つれづれビデヲ鑑賞録
 本来ならば、ビデヲレンタルで借りてきた作品も、「つれづれなる最近見た映像文化」で、単独のページとして載っける予定だったのだが、「映画を見るのにかけた値段と、ここに文章をかくためのやる気は正比例する」(爆)ことに気がついたので、ここでまとめてご紹介。ちなみに、ビデヲで見たものならば、レンタルものだろうがテレビを録画したものだろうが一切区別はつけないつもりなので、左様お心得ください。大丈夫かオレ。

▼「さまよう魂たち」
 前々から見たい見たいとは思っていたのだが、近所のTUTAYAにはなぜか置いてなかったので、しょーかたなしに、行き付けの本屋に付属のレンタルビデヲ店で借りた作品。監督ピーター・ジャクソンといえば、「乙女の祈り」が有名っすね。「乙女の祈り」は未見だけど、なんかぶっ飛んでる作品って話をよく聞くので、今回も期待。わくわく。
 オープニング、何か聞いたことあるようなリズムの音楽だと思ったら、ちょっと前に見た「マーズ・アタック!」と同じダニー・エルフマンやんけ。みんな同じですな(笑)。そんなアナタが好き。
 で、内容はと言うと、最初はわりと常道を踏んだホラーコメディかと思ったんだが…。愉快なユーレイも出てくるし、お約束の『ゴースト・ニューヨークの幻』みたいなシーンもあるし。ガンマンじじいがおきにいり。「静かな女もいいもんじゃのう」じゃないだろ(笑)。「フィフス・エレメント」のゲーリー・オールドマンみたいな髪型した、女性恐怖症の変人FBI捜査官もいい味出してるし。このまま行くのかな、と思いきや…。
 ところがどっこい、話の途中から、だんだんと映画の姿勢が方向転換。しまいにゃなんか『ヘルハウス』なシリアルキラーものと化してしまうという、ワタシのツボをいい感じにギュッと指圧な快作に成り上がってました(笑)。なんだか、カメラアングルとか編集とかに物凄く力が入ってるぞ。「乙女の祈り」もこんなんなんだろか。最後なんて、過去の光景がフラッシュバックするわスローモーションはかかるわ(ジョン・ウーだけじゃないんだ!・笑)、悪役はシリアルらしくイっちゃってるわで最高っす。
 見る前は「ま、コケてもあきらめはつくしな」とか思っていたのだけれど、見終わってみればかなりのお気に入り作品。しかし、ヒロインの旦那、可哀想すぎ(笑)。

▼「ヘモグロビン」
 「エイリアン」のダン・オバノンが製作総指揮したかなにかしたホラー。近親相姦の末にミュータント化したオランダ貴族の末裔が地上の人間を襲う、という、なんとも「棲み潜む恐怖」な話。前に見た「ヘルハザード 禁断の黙示録」は「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」だったし、最近ラヴクラフトづいてるなぁ、ダン・オバノン。
 しかし、ていうか、これ、なんか中身もすごくラヴクラフトに影響受けてないか。先に記したようにモチーフはまんま「棲み潜む恐怖」だし、主人公の境遇もなんかアレだし。でもまあそれはそれ、映像はなかなかに片田舎の島の退廃した雰囲気がでていてよろし。やっぱこういう話は性的な要素が絡むと妖しさ倍増やね。怪物もなかなかそれっぽくて(なにが?)私好み。ラストで、灯台にわらわら押し寄せてくる絵はなかなか気味が悪いぞ。それに、女子供分け隔てなく殺しては食っちゃう姿勢には素直に好感が持てます(爆)。「ヘモグロビン」っていうタイトルと中身が若干噛み合ってないような気もするけど、ヘルハザードよりはまとまってるからいいや。でも、「プロテウス」のほうがよりバカっぽくて好きだけど(笑)。
 …にしても、あんなもん食った後で、あんなことするか?それ以前に、何であれを食わなきゃならんかったんだ?うーむ(見た人だけ同意してやってください)。

▼「ロストワールド ジュラシックパーク2」
 感動の嵐。噂に違わないトンデモ映画でした。
 まず、登場人物のほとんどが何も考えていない馬鹿ばかり(笑)。とりわけマルカム博士(なぜ数学者がまた恐竜の島に、などと考えてはいけないのだろう)の彼女の動物学者とやらのおバカ度は特筆もの。こいつのおかげで人が何人死んだことか。見るだけで鬱陶しいので、彼女が恐竜に襲われるたびに、一緒にビデヲを観ていた家族とともに「いけー!その女を食い殺してしまえ!(笑)」と恐竜を応援していましたが、結局最後まで生き残りました。当たり前か。
 しかも今回は人が恐竜にぱくぱく食べられる。しかも罪のない人間優先で(笑)。とりわけマルカムの隊のメカニックのおじさんの死に様はあまりに無残(身体真っ二つ)。この映画で一番かわいそうな人だと思う。一生懸命仲間を助けようとしてたのに。それをあのバカ女が足を引っ張って…あまりのことに家族全員大笑いしていましたが。
 最後はリチャード・アッテンボローのじいちゃんが「あの島を恐竜の保護区にしよう!」などと高らかに宣言していましたが、なんかもうどうでもいいやという雰囲気。一体スピルバーグは何を考えてこの映画を撮ったのだろうか?エコロジー映画にしては残酷シーン満載だったな(笑)。

 今回の教訓…野生動物は、そっとしておきましょう(笑)。

▼「プロテウス」
 レンタルビデヲ屋のSFの棚に申し分けなさそうに一本だけ置いてあったので、哀れに思って借りた、多分、無名のSFホラー。麻薬密輸業者ご一行がヨットで密輸中に遭難、救命ボートで油田基地に流れ着いたので乗り込んでみれば、誰もいないしよく分からんものに襲われるしでさあ大変、という話。
 はっきり言ってぜんぜん期待していなかったのだが、意外や意外、結構面白かった。要は物体X系のネタだけど、低予算を逆手に取ったモンスター設定が功を奏して、なかなかモンスターの正体がはっきりしないのがサスペンスフル(というほどでもないか・笑)で良し。しかも最後は私好みにヌルヌルモンスター化して大立ち回りしてくれる。嬉しいねえ。やっぱりこういう話はケレン味が大事。映画館に見に行ってしまった「レリック」よりも好きかもだ。SFモンスター好きならば押さえておきたい。うむ。あと、ヒロインのブルネットのねーちゃんがちょっと私好み(爆)。

▼「ブロークン・アロー」
 「年末年始のつまらん長時間番組を乗り切るぞビデヲ大量借入作戦」の一環として借りた作品。顔の皮がむちゃくちゃ厚そうなジョン・トラボルタ、わたしゃよく知らんクリスチャン・スレーター主演。ジョン・ウー監督。えーっと、ジョン・ウーっつーと、あのジャン・クロード・バン・ダムの出世作となった「サイボーグ」の監督さんだっけ。いや違う。あれはアルバート・ピュンだ。どうしてもごっちゃになってしまうんだよなあ、この二人。ウーさんは「男たちの挽歌」だったな、確か。見たことないからよく知らんが(爆)。
 それはさておき、映画の内容だけど、消えた核弾頭、盗まれた核弾頭をめぐるアクションに、かつての友人同士だったトラボルタくんとスレーターくんの男の確執めいたものを絡ませた話である。が、なーんかどれも中途半端だぞ。ノーテンキ娯楽大作ならば「スピード」とかみたく娯楽に徹してくれい。何にも期待しなきゃそれなりに面白い話ではあるけれど。個人的所見を申せば、これを映画館に見に行ってしまったら多分怒ると思う(笑)。
 ちなみにジョン・ウー監督は、近日公開の「フェイス/オフ」が最高傑作らしいので、こちらに期待するとしよう。ちなみにこっちにもトラボルタが出てる。とりあえず、あの分厚そうな顔の皮をどうやって剥ぎ取るのかを見るためだけでも映画館に行かねば(笑)。

▼「シリアル・ママ」
 ぐわはははは。最高。ぐわはははは。
 よーするに、サイコパス肝っ玉母さんが気に入らない奴に天誅を下していく映画なのだが、実際に死んでしまった方々には悪いけど、死ぬほど笑える。肝っ玉母さんの内部では論理に整合性があるだけによけいに。家庭を馬鹿にした先生を血祭りにあげ、相手の都合を考えない老夫婦を血祭りにあげ、娘を振ったナンパ少年を血祭りにあげ…。はっきり言って内容はブラック極まりないので、どう考えても万人にお勧めできるような映画ではないのだけど、あのママの異常なバイタリティがすべての感覚を凌駕する。キャスリーン・ターナーはまりすぎ。
 「ぷすっ、ぷすっ」と人がママに殺されていくのに抵抗を覚えなければ(わたしゃむしろ「そうだろう、殺したくもなるだろう、うんうん」と肯いていたのだが)、めっぽう面白い映画。しかし、これが実話だっていうんだから、毛唐って一体…。

▼「チェーン・リアクション」
 「スピード」の、実は真性の薔薇族だったらしい(笑)キアヌ・リーブス、「ショーシャンクの空に」以外ではいつもなんだかよく分からない顔をしているモーガン・フリーマン主演のアクション。監督は「逃亡者」のアンドリュー・デイビス。
 っていうか、この映画、設定以外はみんな「逃亡者」じゃん。警察から逃げる主人公、追うFBI、何気なく協力者っぽいけど実は黒幕だった男、等々。とりわけフレッド・ウォード扮するFBI捜査官は、まるっきり「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズまんまではないですか。主人公は逃げながらも自力で事件解決していくし。
 じゃあこの映画はつまらんかといえば、さにあらず。わたしゃ「ブロークン・アロー」よりは、はるかに気に入りました。面白いじゃん。単純だし、私もともと「逃亡者」みたいな作品好きだし。やっぱり映画館で金を払ってまでみたいとは思わないけど(笑)。
 個人的には、フレッド・ウォードを見るたびに、カウボーイハットをかぶってダイナマイトでグラボイスを吹っ飛ばしていたあの姿と重なってしょうがなかったです。そう、彼は俺的究極傑作怪獣映画「トレマーズ」のアール役。

▼「勇者王ガオガイガー」
 物語も終盤になって、やっとこさっとこ「GGG木星へ!」と「勇気ある者」をビデヲに録画して見てみる。ずーっと見てなかったけど、ニュースグループのfj.rec.animationのガガガスレッドだけはなぜか欠かさず読んでいたので、まあ大丈夫だろう(笑)。
 見てみたら、CGを多用している燃え燃え勇者シリーズでした。原種だのゾンダー胞子だの素粒子Z0だのということはさっぱり分からんが(笑)、久しぶりに、登場人物が燃えて叫ぶような単純熱血アニメを見るとすかっとしますな。「ここは戦士の死に場所だ…」とか、なんか落とすところは落としてくれるし。
 しかし、なんちゅうか究極的には、あの濃ゆい主題歌に尽きるような気がするな。そう思ってよく見てみたら、音楽は、プレステのゲーム「アランドラ」の曲を担当していた職人作曲家、田中公平ではないか。ずーっと戦隊ものの曲も手がけてきたお人だからなあ、かの方は。「アランドラ」の曲もよかったしなあ。特にエンディングテーマソングの「Tears」は、生涯聴いてきた曲の中でも1、2に入るからなあ。あ、私の音感は信じちゃだめよ、わたくしは音楽野蛮人だから(笑)。
 ともかく、最初っから見たかったっすね、このシリーズは。今から見てもさすがによう分からんわい。台詞の数々は耳について離れんけど。じぇいくぉーす!ひかりになれぇぇぇ!


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