかなと。

レニー・ハーリン監督作品
『ディープ・ブルー』

 …家族には喜ばれましたが、『ベオウルフ』はダメだが『ディープ・ブルー』はよし、っちゅうことはなんですか、つまりは、
 我が家はデカ・バジェ好き一家
っちゅうことでしょうか。いやワタシも好きですけど。

 さて、レニー・ハーリンである。本名ラウリ・ハルジュラ。バイキングとサウナの国フィンランド出身。「創ったら、ブチ壊せ!」がモットーのワイルドさが素晴らしい監督さんである。主な作品は『ダイハード2』『カットスロート・アイランド』『ロング・キス・グッドナイト』…と、映画のタイトルを並べるだけで既に何か雰囲気が違うような気がしますですね。するだけですが。
 で、肝心の映画の方なんですが…

海上研究施設「アクアティカ」では、サメの脳で培養した何かをアルツハイマー病の特効薬にしよう、という研究が進められていた。が、研究はいっこうに成果が上がらない。雪山遭難から生還したという経歴を持つワイルド社長サミュエル・L・ジャクソンに、「財テクの役に立たないからアンタの研究ボツな」と言われてしまった研究責任者のおねーさんは、急いで成果を出そうと実験スケジュールを前倒し。しかし、「手順を省くとろくなことがない」というホラー映画の鉄則を無視した暴挙に、実験動物サメ反抗。実はこのサメ、何かの培養効率を上げるために遺伝子操作で賢くなっていたのだ。「遺伝子を操作するとろくなことがない」「畜生の知能を高めるとろくなことがない」という鉄則も知らなかったおねーさんの勇み足のおかげで、腕は喰われるわ爆発は起きるわ研究施設は思いっきり浸水するわでさあたいへん。サメも施設の廊下を我が物顔で泳いでいるぞ。さぁ、みんなでどーんとやってみよう…。

 …というあらすじはもうどうでもよくて、実際のところは、
 サメにぱくぱくと食べられるヒトタチの愉快な死にざまを楽しむ映画でした。
 流石はラウリ・ハルジュラ師匠。サメがぱくっと、そりゃあもうぱくっと、すがすがしいまでに一瞬で犠牲者を食べてしまうので死の感傷もへったくれもあったもんじゃないです。『ジョーズ』なら、くわえられた後で「ぎゃー助けてくれぇ、ごぼがぼごぼ」くらいの断末魔を上げる暇くらいはあるのに、「ぎゃー」の「ぎ」の字すら言えずにあっという間にサメ胃袋行きな方々が3名。上半身をぱくっとやられた後で、残った下半身の足がぴくぴくしながら漂流する、という素晴らしすぎる描写もあったりしてどうかしてるぞレニー・ハーリン。特に、噂には聞いていたけど、サミュエル・L・ジャクソンの最期は、映画史上に残るとほほな死にっぷりとして、ワタシの心に永久に残ることでしょう。「みんなで生き残ろう!」ぱくっ。

 創ったらぶち壊せのレニー・ハーリン思想も健在。ヘリは墜ちるわ必要以上に派手な爆発はあるわで、最後はきっちり海上研究施設のセットをガラクタに変えているレニー・ハーリン。さらに俳優に過酷な環境での演技を強要するレニー・ハーリン思想も健在。スタント無しで濁流に押し流される俳優たち。縦穴でハシゴにつかまった状態で、下は水面、上からは火の欠片を落とされる俳優たち。そして何回も容赦なく水に沈められる俳優たち。レニー・ハーリンの映画に出た俳優は例外なく「もうレニーの映画には出たくない」と言うらしいが、そりゃこんな目にあわされりゃ出たくもなくなるわなぁ。あ、でもサミュエル・L・ジャクソンはロンキスに続いて2度目なのか。根性あるなぁ(笑)。

 しかし、傑作なのは、なんと言ってもDVDの映像特典でしょう。『ディープ・ブルー』には、ナレーションと称して、サミュエル・L・ジャクソンとレニー・ハーリンが映画を延々解説しつづけるという素晴らしすぎる特典が付いているのであった。ダイジェスト解説ではないです。本編をノーカットで流しながら、映像に合わせて2人がだらだらと話し続けるという構成なので出来心で気軽に選ぶと死亡必至です。レニー・ハーリン、ずーっと喋りっぱなし。レニーハーリンフェチにはたまらないでしょう。いるのかそんなフェチ。
 まぁそれはそれ、ワタシ、これの存在を知った瞬間にDVD万歳な気分になりましたですよ。ラウリ・ハルジュラ師匠に2時間も説教してもらえるなんて(笑)!言葉の端々に、
 「セット破壊はもったいない?俳優の酷使は可哀想?なにソレ?
…というレニー・ハーリン思想が垣間見えて素敵すぎです。っていうかそもそもそんなこと考えてすらいないフシがあるぞレニー・ハーリン。「水の中の俳優が寒そうにしてるだろう。あの水は本当に冷たいんだ」と無頓着に話すレニー…ってアンタ、その中で必至に演技してる俳優の立場は(笑)!?

 いやー、DVD素晴らしいッス。画像も綺麗だし、サメぱく映画も一層引き立つというものである。良かったですサメぱく映画。『ジョーズ』かと思っていたらそれなりに独自色も出ていて良。ようし、次こそは『ベオウルフ』をッ(笑)!

 ところで、PS2のDVDプレイヤー、操作法がさっぱりなんですが何とかなりませんか(涙)。あうあう。

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