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ア○キスーパー
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- 私の名は小島修一。大学生だ。だがそれは世を忍ぶ仮の姿。しかしてその正体は…。
- 精算戦隊・レジ打チャー(レジ打ちer)だ!(ああ、はづかしい)
- やあ、よいこのみんな、元気かな。私の名はレジ打チャーレッド。私は、夕方の5時から夜の8時まで、名古屋市某所にあるア○キスーパーで、レジ打ちの係員として、日々悪のコンシューマー星人と戦っているんだ。今日は、戦隊の広報活動をかねて、みんなに悪のコンシューマー星人の悪さを知らしめるためにやってきたんだ。では、いくぞ!
- われわれレジ打チャーの戦闘マシンは、その名もPOSレジ(TEC製)という。どうだ、かっこいい名前だろう。我々の戦いの準備は、このPOSマシンに乗り込むところから始まるんだ。
- 「スタートキー、イグニション!責番入力完了!POSレジNo.3、戦闘モード起動!」
- 「ぴ」
- 勇ましくもかわいらしい電子音とともに、我らがPOSレジは華々しく起動する。なんと、電光モニターに「*** イラッシャイマセ *** イラッシャイマセ ***」と、雄々しい戦いの雄叫びを表示してくれるんだぜ!すごいぜ、ぼくらのPOSレジ!今日も頼むぜ、ステキな相棒!
- さあ、いつでもこい、悪のコンシューマー星人!うっ、この頭蓋に響きわたる高周波は…。
- 後方支援戦闘員、ワガママオコサマンだ!奴らはいつも我々の背後で、「きゃー」「きー」「ぼくポケモンのおかしほしいぃー、かってかってかってー」などと大音量かつ高周波の雑音をまき散らし、われわれレジ打チャーの精神をかく乱するんだ。しかし、百戦錬磨のこの私、この程度の雑音で心を乱すほど未熟ではないわ!奴らの司令官、オコサマンノママは走り回る配下の戦闘員を無視して買い物中だ。部下の統制がなっていない。ふふふ、末端の戦闘員も指揮できぬようならば、奴らの組織はもうガタガタにちがいない!我らの勝利の時近し!
- む、悪のおばはん怪人がこちらに向けて接近中だ!さあ、今こそわれらの戦いの雄叫びをあげるときだ!いくぞ!
- 「いらっしゃいませー」
- 怪人は無表情のまま商品の入ったカゴをどさりと私の前に投げ出してきた。無愛想な怪人だ。まあいい。早速大技でケリを付けてやる!いくぜ、ぼくらのPOSレジ!必殺・バーコードリード百裂拳!
- 「ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ」
- どうだ!この間断なく鳴り響くバーコード読みとり完了の響き!悪の怪人、お前がどれほど多量の商品をこのレジに持ち込もうとも、私のこの電光石火の品さばきで、レジに列は作らせないぜ!さあ、お次は、奥義・小計ボンバーだ!
- 「はい、全部で760円ちょうだいいたしまーす」
- さあ、どうする、悪の怪人!
- 「1万円でやってちょうだい」1万円札、受け皿にポン。
- おい、怪人。お前のその財布の中にある、1000円札の束は何だ。760円ぽっきりなら1000円札で払ってくれ!おまえのような払われ方されると、レジの釣り用の金があっという間に底をついてしまうんだ!おのれ許すまじ悪の怪人!喰らえ、怒りを込めた正義の鉄拳、究極奥義・精算ダイナミックだ!
- 「1万円おあずかりしまーす」
- 「9240円おかえししまーす」
- 「ありがとうございまーす。またおこしくださーい」
- 顔で笑って心で泣いて(涙)。
- こうして、私のレジからは、1000円札が9枚、100円玉が2枚、10円玉が4枚なくなった。1万円札は絶対に釣りに使えない札なのだ。釣り銭減る一方。
- しかし悔やんでばかりもいられない。戦いはまだ始まったばかりなのだ。来たな、次の怪人!喰らえ、バーコードリード百裂拳!小計ボンバー!
- 「3289円ちょうだいいたしまーす」
- 「待ってな、いま9円出すから」
- しまった!こいつは遅延怪人だ!この怪人は、金額の端数をのんびり出すことにより、列の流れをせき止めるやつなんだ!ああ、早くもレジにほかの怪人が並び始めてるぞ。頼む、早く出してくれ!
- 「1円玉が1まーい、2まーい(…中略…)8まーい、9まい。たしかに9円あるよね」
- はい、ありますあります。では、精算ダイナミックを…。
- 「ちょっと待って、やっぱ80円も出すわ。10円玉が1まーい、2まーい…」
- ぐぅおおおおお…。
- 何とか次の怪人の番になった。この怪人はショッピングカートを使っている。こういう怪人には気を付けることだ、さもないと…。
- 「ありがとうございまーす」精算ダイナミック完了。
- 「はいはい。どっこらしょ。すたすたすた…(立ち去っていく音)」
- レジのど真ん前には、今の怪人が使っていたショッピングカートが置き去りになっている。
- しまった!こいつは怠惰怪人だ!この怪人は、自分の使ったカートを元の場所に片づけずに置き去りにしていってしまう、おかたづけをしない3歳児にももとる最悪の怪人だ!この怪人にはいろいろな種類のやつがいるが、今回のはいくら何でも見過ごせん!残ったカートがレジをふさいで、他の怪人の迷惑になっているぞ!怪人、待て!
- 「おきゃくさまー、カートはきちんと元の位置に…」
- 怪人もう店の中にいない。
- 逃げたな怪人!
- …さあ、気を取り直して次の怪人だ。
- 「8276円ちょうだいいたしまーす」
- 「ごっめーん。おサイフ、車の中にわすれてきちゃったぁー。今ちょっと取りに行ってくるからさ、しばらく待っててよ。じゃ」
- 「ちょ、ちょっと、おきゃくさん、まだ後ろに並んでる人たちが…」
- 「すぐ戻ってくるから。ほんっとーにすぐだから。じゃ!」
- その場に私と、並んでいる他の怪人を残し、小走りで走り去っていく怪人。やつはその後、たっぷり5分間は帰ってこなかった。
- 怪人…。
- 外が漆黒の夜の闇に覆われた頃、やっとわれわれの戦いは終結した。POSマシンの記録によると、今日、私は156人の怪人を倒したようだ。まあまあ、といったところであろうか。しかし、レジ打チャーの戦いに終わりはない。明日も、明後日も、明々後日も、そのまた明後日も、そのまたつぎの明後日も、レジ打チャーは戦い続ける。たたかえ、ぼくらのPOSレジ!がんばれ、みんなのレジ打チャー!
- (私信:あのー店長。もうちょっとレジの人員増やしませんか。もうちょっと休暇の数を増やしませんか。もう月に5日間しか休みがないなんて働き方はできませんよう。もう、身も心もぼろぼろよー(ひきつった笑)!)
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