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ザ・グリード

『ザ・グリード』
監督:
スティーブン・ソマーズ

キャスト:
トリート・ウィリアムズ
ファムケ・ヤンセン
ケビン・J・オコナー
アンソニー・ヒールド
ウェス・ステュディ

つれづれなる最近見た映像文化
強欲は楽し

 ときどき思う。なんで「アベンジャース」や「マスク・オブ・ゾロ」では書けなかったのに、モンスターものならつれづれ書けるのかって…(笑)。

 というわけで、今回のお題は、大洋に浮かぶ豪華客船の中で繰り広げられる、人間と深海生命体の壮絶な死闘(やや美化)を描いた映画「ザ・グリード」でございます。いやぁびっくらこいちゃったよ、いつも名古屋駅前ばっかりひいきにしてるから、新聞の映画欄でも、ついついその周辺部の映画館しかチェックしてなかったんだけど、ある日ふと見たら、名古屋駅とは遠く離れた映画館(地元の人のために、ヘラルドシネプラザです・笑)でちゃっかり上映してやがんの。なにせ話題作とはいいがたい作品だし、ものがものだけに、急がなければ10秒フラットの世界新記録並みの早さで映画館から消え去ってしまうかもと危機感を抱いた(笑)わたくしは、ガッコが午前中で終わったのをいいことに、午後からてくてくと映画館に向かったのでした。

 映画館にはいると、おお、なんと「リプレイスメント・キラー」の案内がッ!WOWOWの「シネマ・シネマ・シネマ」とか映画館の予告とか見てると、なんか死ぬほど面白そうに見えてくる…ジャケットなびかせて立ち回るチョウ・ユンファの銃の殺陣がめっちゃカッコいい…アカデミー女優だかなんだか知らないが俺は「ミミック」でしかアンタのことを見たことがないぞオイ、のミラ・ソルヴィーノも負けず劣らずカッコよさげだ…制作総指揮ジョン・ウーは別にどうでもいいが(笑)、とにかく早くみたいぞ。11月某日公開か。待ってるぞ、その時まで!が、アメリカのランキングでは、「アベンジャース」並みにランク落ちが早かったような気が…不安だ(笑)。

 で、本編…豪華客船「アルゴノーティカ」の中でのパーティーの渦中、スリをやってるサンドラ・ブロック似の姉ちゃん、ファルケ・ヤンセン扮するトリリアン…この人、「ゴールデンアイ」で必殺太股絞め(笑)やってたあの人か!パンフにも書いてあるけど、確かに似てるわ。一方、嵐の中を突き進む快速挺…音楽ジェリー・ゴールドスミス、この時かかるスコア、ノリノリ(死語)ですな。ともかく、下膨れのメル・ギブソンみたいな顔(こらこら)のトリート・ウィリアムス演じるフィガネン船長率いる快速挺は、謎の傭兵集団を乗せてアルゴーノティカ号に向かっていたのだった…。
 まぁ、そんなこんなで、アルゴーノティカ号に乗り移ってみれば、誰もいないし、どうしたこっちゃこれいかに、と船内を探ってみれば、実は深海モンスターがいてうきゃ〜っ、という話なのだが、いやー面白かったっす。やはりワタシは怪獣とか出てる映画でないとダメらしい(笑)。
 まず、「エイリアン2」のパルスライフル、「ゴーストバスターズ」のビームパック以来、久々にイカス銃のご登場(笑)。中国製の突撃銃、その名もM1-L1!アサルトライフルなのにガトリング!自動砲身冷却器も付いてとってもお得!たまらーん、たまらーん!って、お前はいきなりそんな所から語り始めるのか、おい。
 展開はみごとにお約束な気がしないでもないが(笑)、中だるみしないのがとっても良。次から次へと見せ場が出てくるので飽きないです。フィガネン船長の右腕パントウィッチ(ケビン・J・オコナー)がいい味出してる。あと、傭兵集団のリーダー、ハノーバーを演じるウェス・ステュディ、なんかどっかで見た顔だなぁ…映画「ストリートファイター」(ヴァン・ダム出てたアレね)にも出てたらしいが…あの映画、バイソン将軍(ベガ)はラウル・ジュリアだったし…はっ、まさかサガット!?
 しかし、やっぱこういう映画はモンスターを語らずして語るなかれでしょう。今回の主役モンスター、モンストラス・ビーストは、けっこういいセン行ってます。触手の一本一本がアナコンダしていてとてもよろしい。で、触手にはそれぞれ口がついてて、そいつでヒトをぱくっといただくわけですな。でもって、その触手を攻撃したりすると、裂けた中から犠牲者が消化不良のまま転げ出てきて、頭とかが溶けてぱっくり開いた状態で「あう〜」とか言いながら立ち上がってくるのが極めて好もしい(笑)。ラストで全貌を表すビーストの本体も、ぬちょ〜っとしてるくせに山ほどデカくて、仰々しい口を開いて吠えたりするのが非常によろしい。ちなみにそのシーン、パンフに写真掲載済み(爆)。やっぱモンスターはぬるぬるに限るね。ぬるぬる。
 そしてそのぬるぬるの立役者として、ミスターぬるぬる(命名・俺様)、ロブ・ボッティンの名前を外すわけにはいかないでしょ。「ロボコップ」「ミミック」「遊星からの物体X」「トータル・リコール」等々、ボッティン、やっぱり君はワタシが一番好きな特殊効果マンだよ。船の最下層とかビーストの餌場とかに転がってる消化された犠牲者の死体の、この肉汁がしたたってそうな赤肉の溶け具合いがもう…(だいじょうぶか)。

 余談だけど、「ふーん、『ザ・グリード』おもしろそうじゃん、でも1600円(大学生料金)払ってまで見たくないなぁ、レンタルビデヲとかでグリードっぽいのってない?」という御仁には、レンタルビデオで「プロテウス」という作品を探しましょう。低予算ながら良くできている海洋モンスターものの佳作です。最後はキチンと巨大モンスターが暴れてるという。肉汁はしたたりませんが(笑)。

 ともかく、この手のモノが好きならば、1時間47分満足して見ていられるモンスターものの佳作でした。ワタシの好みは見ての通り(かなり)偏ってるので、他の人が見たらどう感じるかは自信ないけど(おいおい)。それにしても、モンスター映画といえば、ああ、また「トレマーズ」見たくなっちゃったよ…(笑)。

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